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1人読書会:「悪いヤツほど出世する」ジェフリー・フェファー:既存のリーダーシップ説を否定するアメリカの本。おすすめ。

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面白かった。ゲスいタイトルだけど、真面目なリーダーシップの本。

黄と黒という蜂みたいなどぎつい表紙にえげつないタイトル。

中身の真面目さに比べて、見せ方が嫌だなーと思ったのだけど

読みかけのこの本を店のカウンターに放置してたら、

何人もの人が反応して(普段は本を置いていても余程の本好きでないと反応しない)、

これが正解の見せ方なのかしら、と思いましたよ。中身のリーダーシップ論にもつながる。

 

さて、本は冒頭で「今まで”リーダーシップ”というのはその定義も測定方法も存在せず、科学的な裏付けがない。

リーダーシップを教えるというセミナーは参加者を喜ばせることが目的になっていて、結局リーダーシップは全く育っていない」的なことを言っていて、

その視点は無かったので軽く衝撃。

確かに。昔の科学的裏付けのない医療と同じようなものとして説明していて、納得感。「リーダーシップ教育に感動は不要」とか、確かにその通り。

 

謙虚な人よりもナルシストが出世するという話では、

アメリカで「謙虚なリーダー」が理想とされているのか!という点で驚き。

謙虚さとか欧米では評価されないものだと思ってた。

でまあ、根拠もなく「自分は出来る」と思っている人の方が、結果的に実力もつくし、周りの人もそう思って付いてくると。人は根本的に盲信できるリーダーを求めているし、付いていきたがる。

そうかも。全部自分で考えて判断決定するのは疲れるし。

で次に、お!と思ったのは信頼についての話。

米国企業でリーダーが不祥事を起こしたり、業績下げたりしても、さほど咎められずにリーダーのままで居たり、莫大な退職金まで手にする。だから、リーダーに信頼が大事というのは嘘で、信頼はリーダー必須要素ではない、と。

信頼を失うことがあっても人々はその思いを維持できないし、許す。

これはアメリカではそうかもだけど、日本はどうだろー??って。

さらに事例として震災後の東電がトップ層程、減給率が高かったという話で、米国では考えられないけど日本はカルチャーが違うから、という話が出てきて、アメリカ限定リーダーシップについて語った本を日本に居る日本人が読む意味はあるのか?!と思えてきてしまった笑

それを差し引いても面白い本だったけど。

リーダーシップにおいては、完全に善人である必要はなくて、必要に応じて最終的な目的の為には悪い事を選択することもある。これは罪悪感を感じやすい人達には良い情報。

あと微妙な気分になったのは、それであれば読者に対してズルく信頼無視で自己主張していけ、とアドバイスしても良さそうなものだけど、そうでもない点。

リーダーを盲信しないで自分でベストな道を選べ、とは言っていたが、悪人になることを勧める訳ではないのがしっくりこない。

リーダーとこの本を読む一般人は別物ということか、それであれば一般人がリーダーシップを学ぶ必要は無いような。。

まあでも、リーダーシップというぼんやりした迷信的な概念に疑いを持つようになったし、面白い本だった。読む価値ありです。

本のデータ:発行日 2016/6/23
ジェフリー・フェファー (著), ‎Jeffrey Pfeffer
村井 章子 (翻訳)
日本経済新聞出版社

 

 

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