1人読書会:「虞美人草」夏目漱石:現代的にはしょうもないヒドイ話

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漱石好きのつもりだったけど、これは多分初めて読んだ。

「門」とか「草枕」は何度も繰り返し読んでるけど、どれを読んでてどれを読んでいないのか分からんな。。今年は漱石集中的に読む年にしようかな。
ストーリーは俗っぽく、絡み合う色恋沙汰の、一言で言えば恋愛小説だけど、
最後いきなり藤尾が死んでびっくり。思わず「わっ」って声が出た(笑)
 
藤尾が死んでからも悪者の母が責められすぎだったり、
そもそも藤尾は別に悪くないし、
大体小野さん心変わりしすぎで調子のいい酷い男だし、
現代からすると、ええーっドン引き!な話。
彼らのせいで藤尾が死んだんだから、お母さんはやつらを訴えてもいいくらいなのに、
皆に「貴方が悪い」と言われて神妙に「私が悪かったです」って、
なんでよ!現代の倫理観とまるで違う。。
 
そして地の文が難解で、知らない言葉のオンパレード。候文の手紙もさっぱり読めなかった。
でもその雰囲気が漱石の好きな所。
何をどう勉強したらこれらが普通に読めるようになるんだろうか。漢文か。今更無理か。
 
しかし現代からすると男尊女卑がひどいし、
稼ぐ手段も無しに財産投げ出して家出ようとするとか甘すぎるし、
つっこみどころ満載。
昔の話だからいいけどね。
私の好きな漱石の作品は、感情を抑えに抑えて進んでいく話なんだなあと認識。
虞美人草も悪くは無いけど、感情とか動きがあからさますぎて。
当時の読者は井戸端会議とか、人とであったらまず虞美人草の話をするとか、大騒ぎしながら読んだんだろうなと想像すると楽しいけど、
もうちょっと抑制が効いた話が個人的には好き。

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