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神谷町のお1人様歓迎のそろカフェです。東京タワーの麓でアフリカとメンタルヘルスと色々のごちゃ混ぜを。

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1人読書会:「闘うナイチンゲール」徳永 哲 :ナイチンゲールの気持ちは分からないが、アイルランドの英国嫌いはよく分かった

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Twitterあたりでナイチンゲールについて「統計」「論理的に説得」というような説明を見かけて気になっていたナイチンゲール。
図書館で目にした「闘うナイチンゲール」、面白そうということで久々の読書。
ワールドカップの余波で忙しかったり、そのあと風邪ひいて3週間くらい体調悪かったりで、もう2か月も本読めてなかった。本の読める生活に戻ってこれて良かった。

で、この本。悪くはないんだけど、著者は看護大学の先生とかで説明はものすごく細かくてきっと正確でもあると思うのだけど、
どうにも「なぜナイチンゲールはそうなのか?」という部分が実感できなくてモヤモヤした。
ナイチンゲール本人の著作や手紙の引用もあって、本人の気持ちも説明されているはずなのに、なんかピンと来なかった。なんでかなー。

もしかしたら一つには、彼女は神の啓示を受けた、神の声を聴いた、となっているのだけど、日本人としての私にはその宗教的感覚が理解できないからなのか。
でも神の啓示の前からも、家族や上流階級の常識に背いて、数学やラテン語の勉強をしたり、貧しい人に共感していたし、それは何故なのか。
看護師になってからも、看護の定義や環境を合理的に考えて大改革をしたが、何が彼女の意思決定の根拠になっていたのか、どうやって彼女は当時の常識とはかけ離れたことが出来たのか、それがどうも腑に落ちない。
何の情報があれば理解出来るのかも分からないので、「もっとこう書いてくれればよいのに!」という提案も無いのだけど、
偉業の数々は分かったけれど、その内部には手が届かないもどかしさが残った。

ナイチンゲールについてはそんな感じだったのだけど、アイルランドがイギリス嫌いな理由はよく分かった笑
ナイチンゲールが直接出てこない文脈にもかかわらず、アイルランドの飢餓の状況描写が細かく長く、
それはイギリスでの看護・医療の歴史を語る上で必要なんだろうけど、まあイギリス酷い。
分かってて酷いことをしている訳ではなくて、キリスト教の思想に則った差別主義というか
本人たちは良いつもりでいるのがまたなんとも。
欧米のキリスト教思想・ボランティア精神を良いものと考え、良いことをしていると疑いもしない人って居るけど
全員そういう感じだったんだろうなあというのと、どう言っても考えは変わらないわなあとしみじみ。
不幸な状況は悪意からのみ発生するのではなく、善意と絶対的に正しいと妄信する人々からも生まれるよねえ。
ああ、酷いイギリス。(でもイギリス好きだけど。この秋行くつもりだけど)

あと、ナイチンゲールが発明したという鶏頭図。ずっと気になっていたのだけど、ようやく知ることができた。
死傷者数の多さのインパクトが伝わる図にしたいという意図は分かるけど
若い日付と古い日付が隣あってつながるあの図は変じゃない?レーダーチャートなら納得なんだけど、時系列データを円形の鶏頭図にするのは、、、
普通に棒グラフとか折れ線グラフ積み上げグラフで良かった気がするが。

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