2018年の個人的な読書記録:28冊読了

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1年前の34冊と比べると減ってるけど、月2冊ほど。読めてないと思ってたのでまあまあ。
昔の小説にビジネス書、巨石の本に海外小説とバランスは良かった。
小説・文芸書はどれも面白かった。ベスト本を選ぼうかと思ったが、どれも面白かったので選ぶの止めた。
ビジネス書はつまらなかったが、そこに面白さは求めてないのでOK。
今年もいろいろ読みたい。
あつこさん主催の読書会も定期的に開催できたし、
読書メーターに読書会お知らせを出してみたら来てくださる方が何人かいらっしゃって嬉しかった。
読書会も引き続きやりたい。
読んだ本の何割かはこのサイトで読書感想文を長々書いているが、
極夜行は賞をとったらしく、「極夜行 犬」というキーワードでのアクセスが妙に増えた。
ちなみに2017年の記録はこちら:2017年の個人的な読書記録:34冊読了
https://tomosu-lab.com/post-2094/
2018年の読書メーター
読んだ本の数:28
読んだページ数:6549
ナイス数:155
不安―ペナルティキックを受けるゴールキーパーの… (1971年)不安―ペナルティキックを受けるゴールキーパーの… (1971年)感想
40年前の小説。なんとも言えない。いきなり人を殺すのはびっくりしたが、それ以外はストーリー的なものは無く。章立てもなく続く。悪くはないが原作読まないと雰囲気分からないなあと思った。最近の翻訳本全般はそう思うことは少なく自然に読めるのだが、翻訳技術も進化しているのか、古い本だと文体が古くて違和感を感じるのか。古典というには新しく難しい年代なのかな
読了日:12月10日 著者:ペーター・ハントケ

いちばんやさしいGoogleアナリティクスの教本 人気講師が教えるWeb解析と広告計測の基本 (「いちばんやさしい教本」)いちばんやさしいGoogleアナリティクスの教本 人気講師が教えるWeb解析と広告計測の基本 (「いちばんやさしい教本」)感想
アナリティクス画面は毎日眺めているが、項目が多すぎてほぼ活用出来てなかった。が、項目ピックアップして解説してくれてるのは有難かった。妙に写実的な著者チームの似顔絵は不要で、そんな写実的にする必要なくてアイコンでいいのに。社として受注するための本なら仕方ないか。そんなどうでもいい感想。
googleアナリティクスを自力で使いこなす気力が無い人にはお勧め。自分で各項目ちゃんと見て考えられる人には不要。
読了日:11月27日 著者:山浦直宏,村山佑介,コガン・ポリーナ,高田和資

高野聖 (角川文庫)高野聖 (角川文庫)感想
20年振りくらい?で高野聖再読。素晴らしい。描写が上手く、蛭とか白痴とか恐ろしさが増す。他の短編も文体は美しいがストーリーは大げさすぎというか、当時の大衆には受けたかもしれないが現代では少しキツイ。そう考えると高野聖は絶妙なバランスなんだと思う。怪奇性はあるがやや落ち着いた話と、怖さと美しさの混じった文体。素晴らしい。
しかし鏡花は若い時から文章上手いな。リズムが良くて絢爛豪華な文章。江戸文化?が体に入っているんだろうな~
読了日:10月25日 著者:泉 鏡花

Webプロジェクトを成功に導く 戦略的SEO思考Webプロジェクトを成功に導く 戦略的SEO思考感想
seo業者に外注する管理者ターゲットの本だったので、そもそも私はターゲットから外れていたのだが、酷かった。前半はいかに今が駄目かの話を何度も繰り返し。こういうのでページ数稼ぐの止めて欲しい。キーワードに目的の行動を促すニーズを含める、既存、顕在、潜在顧客の順にターゲットにするという話は良かったがそれ以外は愚痴ばかりという本だった
読了日:10月15日 著者:鈴木 良治

最新のGoogle対策! これからのSEO Webライティング本格講座最新のGoogle対策! これからのSEO Webライティング本格講座感想
店のHPを何とかした方が良いかも、と改めて思って、SEOを勉強し直そうと読んだ1冊目。考えてみたらちゃんとSEO勉強しようと思ったのは初めてで、今はそうなんだー、それ気を付けないといけないのね、とタメになる点は多々あった。が基本的にどうGoogleに拾ってもらうかという細かい取り組みなので、気分と勢いで文面を作っている現状からすると細かいしつまらないし、辛い。。。そもそもやりたい事が多方面に取っ散らかっているので、キーワードをどれにすべきか、どこまで絞るべきかという根本的な部分を整理しないと。
読了日:10月10日 著者:瀧内賢

歌行燈 (岩波文庫)歌行燈 (岩波文庫)感想
うーん、難しい!残念ながらさっぱり筋が追えず分からない。リズムだけは入ってくるけど、注釈いちいち読んでるとリズム切れるし。繰り返し読むのが必要かしら。
読了日:10月04日 著者:泉 鏡花

AI vs. 教科書が読めない子どもたちAI vs. 教科書が読めない子どもたち感想
AIがプログラムの延長という説明は、やっぱりそうだよね、という納得感は有ったが、それ以外はイマイチだった。前半のAI説明は冗長でダレるし、なんやかんや言ってる割には論理的でない記述が混じってたり。教科書が読めないというのは、自分も結構間違えてて、思ったのはキッチリ読まずに読み飛ばしてて、それはネット文に慣れちゃったからかな。スマホ利用との相関が無いのは意外だけど、正当率が低いという事実と、その原因と解釈が想像でしかないという論理性のなさが気になった
読了日:10月01日 著者:新井 紀子

野の医者は笑う: 心の治療とは何か?野の医者は笑う: 心の治療とは何か?感想
すごい本だった。そうか、と腑に落ちた点が沢山あった。真剣にスピリチュアルにハマっている人には嫌だろうなと思ったが、やはりそういうレビューはあった。治療者も癒されている人であること、軽躁状態が良くなったということ、ボスと下の人という2階層構造、お金を儲けるためのバスターの仕組み、そうなると純粋なクライアントというのは存在しないのでは?いやー面白かった。別途長く感想書きたい。
読了日:09月11日 著者:東畑 開人

【中東大混迷を解く】 シーア派とスンニ派 (新潮選書)【中東大混迷を解く】 シーア派とスンニ派 (新潮選書)感想
この辺の歴史や状況に馴染みが無いので、ザーッと読むだけだとイマイチ頭に入ってこない。宗派対立ではない、というのも、細かい言葉の定義の違いで、宗教対立という説明もあながち間違いではないような、と思ったし、前半は「よく○○といわれるが・理解されるが、そうではなくて△△」という説明の仕方が多くて、一般的に考えられていることの理解⇒著者の意見、と2段階で理解しないといけなくて疲れた。
最後に、西欧化するのか、中東独自になるのか?という問いは「これが疑問だったよ!」と俄然興味が湧いたがまだら状の秩序。曖昧さに納得
読了日:08月28日 著者:池内 恵

ヨーロッパの始まり―新石器時代と巨石文化 (「知の再発見」双書)ヨーロッパの始まり―新石器時代と巨石文化 (「知の再発見」双書)感想
面白かった。日本の土器は目にする機会があるが、ヨーロッパの土器、石器、住居跡は接したことなかったな。あちこちで色んな文化があって似通っていたり、個性があったりするのが面白い。狩猟文化から農耕文化に移行して労働時間が伸びてるのも考えさせられる。
読了日:08月20日 著者:カトリーヌ ルブタン
 

巨石文化の謎 (「知の再発見」双書)巨石文化の謎 (「知の再発見」双書)感想
とにかくレイアウトが悪くて読みにくく、そればかりが気になった。本文と写真や図とその説明文が入り雑じり、分断され、読みにくくて結局なんだかわからなかった。昔の本てこんなんだったよな、というのと、最近の本は随分と読手に配慮してるなとつくづく。
何も頭に残らなかった。この本を読むなら
山田 英春さんの巨石という本が断然おすすめ。
読了日:08月20日 著者:ジャン‐ピエール モエン

グルメ多動力グルメ多動力感想
ホリエモンは基本的に好きだけど、どうも飲食自体に興味が持てないので、本に入り込めなかった。有名店食べ歩きもしたくないし、美味しい店探しもしたくない。興味が持てない。飲食店として上手くやりたいという気持ちも無いと言うのを改めて思ったので、業態変更をちゃんと考えよう。。(現在分類としては飲食店なので)
読了日:08月13日 著者:堀江貴文

極夜行極夜行感想
面白かった。エンタメとしては楽しめたが、「心理療法そのもの」というレビューを見て期待値高く読み始めてしまったので、そうなん?という感想。結局現代人て暇なんだな。
探検や登山てあまり理解出来なくて、発見とか到達といっても現地エスキモーやシェルパは普通にやってることだったりすると、違和感がある。
そもそも自傷行為の一種な気がして、であればリストカットする人や過労死するまで働く人の自伝的ノンフィクションも同じように評価されないといけないのにこの位置付けの差はなんだ。
最大の感想は、犬が死ななくて良かった。
読了日:08月08日 著者:角幡 唯介

闘うナイチンゲール闘うナイチンゲール感想
統計、論理的というキーワードで興味のあったナイチンゲール。読んでみて凄い人だとは思ったけど、彼女がどうして同時代の人と違う思想を持ち、数学等を勉強し、看護を論理的に改革したのかの理由は最後まで腹落ちせず、もやーんとした読後感だった。彼女の手紙とかも引用されてるんだけど、なぜか彼女の頭の中が見えない。
イギリスがアイルランドに酷かったというのは分かった。キリスト教が差別思想ということも。
読了日:07月23日 著者:徳永 哲

幸せではないが、もういい (『新しいドイツの文学』シリーズ)幸せではないが、もういい (『新しいドイツの文学』シリーズ)感想
タイトルに惹かれて読んだ本。ハントケ全く知らなかったが、この翻訳者が素晴らしいのか本文の文体も良かった。止まらず一気に読んだが、終わってみて何だったかのか?分からない。人の人生はそんな簡単には把握できないのでそれで良いと思う。最後お母さんが病気になって少し治って自殺するが、統失とかだったのかしら。切ない。全体を通して切ない。東欧だからとかその時代だったとか、それよりももっと普遍的な女の人の切なさだと思った。この人の別の本も読んでみたい
読了日:05月29日 著者:ペーター ハントケ
中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来 (新潮選書)中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来 (新潮選書)感想
面白くはあるのだけど難しくてなかなか進まず一カ月近くかかった。時間かけて読むから内容忘れちゃってますます分からなくなるというw 中盤はビットコインの解説で、ビットコインメインのタイトルにしたら?と思ったけど、最後は結局ビットコインはメインにはならないという判断してて、やっぱり日銀の話だった。最後に経歴見たら日銀出身でびっくり。もう一度短期間にざっと通読しないと分からないな。ビットコインの説明は分かりやすかった
読了日:05月22日 著者:岩村 充

3年の星占い 水瓶座 2015-20173年の星占い 水瓶座 2015-2017感想
2018年の今、過去がどうだったか気になって買った本。割と書かれている通りだった。この頃そうだった!というのが沢山。もちろん、そうで無い部分もあるけどそれはスルーで。2018年からの3年の星占いと同じ記述の部分も多々あったが、それでも良い本。
読了日:05月12日 著者:石井 ゆかり
 

3年の星占い 水瓶座 2018-20203年の星占い 水瓶座 2018-2020感想
余り期待せずに購入したが、とても良かった。元気が出る。
過去3年の占いと実際はどうだったのかが気になり、過去の3年の星占いも買ってしまった。
読了日:05月12日 著者:石井 ゆかり
 

ローカル線―なつかしくて、あたたかい風景ローカル線―なつかしくて、あたたかい風景感想
「なつかしくて、あたたかい風景」と表紙にあったけど、その通り。長閑な自然と古ぼけた車両が美しい。でも廃線も多い。利用者減で仕方ないのだろうし、そもそも良くこんな短い路線作ったなとも思うが、時代だったのかな。雪の路線なんてメンテの苦労を思うと、こんなことしなくてもいいのにと思ってしまう。癒される感覚と消えていくだろうものに対する切なさと、永遠には報われない労力とを思って、複雑な気持ち。ざわつく。でも良い本だった。
読了日:04月22日 著者:遠藤 純

巨石―イギリス・アイルランドの古代を歩く巨石―イギリス・アイルランドの古代を歩く感想
ものすごく良かった。湖水地方Castleriggのストーンサークルを訪れてからストーンサークルが気になり続けていたが、石遺跡好きを非常に満足させる本。写真も大きくて綺麗だし、文章も歴史的な面と伝説・逸話と著者の感想ととてもバランスが良い。あとがきで、巨石遺跡に意味を持たせすぎる人を軽くディスってたけど笑、冷静と好きという視点だからとてもいいんだと思う。私も石遺跡を訪ねて回りたいなあ。行きたい場所が増えすぎて困る。
読了日:04月20日 著者:山田 英春

他人より先に洋書を読んで億万長者になりなさい他人より先に洋書を読んで億万長者になりなさい感想
読みやすく30分もあれば読める。エッセンスだけ抜き出してくれたらもっとコンパクトになるが、英語に限らず本の読み方指南の本。知ってる内容は理解しやすいとか、トップダウンでざっくり何度も読むなど、新しい情報は無いがまあそうね、と。自分的には頭から順に全部読まないと気持ちが悪いのと、速読練習の経験からざっと読むとざっとしか分からない未消化感、外国の話は日本には適用が難しいと思ってたりするので、そんなに役立つ感は無い。著者が自分のビジネス立ち上げで苦労した話のとこは興味があった。そこに特化した本を書けばいいのに。
読了日:04月10日 著者:三浦 哲

私の個人主義 (講談社学術文庫)私の個人主義 (講談社学術文庫)感想
期待値高く読み始めたからか、あんまりピンと来なかった。というか文章が頭に入ってこなかった。疲れてるのかな私。。最後の「私の個人主義」で、西欧人を鵜呑みにしないで自分の意見で良いとか、個人と国家主義は対立しないとか、なるほどねーとは思った。が、あまり分からなかったので、また落ち着いた時にゆっくりじっくり読みたい。
読了日:04月08日 著者:夏目 漱石

革命のファンファーレ 現代のお金と広告革命のファンファーレ 現代のお金と広告感想
まあまあ面白いけど本人の信用が薄い。
今までとはお金と広告のあり方が変わっていて、信用が大事だし、その時々で最適なやり方を考えるべし、という本。
まあまあ面白かった。ちゃんと考えなきゃな、と思ったし。ただ、「自分すごい」感の押しつけがつらかった。
信用と好き嫌いと実績と誇張吹聴。この辺のバランスと使い方がポイントだと思う。
読了日:03月14日 著者:西野 亮廣

悪いヤツほど出世する悪いヤツほど出世する感想
非常に面白かった。刺激的なタイトルだけど、真面目なリーダーシップの話。良いリーダーの基準も無いし、効果測定もないから根拠のないリーダーシップセミナーが溢れてるとの指摘。リーダー教育に感動は要らないとか、ホントだわ。謙虚な人よりナルシストが出世するとか、納得。信頼は需要でないってのは、日本とアメリカの違いもあるから鵜呑みにはできない。事例で出てくるのはみんな米人なので、日本人版が読みたい。
読了日:03月13日 著者:ジェフリー・フェファー

フランダースの帽子フランダースの帽子感想
謎解きのないトリックだったり、入れ子のストーリーだったり、ほんとこういうの好きねーと貶しながらもつい読んでしまうというw 登場人物の年齢が上がり、長野まゆみの話もうまく歳を重ねていると思う一方で、不自然で違和感のある会話口調や、またこんなんかというストーリー展開はなんだかな。もう少し意味のある話が読みたい。というのを長野まゆみに求めるのがヤボというものか。
レビューが皆さん好意的でびっくり。そういうのが好きな人がこの人の本を読むんだろうな。
なんだかんだ言いつつ時々読んでしまう長野まゆみ。
読了日:03月05日 著者:長野 まゆみ

港の底 (ジョゼフ・ミッチェル作品集)港の底 (ジョゼフ・ミッチェル作品集)感想
表紙の絵に惹かれて。オシャレで良い気はしたが、正直良く分からない。短編集で1作品数十ページだが、その前半半分くらいは海や漁や港の細かい記述が続く。最初はこの小説がどこに向かっているのか、そもそも小説なのか、がさっぱり見えず不安な気持ちになる。後半で特定の人間が出てきてちょっとしたやり取りがあって古き良き猥雑なアメリカ的な交流はあるが、それも短く、何かが起きる訳でもなく、味わい方が良く分からない本。生産的なことを何もしたくない時に読むと良いかも。ルポタージュだったのね、と読み終わってから知る。他のも読みたい
読了日:02月19日 著者:ジョゼフ ミッチェル

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)感想
近所のドクターが「面白いよ」と勧めてくれた本。たしかにすっごく面白くて一気に読んだ。フィールドワークに出ながら論文ネタを探し、仮説設定とそれを証明するための必要データが何かがパッと出てくる。論文ってこういうことなのかーと未知の世界を垣間見る。バッタ群が飛んでる写真は綺麗で夢みたい。面白おかしく書いてあるけど、優秀な人なんだろうなあというのが垣間見えるし、
後半のガムシャラにバッタ博士として知名度を上げていく所とかはもう感動。自分は本気度足りなくない?と反省。
読了日:02月13日 著者:前野ウルド浩太郎

虞美人草 (角川文庫)虞美人草 (角川文庫)感想
漱石好きのつもりだったけどこれは多分初めて読んだ。ストーリーは俗っぽく、最後いきなり藤尾が死んでびっくり。悪者の母が責められすぎだったり、藤尾そんなに悪くないし、小野さん心変わりしすぎだし、現代からするとええーっドン引き!な話。そして地の文が難解で、知らない言葉のオンパレード。でもその雰囲気が漱石の好きな所。何をどう勉強したらこれらが普通に読めるようになるんだろうか。しかし現代からすると男尊女卑がひどいし、稼ぐ手段も無しに財産投げ出して家出ようとするとか甘すぎるし、つっこみ所満載。昔のだからいいけどね。
読了日:01月16日 著者:夏目 漱石

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