2019年2月2週目のアフリカ最新ニュース:増える英国のアフリカ系キリスト教徒から、女性の美をめぐるアレコレ、1月ニュースまとめ、拡大するロシアの存在感、ボブマーリーとアフリカ、ナイジェリアの将来まで

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2019年2月、2/6-2/12に取り上げたアフリカ最新ニュースです。
Twitter(@BlueBaobabBar)でアフリカ記事をほぼ毎日ひとつ紹介していまして、そのまとめです。
#アフリカ 051
アフリカといえばイスラム教が注目されることも多いけれど、キリスト教も多い。
大前研一が「GDPと信仰は逆比例する」という旨を言っていて、なるほどねえと思ったが、そういう記事。
イギリスはキリスト教国だと思っていたけれど、もうそうでもないのかも。
そしてゴスペルgospelって歌のことだと思ってけど、歌の話が全く出てこないので単語チェックしたら”福音”が主要な意味だった。そうなんだ。。
アフリカ系教会が英国キリスト教界隈で大きな存在に
英国で増えるアフリカ系移民に従い、キリスト教も急増している。
南ロンドンの都市ではアフリカ大陸から来たキリスト教信者が多く
日曜礼拝には2万人が集会に集まる。
英国で地元の教会が減る一方で、アフリカ系移民の教会は増えている。
英国民のわずか14%が英国教会の信者とされ、記録的な低さだ。
52%の人が無宗教とされる。
アフリカ移民の教会は西洋型の典型的な教会とは違い、倉庫や個人宅、店で集会が行われることが多い。アフリカ人牧師は柔軟だ。
アフリカ人信者による逆伝道は地元のアフリカ人や地元民をキリスト教へ導く。
初めてアフリカへキリスト教が伝わってから約5世紀後の逆伝道である。
ナイジェリアで1952年に設立されたRCCG一派は今では198か国に教会がある。
アフリカは今や世界最大のキリスト教国だ。
1950年には世界の80%は西洋に居たが2025年には少なくとも50%はアフリカ、南米、アジアの一部が占める。
途上国で広がるキリスト教は経済とも関連しており、平等な国よりも不平等な国のほうが教会に所属する傾向がある。
Photos: African-led churches are taking charge of the gospel in England
https://qz.com/africa/1541490/
#アフリカ H0206
Mr.Hasebeのスワヒリニュースはこちら。ほのぼのニュース。
香港で金正恩とドテルテのそっくりさんが、町に繰り出し、店でチキンを食べるという話。
写真の通り、教会のミサに二人で参加し、フィリピン人女性もほあっと驚くドテルテです。
この二人はCresencio Extreme が Durteteのそっくりさん Howard X がKim Jong un.のそっくりさんです。香港在住かは不明
BBCスワヒリより。
https://www.bbc.com/swahili/habari-47112860
ドテルテみたいな顔の人は山のように居そうだけど
地元民からしたら違うんでしょうか。
#アフリカ 052
女性の美しさとは◆「肌色を明るくする漂白クリームの功罪と曲線美女性の観光化?」
今日は女性の美の話題2つです。
肌色を明るくする漂白クリームの話と、曲線美の女性を観光に使おうと騒動になった話。
肌の色が様々なことに影響すると考えてる人たちがいることに驚きますけど、日本でも見た目良い方が、という話もあるので何とも言えないかも。
低所得で結婚率は低く、懲役は長く、仕事の見込みは低いというカラーリズム(肌色主義)って身も蓋もなくて、有害だろうと漂白クリーム使う気持ちも分かるし、人生が上手く行かないことをすべて肌色のせいにしてしまいそうな気もします。
美しい女性を観光に使うのも、一般のミスコンとどう違うのか?と考えると、方向性が間違っている訳ではなくて、打ち出し方を間違った感。
肌色を明るくする漂白薬の危険な中毒性
WHOによるとアフリカ大陸の70%の女性が肌色を明るくするクリームを使用している。
暗い肌色の人々は低所得で結婚率は低く、懲役は長く、仕事の見込みは低いというカラーリズム(肌色主義)が影響している。
それは真実だろうか?
動画では、
-有害物質を含んだ漂白クリームの使用中止
-漂白クリームを使っていた女性「使えないのは困る。前の肌色に戻りたくない」
-漂白クリームによる健康被害
Skin bleaching in Africa: A risky addiction
http://www.africanews.com/2019/02/04/skin-bleaching-in-africa-a-risky-addiction-the-morning-call/
ウガンダの観光大臣が、女性をモノ扱いしていると批判される
ウガンダの観光大臣が東アフリカに観光客を呼び込むために、曲線美の女性を観光の目玉にしようと打ち出し
批判を受けている。
観光大臣は「ミス・ウガンダ曲線美」コンテストでセクシーな曲線美の女性を選び、観光客を増やそうと発表した。
「我々は自然に魅力的な女性に目を奪われるだろう? それを観光促進に使ったらいいじゃないか」と大臣は言う。
ウガンダのネットと活動家の反応は早かった。この方針は女性の体を性的なモノ扱いだと批判する。
コンテストの中止を求める動きが始まった。
「侮辱されたと感じました。女性の尊厳を損なうものです。大臣には正式に謝罪してほしい」
Uganda’s tourism minister blasted for objectifying women
http://www.africanews.com/2019/02/06/uganda-s-tourism-minister-blasted-for-objectifying-women/
#アフリカ H0207
Mr.Hasebe提供
教会で賛美歌を歌っている最中に車で乗り付けた人が教会の中に入り、銃で一人の青年を射殺した。あまりのことに騒然とした様子で、葬式には大統領府の国務大臣も参列した。
場所はタンザニア中部のshingida
mawananchi紙より。
https://www.mwananchi.co.tz/habari/Kitaifa/Baba-asimulia-mwanawe-alivyouawa-akiimba-nyimbo-za-utukufu/1597296-4969696-695x4a/index.html
#アフリカ 053
コンゴベースのafricanews.が選んだ先月のニュースまとめです。
大統領選と抵抗運動が多いですね。あちこちでマグマがボコボコしてる感じ。
ウガンダで若者を守るためにスポーツ賭けを禁止したのはポジティブニュースかな?
取り上げていないけど、エチオピアでは公衆喫煙とお酒の広告禁止というヘッドラインも見かけ、規制がしっかりしているのか、問題が多いからなのかは不明。
africanews.が選んだ先月のニュースまとめ:ガボンのクーデター、ケニアの襲撃、コンゴの歴史的選挙 etc
今年に入ってまだ一ヶ月だが、様々なことが起こった。
・ガボン クーデターは大統領の帰還により失敗
ガボンの兵士軍グループは政権奪回のクーデターを企てたがすぐに平定された。
兵士軍は首都のラジオ局を占拠し、病気による大統領不在の国家回復を訴えた。
ボンゴ大統領は静養地から戻り新政府を組閣し、2018年に患った脳梗塞の治療に戻った。
・ケニア首都ナイロビでアルシャバブの襲撃
ナイロビ複合施設のオフィスやランチ中の人々を襲撃した事件で21名が亡くなった。
ケニア当局は1日足らずで襲撃者を平定し、沢山の避難者も元に戻った。
アルシャバブの主張によると、米国大統領トランプがエルサレムをイスラエルの首都としたこと、
これは2018年にUNでは否決されたが、他の国々と大使館を移動させたことに対する反応だとしている。
・コンゴ 緊張高まり、歴史を開くのは簡単ではない
独立後初めてコンゴ民主共和国は選挙による大統領交代に成功した。
カビラは任期を2年超えて在任したが、国を二分する選挙を経てチセケディにその座を譲った。
候補者ファユルは61%の支持を獲得したと主張するが法廷でもその主張は受け入れられなかった。
地域やアフリカ全土、外交関係の制約はあるが、歴史的だと論争を巻き起こした選挙を経てチセケディは新大統領となった。
・スーダンとジンバブエはいまだ同じグループ
物価の上昇で抗議運動がおこり、大統領は高圧的、そして現金不足、外部の援助が必要という点では
スーダンはジンバブエと同じだ。
両国では物価上昇が引き金となり、反政府運動がおこった。
・エジプトにサッカーで2つの朗報:サラはアフリカベスト、ACFONが北へ
2019年のアフリカカップAFCON開催国はエジプトとなった。
その数時間後、スター選手のモハマド サラMohamed Salah は2018年のサッカー最優秀選手に選ばれた。
サラはセネガルのサディオ マネ Sadio Mane とガボンのピエール エメリックPierre Emerick-Aubameyangを破り受賞した。
・その他のニュース
 ・マダガスカルは2019年のアフリカで最初に新しい大統領が生まれた。
 ・ガーナはアフリカで一番メディアの自由がある国だが覆面捜査官が暗殺された。
 匿名記者と働いていた人が死亡した件で警察は調査している。
 ・国際犯罪法廷ではアイボリーコーストの前リーダー ガグボLaurent Gbagbo に無罪判決を下したがまだ拘留されている。
 ・ウガンダ大統領はスポーツの賭けを禁止した。若者を守るためだ。新たな賭けライセンスは発行しない。
 ・南アでは法廷でひどい汚職の実態が明らかになっている。前大統領の息子の汚職裁判は取り下げられた。
 
 ・エチオピアは7百万から2.2千万人収容可能になった空港をオープンした。
 ・セネガル法廷は2人の候補者に2019年2月の大統領選立候補を正式に禁止した。
 ・カメルーンの安全維持隊は、違法抗議運動に絡み、対抗勢力のリーダー カムトMaurice Kamtoを逮捕した。
英語話者分離主義の裁判も進行している。
 ・ アフリカの主要国では政治がホットな話題だが、ナイジェリアでは現職ブハリが2度目の座を狙っている。
  70名を超える対向者がいるが、強敵は前大統領のアブバカAtiku Abubakarだ。
January 2019 review: Gabon coup, Kenya attack, DRC history et. al.
http://www.africanews.com/2019/02/05/january-2019-review-gabon-coup-kenya-attack-drc-history-et-al/
#アフリカ 054
中国が、と思ってたらロシアも、という記事です。
ロシアはアフリカへの影響を戦略的に拡大中
中国はアフリカでの存在感を見せつけているが、ロシアの存在感についてはまだあまり語られていない。
ソ連邦時代にはアフリカでの影響力は大きかった。
アンゴラ、モザンビーク、ギニアビサウ、コンゴ民主共和国、エジプト、ソマリア、エチオピア、
ウガンダ、ベナンは独立後にソ連邦から外交もしくは軍事上のサポートを受けていた。
ソ連邦崩壊後、その状況は無くなったが、プーチン大統領は新たにアフリカに視線を向けている。
ロシア再興への想いに絡んだものだ。
プーチンは世界における地政学的関係とロシアの存在感を重要視している。
ロシアの影響力をアフリカ大陸にも広げたい。
北京同様、モスクワのアフリカ貿易と投資のやり方は、国際金融基金や世界銀行がするような条件付きではない。
アフリカでのエネルギーと資源開発に戦略的に投資して影響力を強めている。軍事力も利用している。
アフリカと中国の関係が両国にとって良いものであるかという疑問は
ロシアとアフリカの関係にも当てはまる。
ロシア-アフリカの関係は指数関数的に強化されており、
2001年から2015年で貿易と投資は185%増加した。
特にエネルギーに注力しており、石油、ガス、原子力に投資している。
電力がない6.2億人のアフリカ人ははロシア原子力発電の潜在市場だ。
ロシアの複数企業がアフリカで活動しており、特にアルジェリア、アンゴラ、エジプト、
ナイジェリア、ウガンダで盛んだ。
エジプトは国内で初の原子力プラントを作る話がモスクワと決まった。
これらの企業はほぼ国立で、投資は軍事・外交の利益となる。
資源開発ではジンバブエ、アンゴラ、コンゴ民主共和国、ナミビア、中央アフリカで活動している。
ジンバブエのプラチナ、アンゴラのダイヤと炭化水素、ナミビアのウラニウムだ。
中央アフリカ共和国ではロシアによる軍事訓練と武器輸出が現在議論になっている。
昨年3人のロシア人ジャーナリストが殺害された事件はクレムリンの影響力とリソースが
どう見られているかについて世界で注目を集めた。
ロシアは武器輸出で1位のアメリカに次いで世界2位だ。
この20年間、エチオピアやナイジェリア、ジンバブエなどアフリカの国々と軍事的結びつきを強めてきた。
それは国連の平和維持活動とも関係する。
ロシアも中国もアフリカでの役割を担いたい。
両国の違いは中国はアジア経済の一員ということだ。
アジア経済は北アメリカ&欧州規模を上回る。GDP、人口、軍事費、技術投資においてだ。
世界平均が3.5%であるのに比べ、ロシアの経済成長率は1.5から1.8%だ。
それでもまだ世界政治でロシアは大きな存在だ。
アフリカのリーダーにとっては、国の利益になるようにロシアの興味をどう引くか、
アフリカ大陸で大国が繰り広げる地政学ゲームにどう負けないようにするかという課題がある。
南アのUniversity of the Free Stateの政治学教授Theo Neethlingによる記事。
Russia is expanding its strategic influence in Africa
https://qz.com/africa/1546037/
#アフリカ 055
ボブマーリーのTシャツやネックレスをアフリカンが身に付けているのを見る度に、なんでジャマイカ?なぜボブマーリー?と思ってたのですが、
ラスタファリ運動てのがあったのね。。
アフリカンの謎が一つ解けました。
ボブマーリーとアフリカ:ジンバブエの解放にエチオピアの愛、ガボンにケニア
ジャマイカ人ミュージシャンのボブマーリーは世界的音楽家で、レゲエでアフリカ中で愛されている。今年生きていれば74歳になる。
1981年に36歳で亡くなった彼は今でも音楽界に影響を与えている。
アフリカ大陸でも彼の音楽と彼の子供達の影響力はあり、
彼のアフリカへのインパクトは70年代後半の代表曲の一つ”アフリカユナイト”よりも大きい。
特にサブサハラでは人気で、ジンバブエ、エチオピア、ケニア、ガボンとの関係性は強い。
1979年のエチオピア旅行ではエチオピアの皇帝がラスタファリに寄進したエリアに滞在した。
伝記によると「人々に伝えたい。皇帝は全能だ。それ以上何が必要だというんだ?
白人の神は黒人の神になったんだ」
妻によれば、マーリーの人生は故郷ジャマイカよりもアフリカが重要だった。
エチオピアで洗礼を受けたと言われている。エチオピアは彼の魂の故郷だ。
彼の息子たちもしばしばエチオピアでライブを行う。
1979年の曲「ジンバブエ」は解放運動の助けになったと言われ、その一年後国家は独立を果たした。
ジンバブエの教授は言う「まさに彼の音楽はただの音楽以上の説得力があった」
「彼は第三国の文化を楽しんでいた。黒人アフリカ人の苦悩を表現する音楽家でもあった。
ゆえにジンバブエ独立記念祭に唯一招待された海外音楽家だ」
石油国ガボンでは大統領の誕生祭に参加した。
独裁国家であったが、今日のようにその環境は世界が知るところではなかった。
大統領の娘も演奏者として彼らのライブに参加した。
彼のアフリカでの最初の演奏は、実は大統領の娘に招かれてのものだった。
それが転機となり、アフリカは彼にとって重要な存在となった。
とても贅沢な環境で、ジャマイカからは遠く離れ、魅力的だったのだろう。
大統領の娘とは特別な関係となった。
ジンバブエ、ガボン、エチオピアとの関係以外にも彼はアパルトヘイト反対者としても知られる。
彼はケニアにも訪れている。
東及び南部アフリカとは直接的な関係があるが、
西アフリカでもラスタファリ運動として彼をモチーフとしたファッションがいまだ人気だ。
訳注:ラスタファリ運動・・ジャマイカ労働者&農民の思想運動。アフリカ回帰志向でエチオピア皇帝が重要。
Bob Marley and Africa: Zimbabwe liberation, Ethiopian love, Gabon, Kenya
http://www.africanews.com/2019/02/07/bob-marley-and-africa-zimbabwe-liberation-ethiopian-love-gabon-kenya/
意味取るのが怪しい部分多かった。。
#アフリカ 056
まだ裏は取れていない情報のようだけど、
ナイジェリアは工業国を目指して大きな融資契約をした話。
ナイジェリアの交通状況の動画付きだけど、何を狙って撮ってるのかよく分からない絵多し。雑な感じと大きな都市というのは分かる。
首都はラゴスじゃないんだっけ、ってそこからw
ナイジェリアは300億ドルの輸出融資契約にサイン
ナイジェリア政府は300億USドルに及ぶ輸出融資契約にサインした。
アフリカ貿易銀行、アフリカ融資会社、アフリカ開発銀行、工業銀行、ナイジェリアのソブリン投資局などが
融資元だ。
ブルームバーグによるとアフリカ最大の産油国は工業をGDPの20%にまで伸ばしたいと考えている。
西アフリカのこの国は年次輸出額を300億ドル、この先6年で150万の職を生み出したい。
ラゴスのThisDay紙によるとブハリ大統領はナイジェリアの首都アブジャでの議会演説でそう述べたと伝える。
だが政府広報はこれについてコメントしていない。
アフレキシム銀行もすぐのコメントはしていない。
Nigeria signs $30 bn export-financing deal – local media
http://www.africanews.com/2019/02/10/nigeria-signs-30-bn-export-financing-deal-local-media/
◆ニュースソースは基本的にこの2つをチェックしてます。


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