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コロナ戦略の体系化:BMJブリティッシュ・メディカル・ジャーナルを読む【最新英語ニュース】【勉強会レポート】

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世界各地の英語ニュースを読んでみようというコンセプトで、だいたい毎週どこかの英語ニュースを読むイベントを開催しています。
今週は2020年12月23日水曜開催、イギリスの医療ジャーナルサイトを読んでみました。
イギリスでコロナの変異種が騒ぎになっていることから、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルBMJ(イギリス医師会雑誌)のチョイスです。
British Medical Journal
https://www.bmj.com/
wikiによると「国際的にも権威が高く日本でも医師であれば必ず読んでおくべき雑誌と言われている。 世界五大医学雑誌などと呼ばれる代表的な医学専門誌の一つである」だそうです。
コロナ変異種についてはこちらの記事がありました。面白そうです。
Covid-19: New coronavirus variant is identified in UK【新しいコロナ変異種が英国で見つかる】
https://www.bmj.com/content/371/bmj.m4857

ニュージーランドの公衆衛生専門家によるコロナ戦略の体系化

読んだのはこの日のトップ記事になっていたこちら。ちなみにトップページの記事(論文)はほぼ全てコロナ関連のようでした。
Elimination could be the optimal response strategy for covid-19 and other emerging pandemic diseases
https://www.bmj.com/content/371/bmj.m4907
「コロナやその他感染症には排除が最適な対応戦略かもしれない」
今回の記事を読むうえで割と大事だったのは著者情報で、一番目の著者は
Michael G Baker, professor of public healthという公衆衛生の教授の方。
「Department of Public Health, University of Otago, Wellington, New Zealand」でニュージーランドの大学にいらっしゃる方ですね。
そのほか2名の共著者の方もニュージーランド、オーストラリアの大学の公衆衛生の教授、疫学の教授の方です。
ということで、コロナの封じ込めで割合うまく行っていたニュージーランドの公衆衛生の専門家の話です。
また今回は本文とともにこちらの図表が理解に役立ちました。

ソース:https://www.bmj.com/content/bmj/371/bmj.m4907/F1.large.jpg
読んだのはいつものように時間の関係で途中までです。
完全封鎖策がベターという主張のようですが、NZのような小国だから出来たのでは?経済面を考えるとどうか?という意見も出ました。最後まで読まれた方によると、経済面の考慮もされており、大国でも封じ込めで乗り切った中国の例を挙げているとのことでした。

気になった単語など

elimination  除去、削除、排除
optimal 最上の、最適の
emerge 出てくる、現われる
pandemic 〈伝染病が〉全国[世界]的に広がる
argue 論じる、主張する、示す
 「議論」で覚えている単語ですが、わりと広めの意味がありますね
transmission 伝染、伝播
SARS-CoV-2 コロナのウィルスの名前
SARS系なんですね。
コロナ、COVID-19はこのウィルスによる病気の名前だそうです。
suppression 抑制、鎮圧
mitigation 緩和、鎮静、軽減
over の上に、を超えて
 ここでは「よりも」という意味合い。
respiratory 呼吸器系
intervention 介入、調停
 ここではnon-pharmaceutical interventionsで「薬に依らない介入」、対策という意味合いだと思います
intensify 強める、強烈にする
feasible 実行可能な、うまくいきそうな
response 反応、反響、応答
curve カーブ、曲線、曲げる
コロナ記事の頻出単語にcurbというのがあります。英語ニュースのヘッドラインでもよく見かけます。
curbは縁石、へり、拘束,抑制という意味で、この単語のことかな?と思ったのですが、似ていて紛らわしいです。
consistent with 矛盾しない、一貫して
jurisdictions 行政区、司法権、管轄
 ここでは地域の意味
containment 封じ込め、抑制
 参考:container コンテナ
continuum 連続体 ラテン語から
substantive 独立の、本質的な、名詞の
substantial 実体のある、本当の、実のある、しっかりした
eg. 例えば ラテン語 exemplī grātiā ‘for example’ の略
overwhelm 圧倒する
vulnerable 攻撃されやすい、傷つきやすい
 ここでは高齢者や病弱の人たち。コロナニュースで良く出てきた単語です
stepwise 1 歩ずつ、階段風に
manner 方法、態度、挙動、作法、
exclude 締め出す、遮断する
herd immunity 集団免疫
antimicrobial 抗菌の、抗菌薬
prolong 長くする、延長する
new normal ニューノーマル, 新常態, 新たな日常
fine tune 微調整する
n.b. 特別な注意が何かに払われなければならないことを示すのに用いられるラテン語のフレーズ(またはその省略形)
roll out 水平展開する、製品投入
refine 精緻化する、精練する
hemisphere 半球

感想など

いつものニュースとは違いましたが、今回もなかなか面白かったです。
欧米の本を読んでいるとPublic Healthの専門家の人や、高校生の段階でPublic Healthの道を志す人が多い気がしていて、Public Healthとは何だろうか??と疑問だったのですが、こういう政策を検討したりするのかなと少し理解できました。
日本だと保健所のこと?などの意見も出ましたが、日本だとPublic Health公衆衛生ってあまり重要な位置にはないような気がします。伝染病が過去のものだからかしらと思っていたのですがどうなんでしょう。
皆さんの感想は
・コロナ戦略 5段階の図表が分かりやすかった
・評論家の立場として我々は好き勝手言えるが、責任のある、戦略を策定するトップは大変だ
・感染症は典型的な”Elephant in the room” (見て見ぬふりをしていた潜在リスク)。備えあれば憂いなし、ですが一方 言うは易し です。
・PCR検査するしないという議論はあったが、検査していた欧州は収まっていない
・日本はどうか?真剣にやってる人とその他の人に分かれるような
  
・メディカル系の記事で科学的な記事という印象だった。一方で最近はテキストブック系を読んでいないので読めない自分にも気が付いたり
 
・ワクチン接種が始まりだしたタイミングで、タイムリーな記事
  
・人間は過去にペスト、チフスなど伝染病と戦ってきたが、その経験は生きないのだろうか?
・昔は伝染病も地域限定だったが、今は全世界になっている

次回は

次回は年末ギリギリですが、今年最後の回です。12月30日(水)19時半から。
読むサイトは週明けに決めます。
聴いてるだけ、日本語の部分だけ参加、などなど自由ですので皆さまお待ちしております!
イベント詳細・お申込みはこちらからどうぞ
https://www.meetup.com/Language-Exchange-%E8%A8%80%E8%AA%9E%E4%BA%A4%E6%8F%9B-with-%E8%8B%B1%E8%AA%9E-%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%AA%9E-Meetup-%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E7%A5%9E%E8%B0%B7%E7%94%BA/events/275096700/
ご不明点や不安な点などありましたらお問い合わせくださいませ。

このページはイベントレポート兼、勉強会メモです。参加された皆さんの発言などをまとめて編集しています。
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