2021年1月4週のアフリカニュース:トランプ次女ナイジェリア富豪と婚約、エドテックuLesson調達、イギリス外相訪問、ガーナ系ルイヴィトン、AI農業調達、バイデン政権とアフリカ、ソマリアケニア紛争

この記事は約9分で読めます。

2021/1/20-2021/1/26に取り上げたアフリカ最新ニュースです。
Twitter(@BlueBaobabBar)や
Facebook(https://www.facebook.com/cafebarbluebaobab/)でアフリカ記事をほぼ毎日ひとつ紹介していまして、そのまとめです。

アフリカスタートアップ系では資金調達の話が2つ。
教育系スタートアップuLessonが750万ドル調達、
南アのAI農業スタートアップ Aeroboticsが1700万ドル調達という話。
アメリカ関係では
トランプ前米国大統領の次女がナイジェリア富豪と婚約したというお目出たい話、
バイデン政権で米国とアフリカ関係はどう変わるかという論考。
それ以外には
イギリスの外務大臣がケニア、スーダン訪問で支援を約束した話、
ガーナ系の方がルイヴィトンのオンラインファッションショーに参画した話、
心配なところではソマリア・ケニア国境の戦闘で死者。

#アフリカ 770 2021/1/20 【トランプ氏の次女が婚約】

トランプ大統領の次女が昨日、ナイジェリアの富豪の息子と婚約したというので今日はそのゴシップネタを。
長女イヴァンカはよく出てきますが、そちらではなく次女の方です。
お相手はレバノン・フランス系でナイジェリアの大実業家の息子さん。要素が多いですね。
トランプが政権を離れて、このつながりが今後のアメリカとナイジェリアの関係に影響するのかしないのか。しないですかね
ナイジェリアのサイトdailypost.ngもちらっと見てみましたが特にまだ記事にはなっていない様子

・お相手:マイケル・ボウロス氏23歳:アメリカの実業家
 ・レバノン・フランス系
 ・両親がナイジェリアで事業をしており、ラゴスのアメリカンスクールで育つ
 ・SCOA Nigeria(トラックや重機の会社のよう)の共同役員、ボウロスグループの役員など
 ・ファミリービジネスは数十億ドル規模の複合企業で西アフリカ10か国以上で展開
・2018年にティファニー・トランプとギリシャで出会い交際
・ティファニー・トランプ 27歳
 ・最近ロースクールを卒業。母親は2番目の妻で女優
Inside Tiffany Trump’s Relationship with Fiance Michael Boulos
https://www.townandcountrymag.com/society/a25846074/tiffany-trump-michael-boulos-relationship/
wiki:Michael Boulos
https://en.wikipedia.org/wiki/Michael_Boulos

#アフリカ 771 2021/1/21 【エドテックuLessonが750万ドル調達】

SDカードでオンライン教育を手掛けるuLessonがコロナの追い風でシリーズAの資金調達。
社会・文化によって受け入れられるものが違うようですが、オンライン家庭教師、ライブ質問の方向に行くよう。
学校の在り方や役割も一緒に変わっていきそうですね

・ナイジェリアの教育系スタートアップuLesson
・750万ドル(約7.5億円)のシリーズA 調達
  Owl Ventures、LocalGlobe、TLcom Capitalなど
 
・2019年11月には310万ドルのシードラウンド
・ネット回線がない人達向けにSDカードを利用し、アフリカで遠隔教育
・「オフラインでは出来ないようなことが出来た」by CEO
・コロナもあり、月70%の伸びも
・年会費50ドルで100万ダウンロード数
・ライブ家庭教師の機能も予定「ボタンを押せばどこかにいるその専攻の大学生がすぐに答えてくれる」
・Eラーニングはコロナで加速
  有名どころではByju’s
  
・エドテック系の課題は普及と教育の成果
・インドは事前録画したコンテンツがうまくいっている。社会文化的な理由で
・アフリカでの最適なものを見つけたい
African edtech startup uLesson lands a $7.5 million Series A
https://techcrunch.com/2021/01/20/african-edtech-startup-ulesson-lands-a-7-5-million-series-a/

#アフリカ 772 2021/1/22 【イギリスの外相 ケニア、スーダン訪問】

アフリカのニュースにイギリスはあまり出てこない気がしますが、
イギリス外相がケニア、スーダンを訪問して各種支援を約束したそう。
紛争問題についてはどう関わるんでしょうね。
スーダンは旧エジプト・イギリス領、
ケニアは旧イギリス領で今もイギリス連邦加盟国のようです。

・イギリスの外相Dominic Raab氏は木曜にスーダン訪問:エチオピア・スーダン国境問題を話し合うため
  ハムドック首相などと会談
・エジプト・スーダン・エチオピアのナイル川ダム紛争についても話し合う予定
・スーダンは2019年4月に長期独裁政権のアルバシール氏を追放し、民主化への道を歩む。現在は軍・文民政権
・経済改革支援で外相は4000万ポンドのスーダン家族支援プログラムを発表。160万人を支援
 「イギリスはスーダンの人々に寄りそうことに誇りを持っている」
 
・ケニアでも支援を約束
  気候変動、地方の過激派、コロナワクチンなどの支援のため
  ケニア外相:保健、教育、特に女子の教育についてUKと協力していく
UK foreign secretary visits Kenya, Sudan, seeks to bolster cooperations
https://www.africanews.com/2021/01/21/uk-foreign-secretary-visits-kenya-sudan-seeks-to-bolster-cooperations/

#アフリカ 773 2021/1/23 【ガーナ系のヴァージル・アブローがルイヴィトンのパリファッションショーに】

ルイヴィトンのオンライン・メンズファッションショーにガーナ系の方がアートディレクターで参画しているという話。
ファッションショーもコロナでオンライン化してるようですが、
真っすぐなキャットウォークを歩くスタイルではなく、映像として映える形に変化してるのが流石。

・ルイヴィトンLVのメンズファッションショーが木曜パリからオンライン中継
 ->いつものモデルのショーにプラスして、インスタレーションにダンスも
 
・黒人アメリカ人でヒップホップのモス・デフ(Yasiin Bey)も参加
・ガーナ系のヴァージル・アブローVirgil Abloh:2018年からブランドのアートディレクター
  在宅ワーク用のファッションなど
Ghana’s Virgil Abloh Stuns with Louis Vuitton Paris Fashion Show
https://www.africanews.com/2021/01/22/ghana-s-virgil-abloh-stuns-with-louis-vuitton-paris-fashion-show/

#アフリカ 774 2021/1/24 【南アのAI農業スタートアップ Aeroboticsが1700万ドル調達】

南アのAI農業スタートアップが17億円調達したそう。
人口増や気候変動で食料需要が増えることから農業系は注目されてるそうです。
農家の経験知がAIに移っていくようで、これから面白そうです

・人口増と食料需要の増加にむけ世界の農業業界は拡大中
・南アのスタートアップAerobotics:AIを使い農家を支援
・シリーズBで1700億ドル(17億円)調達:南アのネット企業Naspersなどが出資
・2014年創業。現在は果物、木の農家向けツール開発
  AI、ドローン、ロボットなどを活用し、植物の病気を検知したり生産高改善の分析
  
・8100万本の樹木と100万個以上の柑橘類のデータを解析・集積  
・アフリカ以外にもアメリカ、欧州、オーストラリアなど18か国に展開
  アメリカでは樹齢予測、予想収穫高システムの特許申請中
South African startup Aerobotics raises $17M to scale its AI-for-agriculture platform
https://techcrunch.com/2021/01/21/south-africa-startup-aerobotics-raises-17m-led-by-naspers-foundry/

#アフリカ 775 2021/1/25 【バイデン政権の米国ーアフリカ関係】

バイデン政権でアフリカとの関係はどうなるかという話ですが、どれをとっても好意的な見方と否定的な見方があってどちらとも言えて、なんだか占いみたいです(笑)
そう簡単に言い切れる問題ではないということだと思いますが、非常に面白い記事でした。

・バイデン大統領はムスリム国13か国への渡航制限を解除
  アフリカではソマリア、ナイジェリア、スーダン、エリトリア、エジプト、リビア、単座に
・トランプ政権で拡大した口封じの世界ルールも廃止予定
  中絶の情報提供をする組織への資金提供を阻むもの。
  アフリカで女性保健の活動をするNGOなどに影響していた
・トランプ元大統領の選挙結果への抵抗は、多くの独裁者にとっていい口実になりえてしまう
・いままでは対テロという観点で米国は関わっていた
 ⇒より開発援助や外交という点が重視されるのでは
・トランプ政権は中国、ロシア、インドのようなアフリカ戦略的地盤を失いつつあった
 ⇒バイデン政権で変わる可能性はあるが、コロナ問題のため「アメリカファースト」が続く可能性も
・アメリカの介入でリビアのようなことが起きるのもリスク
・アフリカの資源争奪で中国、フランス、ドイツよりも有利になるようにアメリカが動く可能性も
・トランプ政権のアフリカ無干渉アプローチを評価する声も:オバマ政権がカダフィを倒したようにアフリカの戦争を悪化させるようなことはなかった
・初の黒人であるハリス副大統領の影響は:オバマ政権でもあまり変わらなかったので、今回もそんなにいいことも起きなそう
Africa: What Might Biden’s US-Africa Policy Look Like
https://allafrica.com/view/group/main/main/id/00076548.html

#アフリカ 776 2021/1/26 【ソマリア・ケニア国境の緊迫高まる 9人死亡】

去年から(もっと前から?)ずっとプスプスと煙が出てるソマリアとケニアですが
戦闘で何名か亡くなったそう。大丈夫ですかね、今後が心配

・ソマリア情報筋によるとケニア国境付近の街で先頭により少なく止め9人死亡
・ソマリア政府はケニアが反抗勢力を支援していると非難
  ケニア軍とケニアで訓練を受けたソマリ戦士がソマリ連邦基地を攻撃したとのこと
  
・ケニア側は関与を否定
・昨年12月にソマリアはケニアが干渉しているとして外交関係を断った
At least nine killed near Somalia-Kenya border as tensions rise
https://www.africanews.com/2021/01/25/at-least-nine-killed-near-somalia-kenya-border-as-tensions-rise/
このアフリカニュース投稿について。
だいたい毎日、英語のアフリカニュース複数サイトから気になるニュースを1つ選んで
自分で日本語で要約して投稿してます。
ニュース鮮度は良いかと思いますが、翻訳間違いや内容間違いを含んでいる可能性があります。
主に自分のアフリカ情報収集と英語訓練目的で、多少皆さんのアフリカ情報のお役に立てればと思っております。
記事に対するコメント、ご意見、感想お待ちしてます!元記事のURLも貼っているので翻訳に対する指摘も歓迎です!
応援はとても嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました