長い歴史のスエズ運河:エジプト、貨物船事故【最新英語ニュース】【勉強会レポート】

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世界各地の英語ニュースを読んでみようというコンセプトで、だいたい毎週どこかの英語ニュースを読むイベントを開催しています。
今週は2021年3月31日水曜開催、日本企業所有の大型コンテナ船がスタックして通行が止まってしまったスエズ運河のスエズ運河庁サイトを読んでみます。
エジプト政府のスエズ運河庁のサイト
Suez Canal Authority (SCA)
https://www.suezcanal.gov.eg/English/Pages/default.aspx

洒落たサイトです。
スエズ運河の歴史や説明のほか、実際に運河を通行する方向けの実用的なサイトのようです。
英語とアラビア語に切り替え可能で、いくつかのページは英語版がなくてアラビア語のみでした。アラビア語がメインなんですね。
ざっと皆さんと眺めましたが、
料金表のページ
https://www.suezcanal.gov.eg/English/Navigation/Tolls/Pages/TollsTable.aspx
原油タンカーなのか石油船なのか車を運ぶのか人を運ぶのか、船の種類が沢山あってそれぞれで料金が定義されてました。
また、料金はこの2タイプに分かれてました。
Laden:荷物積んだ状態
Ballast:荷物は空で水を入れた状態
運河を渡る上でこういう差はどういう違いがあるんでしょうね?動くスピードが違うとか、事故の際のリスクが違うとか、なんでしょう。未知の世界です。
Ro/Ro Ships は車を運ぶ船だそうです。Roll-on/roll-off。詳しい方がいらしたので教えてもらいましたが、知らないと全く分かりません。
そのほか、入札機能(?)や水道料金がオンラインで確認できる機能などあるようで、運河でそれがどう使われるのか謎の世界でした。

気になった単語など

今回も2グループに分かれて、まずは今回の事故の記事を読みました。
Successful Refloating of EVER GIVEN
https://www.suezcanal.gov.eg/English/MediaCenter/News/Pages/nav_29-03-2021.aspx
スタックしていた船Ever Givenが再浮上したという直近のニュース。満潮を利用して回転させるようです。
refloat 再び浮き上がる,引き揚げられる
Admiral 海軍大将; 海軍将官,提督
tow 引く、引っ張る
maneuver 策略、操縦、戦術的展開
restoration 返還、復旧
stern 2.船尾、後部 1.厳格な
high tide 満潮、最高潮
 as it shall reachのit = high tide
His Excellency 閣下
スエズ運河庁のトップを指す。ニュースでこういう言い方をするのは初めて見たかも。エジプト官僚的?
reassure 安心させる
navigation (船舶・航空機などの)交通、航海,航空,航行
commend ほめる、推賞する
heroic 勇ましい
feat 手柄、偉業
patriotic 愛国の
impeccably 完璧に、申し分なく
in all 全部で、合計で
certainty n.確実、確信
Canal Characteristics
https://www.suezcanal.gov.eg/English/About/SuezCanal/Pages/CanalCharacteristics.aspx
こちらは「運河の特色」ページで、船サイズの拡大につれて運河が次第に深く広くなっていく説明でした。戦争時には封鎖して、沈んだ船を片付けてから再開したとか。バチバチしてる中東感がありました。
dredging 浚渫する、さらいあげる
publicize 公表する、公にする、宣伝する
M2 square meter 平方メートル
water area 水域
erupted 爆発、噴火
purify 浄化する、精錬する、清める
draft A.喫水(船の海面から船底までの深さ)、牽引、隙間風、為替手形
 B.草稿、図案、徴兵
ドラフトって日本語でも使いますが随分と幅広い意味がありました
radius 半径
Mediterranean 地中海の
port said ポートサイド(港の名前)
bulk 大きさ、大部分、積み荷
under study 研究中
 understudyは〈俳優の〉代役
dead weight 自重、重いもの、重責
もう一つのグループは運河の歴史を読んだそうです。BCから始まる長い歴史です。
Canal History
https://www.suezcanal.gov.eg/English/About/SuezCanal/Pages/CanalHistory.aspx
こちらのコンタクトページにはgoogle mapがありますが
200キロ近い長い運河です。複数運河(バイパス)になっている部分、待機場所にもなる大きな湖の部分なども。
https://www.suezcanal.gov.eg/English/Pages/ContactUs.aspx

感想など

みなさんの感想です。
– 斜めに引っかかってるのが謎だったが、運河の断面図を見て理解できた。
 (中央部分が深く、両端は浅くなっている)
– スエズ運河、パナマ運河は名前を知っている程度だった
– 戦争で中断したという話。第三次中東戦争、イスラエル。
– ヒストリーを読んだ
– イギリス、フランスが虎視眈々と狙ってる
– エジプトの古代王朝時代から作っていた
– 作っては壊され、作っては放置されの歴史
– 近年では政治的な位置づけが大きく
– バラストが環境に悪い影響(船のバランスをとるために積む水)
  貯めてる水をその場で流す、違う生態系の影響など
– 運河にあるビターレイクBitter Lake
  塩分が強い。船がすれ違う場所。人間が自然を動かしてる
  
– ニッチなトピックなのに参加者の皆さんの知識がすごい
– 知らない世界を感じた
 
– 離礁作業でバラストを外に捨てるとニュースで見た
  点と点が繋がった
 
– 愛媛の船会社(船の所有会社)が世界に知られた
– あのあたりは造船の盛んなところ
– 源平の頃から?海賊の流れ?
 
- 保障、賠償問題が気がかり
 工事費も大きい
 生ものを積載した他の船から訴えられたりしないか
– 運河はフランス、イギリスの利権が絡んでる
– 離礁がうまく行ったニュースを見た
– 船はもの凄く大きい。よく水に浮くと感心する
– 紀元前からあったとは。またじっくり読み直したい
– 20代のころに滞在したエジプトを思い出す
– スエズ運河庁、ポートサイドに行ったことがある
   マストだけが見えた
– カイロではトラブルが多かったことなども
  治安の問題など燻っている場所
  観光には良いところだが心配も分かる
   
- エジプトの外貨収入はスエズ収入、石油少し、西からの援助
  湾岸諸国に出稼ぎにいって送金や観光
– 昔滞在した場所をgoogle mapで見たくなった
– モロッコ大使館ではああいう言い方(His Excellency)をしていたのを思い出した
 役所の偉い人もそうなのだろう
今日(2021/4/1)時点でサイトを見たら、運河は双方向に完全再開!時間通り運航!というお目出たいニュースが出てました。
Navigation in the Suez Canal is back in both directions
https://www.suezcanal.gov.eg/English/MediaCenter/News/Pages/31-3-2021.aspx

次回は

次回は2021/4/7 水曜19時半です。読むサイトは前日には決める予定です。
聴いてるだけ、日本語の部分だけ参加、などなど自由ですので皆さまお待ちしております!
https://www.meetup.com/Language-Exchange-言語交換-with-英語-フランス語-Meetup-東京神谷町/events/vlnpgsyccgbkb/
イベント詳細・お申込みはこちらからどうぞ

このページはイベントレポート兼、勉強会メモです。参加された皆さんの発言などをまとめて編集しています。
単語の確認は主にhttps://ejje.weblio.jp/サイトを利用しています。
ご意見、ご感想、ご指摘等も頂けますとありがたいです。
 

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