2021年7月3週のアフリカニュース:南アフリカ暴動、元肉屋のガーナ人画家、モロッコのラップ映画、木材輸出に付加価値、モロッコ熱波、ブロックチェーンとアフリカ政府

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2021/7/14-2021/7/20にシェアしたアフリカニュースです。
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今回は面白い話が多かったです。
ブロックチェーンをアフリカ各国政府に売る秘訣(普遍的な話でした)、
元肉屋のガーナ人画家が注目されている話、
中部アフリカでは付加価値を付けていない木材輸出を禁止するという話、
カンヌ映画祭にモロッコのラップ映画という話、
同じくモロッコが熱波で暑いという話。
南アフリカの暴動では2階からみんなで赤ちゃんを救出する話など。

#アフリカ 928 2021/7/14 【南アフリカ ズマ元大統領関連の暴動】

南アの暴動が激しいようですが、こちらの動画でも騒然とした感じが伝わります。
燃える建物から赤ちゃんをみんなで助けたり、思いっきり商品を持って行ってる感じがあったり、まさに非常事態。。
コロナワクチン接種場も閉鎖したり大変です

・略奪者が火を放った建物で、母親が子供を投げて救出
・この暴動では数十人が死亡、数百人が逮捕
・先週、ズマ元大統領が収監されたことがトリガーとなって発生した暴動
South Africa Zuma riots: Child thrown from burning building
https://www.bbc.com/news/av/world-africa-57818778

#アフリカ 929 2021/7/15 【元肉屋の注目のガーナ人画家】

ガーナ人画家がロンドンで注目を集めているそう。
ピカソにも影響を受けたという絵はポップで、アフリカ風だけど多国籍で面白いです

・Kojo Marfoさん41歳は元肉屋のアーティストで牛の大事さを世界に訴える
・鮮やかなアフリカテイストの絵画に見えるが、世界各国の要素のパッチワーク
・母性、ひとり親、白斑の美しさなどがテーマ「美しいアートではなく、問題について話せるものが描きたい」
・NYで肉屋、ロンドンでも働いた
・ロンドンでの初の展示会のあと、作品は売り切れた
「BLMの影響かは分からない。他にはないテイスト、物語があるということを言われる」
Ghana’s Kojo Marfo: Sell-out show for butcher-turned-painter
https://www.bbc.com/news/world-africa-57553149

#アフリカ 930 2021/7/17 【カンヌ映画祭のモロッコ ラップ映画】

カンヌ映画祭が開催されてますが、そこに出品されているモロッコのラップ映画。
動画を見るとモロッコラップはカッコいいですね。日本でも公開されたら見たみたい1本です。
Casablanca Beatsのラップ。モロッコラップです



・モロッコのラップ映画「Casablanca Beats」(カサブランカのビート)がカンヌ映画祭でプレミア上映
 1962年以来のこと
 
・カサブランカ郊外の貧困地域での若者の話
 ヒップホップで宗教、家族、性差別、テロなどについて表現する
 
・映画は2年かけて撮影
・出演者は全て素人。元ラッパーも
・「プロではないが、それぞれ語るべき物語があり、現実を生きている」
“Casablanca Beats”- First Moroccan film to compete for top prize at Cannes since 1962
https://www.africanews.com/2021/07/16/casablanca-beats-first-moroccan-film-to-compete-for-top-prize-at-cannes-since-1962/

#アフリカ 931 2021/7/18 【CEMAC:木材輸出に付加価値を】

中部アフリカで木材の付加価値を高めるため、来年から木材そのものでの輸出を禁止するという話。
付加価値を付けて利益を得るべきという方向性は分かるのですが、木材のままの輸出を禁止するってなかなか乱暴な気がしますがw
抜け道があるのでしょうか

・CEMAC(中部アフリカ経済通貨共同体)は木材加工を促進するため
 2022年1月から丸木の輸出を禁止
 
・各国は資源から十分な利益を得ていないため、その状況打破のための手段
CEMAC seeks to add value to wood exports
https://www.africanews.com/2021/07/15/cemac-seeks-to-add-value-to-wood-exports-business-africa/

#アフリカ 932 2021/7/19 【モロッコの熱波】

東京も暑いですがモロッコは47度!海が芋洗い状態ですよ
日本もそのうち40度台が普通になったりするんでしょうか。恐ろしい



・モロッコでは日曜に気温47度を記録
・マラケッシュでは旅行客や地元民は大きなプールへ
 エアコンのあるカフェやレストランで涼む人も
・来週末まで44度から47度の見込み
 サハラからモロッコへ向けて熱く乾いた空気が来ているため
Tourists react as Morocco hit by heatwave
https://www.africanews.com/2021/07/18/tourists-react-as-morocco-hit-by-heatwave/

#アフリカ 933 2021/7/20 【ブロックチェーンをアフリカ政府に売って学んだこと】

面白い記事。ブロックチェーン・サービスをアフリカ政府に売り込むのに、ナイジェリアなど大国は難しいのでまずシエラレオネのような小国で成功事例を作って展開すると良い、という話。
実際やってみたらブロックチェーンの輸出入追跡サービスより、土地登記サービスが良さそうだと考え直した、とかも。
コミッション40%って高い気もしますがどうなんでしょう。
さてブロックチェーンのサービスはアフリカでもアフリカ以外でも普及するんでしょうか。

・アフリカの魅力は12億人という人口
・ Domineumブロックチェーン・ソリューション https://www.domineum.io/
 アフリカ各国政府の輸送と記録保持の問題を解決するもの
・最初の顧客を得るのがまず大変だった
 2019年ナイジェリア、ケニア、ガンビア、ギニア-コナクリと交渉したが実らず
 ->小国シエラレオネにターゲット転換
 
・シエラレオネのFreetown港:歴史ある貿易のハブ。アフリカ全体で見ると規模は小さい
 手続きの非効率などで港で時間がかかるという問題
 ->ちょうど世銀支援の改善計画があり、そこに入り込んだ。調整期間3か月
 ->貨物追跡システムで遺失利益200万ドルを収益に
 ->4割をコミッションでもらうビジネスモデル
 
・教訓:大国ナイジェリア、南ア、ケニアへの参入を目指しがちだが政府との事業は難しい。政治活動が必要
 別の小国に目を付けてまず足がかりをつくり、成功事例を作るのが大事
 
・シエラレオネの成功後、貨物追跡システムよりも、
 アフリカ諸国の共通課題である土地登記問題の解決サービスが良さそうだと考えている
 <-アフリカの農村部の9割が未登記とされている <-農業その他の発展を阻害 ・ブロックチェーンでの土地登記パイロットシステムはナイジェリア政府に好評  この先期待できそう What we learned from selling a blockchain service to African governments https://techcrunch.com/2021/07/19/what-we-learned-from-selling-a-blockchain-service-to-african-governments/
このアフリカニュース投稿について。
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