2019年1月3週目のアフリカ最新ニュース:アフリカ旅行者増から遺体写真を利用する西欧メディア、ガーナの現代アートまで

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2019年1月の3週目、1/15-1/22に取り上げたアフリカ最新ニュースです。

アフリカへの旅行者増加、南アの男性向け美容事情、ロシアのダイヤ採掘会社ジンバブエで操業、遺体写真を利用する西欧メディア、「星の王子 NYへ行く」次回作のゆくえ、アフリカ株式市場協会の動き、ガーナの現代アートが盛況、の話題です

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#アフリカ 029

世界の旅行者数は2010年以降で一番伸びた、アフリカ旅行者に牽引されて

世界で13億人が海外旅行へ。
2017年アフリカ旅行は8.5%伸び、6300万人が370億ドル使った。
とくにヨーロッパ人はチュニジア、モロッコの北アフリカへ。
サブサハラでは南ア、ジンバブエ、コートジボアール、ケニアが多い。
シーシェルやケープヴォードなど島旅は飛行機アクセスが良くなり2桁の伸び。
政府のビザ緩和とアクセス改善も寄与。
国際的ホテルチェーンも観光・ビジネス客両方に向けてホテル建設中。
Airbnbや都市ガイドも盛況。
しかし欧州と比較するとまだまだで、世界旅行者の5%だけ、金額だと3%だけ。
Global tourism had its highest growth since 2010?driven by visits to Africa
https://qz.com/africa/1522501/
メモ:
先日チュニジアの旅行者急増のニュースを紹介したけど
アフリカ全体で増えてる様子。
日本では訪日旅行者は去年3000万を超えた。
国の数と国土面積の違いを考えると、
日本の倍ってのはたしかにアフリカ旅行者はまだまだ少ないな。
増加基調なのはめでたいけど。
#アフリカ 030

アフリカで男性向け美容品が伸びている

男性らしさの定義が変わり、メトロセクシャル(美意識にお金をかける男性)になってきた。
南アフリカではマニキュアや眉ぞりを行う男性向け美容サロンが出てきた。
ソーシャルメディアでの美意識の高い男性セレブの存在が影響しており、
伸びている中間層に受けている。
女性もそういった男性を好むようになり、それに男性も影響されて広がる。
世界的にも男性向け美容は成長基調。
業界にとってアフリカは何百万人もの新しい顧客獲得のチャンス。
Male grooming products soaring in Africa
http://www.africanews.com/2019/01/12/male-grooming-products-soaring-in-africa/
メモ:ケニアで大きな襲撃事件が起きてますが、あえて平和な話題を。
映像では黒人男性だけでなく白人男性も登場しており、南アフリカ感。
余裕が出て来ると美容に向かう流れなんでしょうね。
#アフリカ 031

ロシアのダイアモンド採掘会社アルロサ、ジンバブエで操業

ジンバブエ大統領のロシア訪問時:外国企業へ小さな窓を開いた。我々はダイアモンド業界に参入する
アルロサ:技術とノウハウを提供する
2018年からアルロサと政府は交渉をしており、今回の決定に。
来月には地質学者・採掘エンジニア等の専門家が現地入り。
昨年物議を醸した選挙を経た大統領は、通貨・石油不足による経済不調を立て直すため海外投資を熱望。
昨年3月ロシア外相がアフリカ数国を訪れた際に
ジンバブエのダイヤとプラチナへの興味を示したことが発端。
アルロサは世界のダイヤの27%キャラットを産出しており、すでにアンゴラとボツワナで操業中。
Russia’s diamond miner Alrosa to set up in Zimbabwe
http://www.africanews.com/2019/01/16/russia-s-diamond-miner-alrosa-to-set-up-in-zimbabwe/
メモ:なるほどねーと思ったのは
・ロシアもアフリカ投資
・技術をシェアするって言ってるけどそういうもの?(隠さないでいいのか)
・始まりは政府間のやり取りから民間に落ちて来る
・ダイヤを数える単位はキャラット
#アフリカ 032

ケニアのテロ事件で遺体写真を使った西欧メディアは 死者を冒涜するジャーナリズムの失敗だ

NYタイムズの写真はケニアで怒りと困惑の渦に
椅子に倒れ掛かり血の海にしずむ遺体写真は
モザイクをかけてイギリスの記事でも使われた。
新聞社は「真実を伝えるためだ」として謝罪していない。
遺体写真を使うことは倫理的にどうなのか?
テロ組織はうまくメディアを扇動している。メディアは無料でテロ組織を宣伝している。
米国や欧州のテロでの遺体写真は欧米メディアには出てこない。
アフリカの被害者は「遠いところの死」なのだ。
このダブルスタンダートはたまたま起きたものでなく、
「よそのこと」という文脈で制度になっている。
大手の新聞社まで衝撃的な写真で読者を集めることは
結局読者にフェアな情報を伝えているとは言えないし、
テロも助長している。
ニューヨークタイムズとデイリーメールはジャーナリズムの失敗だ。残念なことに彼らはナイロビのテロ事件の犠牲者を冒涜している。
Western media’s photos of dead bodies in the Nairobi terror attack dishonored the victims and failed journalism https://qz.com/africa/1527511/
メモ:センセーショナルに走らず伝えるべきことを伝えるというジャーナリズムの難しさも言及されてるが
欧米の遺体写真は出てこないというのが、あーってなる。
#アフリカ 033

ケニア サファリコムの貸越サービスが予想以上の伸び

たった8日でMペサの貸越利用者が100万人を超えた。
Mペサは11年前にケニア最大の通信会社が始めた
モバイル送金システム。
銀行不要で始まったが、いまでは地銀と連携しローン・貯蓄も可能。
買い物時の支払いにも。
貸越サービスは8日で百万人に1000万を貸した。1500万まで行くだろう。
EC、農業、交通、IOTや、車やソーダ、ビールの冷却器の追跡なども視野に入れてる。
かつての音声・メッセージサービスの売上が止まっている一方で、
Mペサはケニアで2000万人のアクティブユーザーを抱え、東アフリカの大手通信会社にとって利益の源だ。
Kenya’s Safaricom’s overdraft service exceeds expectations – CEO
http://www.africanews.com/2019/01/18/kenya-s-safaricom-s-overdraft-service-exceeds-expectations-ceo/
メモ:動画の発音だとエムペサというよりムペサだった。
日本の消費者金融みたいに、借りすぎ・返せないって問題は起こらないのかしら。
#アフリカ 034

ネットの時代に「星の王子NYへ行く」の次は?

アキーム王子がNYに戻ってくる。
30年前のエディーマーフィーがアフリカの王子を演じた映画の
リメイク版が進行している。
1988年のこの映画は当時のアフリカのステレオタイプである。
リメーク版はアフリカに行ってみたい、知りたいという新世代のアフリカ系アメリカ人に刺さるだろう。
そしてアフリカ人観客にも。
ハリウッドでもテクノロジーと多様化が進み、新作では多くの黒人が参加するだろう。
アフリカ王子ものではブラックパンサーもあるが、それぞれ当時の時代を反映している。
この映画は内戦と飢餓というアフリカのイメージを変えたが、しかし現実とも違う。
当時はアフリカ人がどう見るかを気にする必要は無かったが、今はアフリカがどう描かれるか彼らに見られている。
SNSのおかげで、間違った現地の発音や文化はすぐ指摘され、炎上する。
新作Coming 2 Americaはアキーム王子が自分の子供を探しにNYへ戻ってくる話になるようだ。
1980年にアフリカ系移民は20万人。今USでは200万人以上と急増している。
全体からみるとアフリカ系は多くないが、ドラマや文学などのポップ文化で存在感がある。
前作でマーフィーのギャグはアフリカへの無知から生まれていた。
今の時代で彼はどう乗り切るのだろうか。
What would a Coming to America sequel look like in the age of the internet?
https://qz.com/africa/1525649/
メモ:昔見たこの映画は単純に面白かったが、今だと難しいんろうな。
全方位から見られている現在は正しくもあるんだろうが、全方位に気を配る大変さがありそう
#アフリカ 035

アフリカ株式市場協会はアフリカ各国の株式市場との連携を目指す

コートジボワールのアビジャンで
ASEAとアフリカ開発銀行の合意が取り交わされた
このプロジェクトはアフリカで国境を超えた株式取引と
取引の安全性を確保するのが目的。
ASEA wants to interconnect African stock exchanges
http://www.africanews.com/2019/01/18/asea-wants-to-interconnect-african-stock-exchanges/
メモ:普通のビジネス的な動きがしやすくなってるのと、コートジボワールはイケてるという感想。港湾の発展のニュースでもコートジ出てきた
#アフリカ 036

ガーナの現代アートは地域と世界のサポートに支えられ繁栄

国外でも知られるアブラデ グローバー84歳は
25年前に現代アートのためのギャラリーをガーナ首都アクラに作った
当時はアーティストたちは副業で生活をしていた。
しかし近年は国際的に現代アフリカアートが注目されている。
彼のギャラリーやキュレーター・愛好家の集まるアートイベントのおかげで
画家たちは稼げるようになった来た。時には大金を得ることも。
73歳のこのビジネスマンは有力な支持者で、彼はピカソよりもガーナ人画家の絵を居間に飾るのを好む。
「私は自分が理解できる絵に囲まれていたいんだ、私が誰かということを表しているような」
彼は自宅と彼のギャラリーに550もの作品を保持している。
果物と野菜の輸出業を営む彼は1993年から収集を始めた。
「ガーナ人画家は無視され孤独だった。買う人もほとんど居なかった
画家たちは私に絵を売りに来たので、お金を無い時でも買って少しずつ払ったよ」
今では世界で知られる画家ウィズ クドワ、ラリー オットー、コフィ セトジもいる。
(Wiz Kudowor, Larry Otoo and Kofi Setordji)
「人々は大金で作品を売ることに慣れてきて、今では絵の価格は上がっているよ」
しかしこの動向には別の側面がある。
多くの作品が欧米から購入・展示されガーナから流出している。
この二人のパトロンは作品を保持し、ガーナ人が楽しめるように国が美術館を作ることを望んでいる。
展示会を開催する若いサポーターも出てきた。
「若い画家にもチャンスを与えたいんです。
ロンドンの若いアーティストと同じチャンスを彼らにも」
5月にはパビリオンを開催することが決まった。
「政府と話をしながら、ガーナでアートを広めるインフラ作りに取り組んでいます」
Ghana’s contemporary art scene thrives buoyed by local and international support
http://www.africanews.com/2019/01/21/ghana-s-contemporary-art-scene-thrives-buoyed-by-local-and-international-support/
thrive v.繁栄する
buoy n.ブイ v.ブイを付ける、支える、望みをつなぐ
メモ:昔から続けている人と最近の動き、
海外への流出と地元での取り組み、
どこでも起こりうる話だな
◆ニュースソースはこの2つをチェックしてます。


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