今日のアフリカニュース◆悩み事も各国共通◆「近代化とキリスト教化のせいで、アイボリーコーストの女性ヒーラーは絶滅の危機」 2019年1月25日:アフリカ最新ニュース

この記事は約3分で読めます。

毎日のアフリカ記事紹介、本日はこちらです。

Threatened by modernisation and christianity, Ivory Coast’s women healers face extinction
近代化とキリスト教化のせいで、アイボリーコーストの女性ヒーラーは絶滅の危機

アイボリーコーストの田舎で白く仮装した少女たちが踊る。コミアンという占い師になる少女たちだ。
25年間ヒーリングと占いを教えている学校は今日では自校の存続を祈っている。
アカン文化はアイボリーコーストの東とあのアシャンティ王国のガーナ周辺で2500万人に支えられている。
コミアン達は薬草の知識を持ち、悪霊を取り除き、未来を予測する力がある。彼らの力なくしては王位につけない。
「コミアンは神聖な職位で、この地域の団結と安定に不可欠だ」彼の孫も有名なコミアンである、アイボリーの近代雇用大臣は言う。
アイボリーとガーナの何千もの女性が職業占い師として働く。それは世襲ではなく、トレーニングを経てなる。
専門の学校もあり、1992年に創設された学校は2014年に政府に認定された。
毎年20名の学生が3年から7年、薬草から家庭紛争の収め方、伝統的なダンスや家事までを学ぶ。
しかしこの学校は政府の援助はなく授業料も取らないため経営が苦しく、スポンサーを探している。
「助けてもらえると言われてきたが、1992年から誰の助けも無い。自力で運営しているのでもう止めたい」と創設者は言う。
生徒も寄宿するこの学校では、コミアンに治療してもらいに来る沢山のガン患者、不妊症、精神疾患、癲癇患者がいる。
嫉妬深い夫が夫婦関係安定のために来ることもあるし、女性が良い夫を求めてくることもある。
鑑定に訪れた人はいう「盲腸と診断されたので、薬草を貰いに来ました」
卒業した生徒は故郷に戻りそこで働く。時には営業など他の仕事を持ちながら。
しかし近年ではライバルであるキリスト教会から非難されている。
コミアンの擁護者だったらアイボリーの著名な作家 ジーンマリー アダフィ Jean-Marie Adiaffiが 1999年に亡くなったのは大きな痛手だ。
彼はコミアンのいる地域を指す言葉bossonismを作った。ギニア語でbossonとは偶像や川や山、神聖な森から成り立つ神性を意味する。
地方の人々はこの言葉を好む。
コミアンの多い地域の政治リーダーは言う「気を付けないとこの文化が消えてしまう。
政府の政策には配慮がない。観光周遊コースにこの学校を入れ、経済的なメリットを作りたい」
コミアンはまだあきらめない。消してなくならない。
Threatened by modernisation and christianity, Ivory Coast’s women healers face extinction
http://www.africanews.com/2019/01/22/threatened-by-modernisation-and-christianity-ivory-coast-s-women-healers-face/
メモ:どこの国も古いものは消えやすいんだろう。頑張ってほしいけど。
悩み事も各国共通。
そしてアフリカや中東から見ると、キリスト教はいつも独善的だな
#アフリカ 039

コメント

タイトルとURLをコピーしました