今日のアフリカニュース◆Uberのムスリム女性版的な◆「ナイロビで女性タクシー運転手がかつてないほど増加中」 2019年1月27日:アフリカ最新ニュース

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今日の記事も面白くて、また長くなりましたが
ケニアで女性タクシードライバーが増えてて、ムスリム女性の配車アプリもできたという話です。

ナイロビで女性タクシー運転手がかつてないほど増加中
49歳の3人の子供を抱えるムツオタはNGOでのソーシャルワーカーの職を失ってから「別の事をしたいと思って。タクシー運転手で稼ぐなんて思っても見なかったけど」と語る。
元同僚に影響されて彼女はUberに登録した。Uberは今ではケニアで何千ものドライバーがいる。柔軟な勤務時間が魅力だ。
他の国同様に配車アプリ以前はタクシー業界は男の仕事で、女性には危険だった。
2014年からケニアでは国内外からの配車アプリが増えた。Uber, Taxify, Little Cab,Mondoなどだ。
貧弱な公共交通機関のおかげでそれらアプリは急速に人々に不可欠なものになった。
中流階級の増加とスマホとネットの普及もそれに拍車をかけた。
配車アプリの世界も、男性優位は弱ったとはいえ、女性ドライバー及び乗客にとって完全に安全な訳ではない。
とくに初期の頃は、仕事を奪われることを恐れた古いタクシー業界のドライバーが、配車アプリドライバーを襲う事件が沢山起きた。女性の乗客が襲われる事件も報告されている。
このような背景から33歳のサワMehnaz SarwarはアニサタクシーAn-Nisa Taxiを昨年9月に立ち上げた。
女性と子供の乗客をターゲットにしたe-タクシーアプリだ。
サワはイスラム教の女性で普段は長いニカブ(訳注:イスラム教徒の女性が着ける、顔の下(目まで)を覆うフェイスベール)を身に付けている。
もともとは家業のレストラン経営をしていた。その資金と家族からの出資をもとにこのビジネスを立ち上げた。
An-Nisaとはアラビア語で女性を意味する。
「ムスリムの女性としていつも怯えていました。女性に運転して欲しいと思っていました」
同じ女性に運転してもらえると多くの女性は安心すると彼女は言う。
通常はドライバーの売り上げ25%を取るが、アニサタクシーは10%だ。「チャレンジし、経済的自由を必要とする女性の力になりたいから」と彼女は言う。
最近アニサタクシーに登録したムツオタは手取り300ドルを稼げそうだ。
サービス開始1週間で100人の女性ドライバーを集め、アプリのダウンロード数は1,000だ。いまでは300人の女性ドライバーがいる。
しかしアニサタクシーは女性市場を掴めている訳ではない。
タクシファイTaxifyは車を買えないドライバーに購入資金を斡旋しており、女性にも手を差し伸べている。
「50人に1人が女性ドライバーだ。Taxifyの女性ドライバーの多くは家庭の大黒柱だ。生活のために長時間働く」
2016年に参入したモンドMondoは200人の女性ドライバーを、サファリコム系のリトルキャブLittle Cabは500人抱える。リトルキャブは乗客がドライバーの性別を選べる。
タクシードライバー数は多く見えるが、多くは複数のアプリに登録している。その方が乗客を得られるからだ。
そのためトータルで何名の女性ドライバーが存在するかの公式データは無い。
国の統計によると250万人の雇用者のうち、女性はたった1/3。
アニサタクシーは女性を雇用し、雇用の男女差を減らしたいと考えている。「男性優位のこの業界で女性も選択肢を持てるようにしたい」と創業者のサワは言う。
There are more female cab drivers on Nairobi roads than ever before and more are coming
https://qz.com/africa/1534509/
#アフリカ 041

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