そうよねえ、、ってなる「JumiaのIPOから分かるアフリカeコマースのコスト高」◆今日のアフリカ記事

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昨日のJumiaのIPOに絡み、アフリカでどうしてeコマースが難しいのかという話。
目新しい話ではないけれど、そうよねえ、、ってなります。
トライしてる会社も沢山あるようです。
長いですが面白い記事なので、おすすめ。

「JumiaのIPOから分かるアフリカeコマースのコスト高」
アフリカでのeコマースは長らく難しい業界であった。
JumiaのIPOが注目を集めているが、JumiaのS1(目論見書)はアフリカでのeコマースの難しさを語る長いリストのようだ。
事業リスクに対し率直で広範囲であることは株式公開時には普通のことである。
そしてJumiaの挙げた政治的不安定さや規制の不確かさや手ごわい競合などの
23のリスク要因は一般的な事業リスクにも見えるが、
その他はこのアフリカ大陸でeコマースを行う難しさを示してもいる。
まずJumiaはビジネスモデルを現地化しなければならなかった。
クレジットカードとオンライン決済は普及していなかったので、対処策として代引きのオプションを取り入れた。
しかしそれにはリスクがある。
2016年時点では95%のケニアの顧客は代引きを利用しているが、
その代金授受は第三者の配送代理店に依存しており、2018年初め時点で80万ドルの費用が回収されていない。
代金一致システムの改善をしているとのことだが、
それでもなお詐欺取引のリスクは、いまだ多くを占める代引き取引に存在する。
代引きを選ぶのは、地元のeコマース会社のオンラインショッピングに慣れ始めたばかりの顧客にとって
信頼の不足も関係しているからだ。
詐欺以外にも、代引きは暴力犯罪のリスクもある。
2年前、ナイジェリアのJumiaの配送代理店の陰惨な殺人事件があり、ナイジェリアでの代引きを再検討しなければならなかった。
ナイジェリア、ケニア、モロッコ、エジプトなど14か国に展開するJumiaは
物流、配送、電子決済の発達していない、バラバラな状況の市場で不均一な成長を強いられる。
どの市場でも収益をあげられるという保証はない。
どれだけ住所を特定できるのかという、市場の規模については今なお疑念があるが、Jumiaはアフリカでのネットと格安スマホの普及、上昇する利用率、若年層の増加がeコマースの成長材料になると期待している。
しかしeコマースはまだ始まったばかりの業界で、物流、配送、決済のインフラに投資して地元の課題を
解決しなければならなかった。途上国の複数の市場で競争していくことは、人材やマーケ、物流にも
多額の投資を必要とする。
昨年末にJumiaは10億ドル近くの累積赤字を計上し、1年間で赤字のキャッシュフローは1.5億ドルにもなった。
昨年は1.4億の収益で赤字は1.9億ドルまで広がった。
利益を出すまでアフリカ市場でeコマースを広げようと長く高くつくゲームを続けているeコマース会社は他にいない。
Jumiaがこの長いゲームに乗っていられるのは、巨額の資金を集められるという彼らの強みが1つの理由だ。
資金はアフリカ最大携帯会社のMTN、保険大手AXA、ゴールドマンサックス、
12月にはフランス飲料のパーノ リカーなどが出資している。
最近のアフリカeコマースの状況もJumiaの目論見書での難しさを裏付けている。
1年前にナイジェリアのeコマース コンガKongaはアメリカのナスパーなどから7千万ドルの投資を受けていたが
売却され、損失が出たようだ。
掲示板プラットフォームのOLXに就職サイトのキャリア24(どちらもナスパーが出資している)、
中古品のeコーマスのエフリティン、値引きプラットフォームのDealDeyもみな規模縮小か撤退となってしまった。
Jumia’s IPO filing shows just how costly it is to crack e-commerce across Africa
https://qz.com/africa/1572162/

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