2019年9月2週目のアフリカ最新ニュース:象牙許可要請から教皇訪問、スーダンのコンサート、アフリカ格差、シリア人デザイナーのオートクチュール、 送金コスト、アリババまで

この記事は約19分で読めます。

2019/9/4-9/10に取り上げたアフリカ最新ニュースです。
Twitter(@BlueBaobabBar)や
Facebook(https://www.facebook.com/cafebarbluebaobab/)でアフリカ記事をほぼ毎日ひとつ紹介していまして、そのまとめです。

#アフリカ 267 2019/9/4 【象牙販売は許可されるべき 南部アフリカ】

象牙禁止を巡る戦い。これは難しい。
日本の捕鯨問題とも似た部分がありそう。
野生動物から被害を受けてたり、経済問題はシリアスだし、
貿易禁止派も利権が蠢いていそうだし、
部外者の数の勢力で勝手に決められるのは一番嫌よね。

ボツワナ、ナミビア、ジンバブエなどの南部アフリカ各国は
自然死や没収、摘発品の象牙販売の権利を得られないのであれば
世界野生動物貿易規制からの脱退の可能性をちらつかせている。
世界最大級の象の生息地であるこれらの国々からの提案は
ジュネーブで今週開かれた絶滅危機種の国際貿易協議会CITESで否認された。
CITESの条例は40年前に作られたが、約3万6千種の動植物の貿易を規制しており、
違法貿易の取り締まりと法を破った国への制裁が規定されている。
南部アフリカ開発共同体SADCの象牙とサイの角の貿易規制への緩和要求は
101票の過半数で否決された。
CITESはまた野生で捕まえたアフリカ象を動物園に連れて行くこともほぼ完全に禁止した。
・怒れるアフリカの国々
SADCの16加盟国は、この決定がアフリカの問題を直視しないものだと非難している。
「この結果は、革新的、公平性、包括的、科学的な保護戦略に失敗するものだ」
タンザニア環境大臣のSimbachawene氏はジュネーブの会議で述べた。
「CITESに参加する意味があるかどうかを、真剣に再考する時期に来ている」
動物愛護団体に屈し、適切な規制というよりも、非合理的な貿易禁止の判断をした規制団体を
大臣は非難した。
「非常に残念でショックな結果だ」ボツワナの環境大臣Mokaila氏も述べた。
「CITESはもうその意義を失っている」
1963年の設立以来、完全に脱退した加盟国は無い。
1988年にアラブは脱退したが、1990年に再加盟した。
大きく支援に依存しているSADC地域は野生のライオンが多く生息している。
ジンバブエ大統領Mnangagwa氏は、象牙法を緩和しない決定を金のためだと酷評した。
6億ドル相当が保全プロジェクト基金に充てられると見積もられている。
「我々の動物を殺して象牙を売ることを彼らが禁止している。
しかし彼らは、密猟からは守るよう要求している」
ナミビアの環境大臣Shifeta氏はCITESが
「アフリカを分断して支配する、アフリカ外の国が支配する組織になっている」と述べる。
「CITES加盟継続を再検討している」と地域・国家間会談が今年持たれる可能性を示唆した。
・保護主義者の勝利
CITESの決定は保護主義者からは歓迎された。
野生動物保護NGOのJones氏は、法の緩和は保護の努力をダメにすると語る。
密猟が世界の象を殺し、アフリカでは19世紀には数百万頭いた象が2015年には40万頭にまで
激減した。
Jones氏は密猟者などが正式な象牙取引に見せかけて、正式な市場に出て来るリスクがおおいに上がることになると述べる。
彼はSADCの国々はCITESに残り、危機に瀕する種を保護する解決方法を共に探るべきだという。
資源を巡る戦いは激しく、人間と野生がお互いの領域に侵入しあっている。
ジンバブエの公園報道官は、今年の8か月間で15人も動物の襲撃で亡くなったと語る。
過去5年で200名以上が亡くなった。作物も被害を受けている。
「我々人間が利益を受けなければならない。換金できる資源なはずだ。
だから象は維持費を払うべきだと我々は言い続けている」
ボツワナ環境大臣Mokaila氏は、増加する野生生物、気候変動、水不足、土地が痩せること、などで
地域社会が影響を受けていることを批判家は考えるべきだという。
「象やサイだけの話ではない。南部アフリカの経済の話なんだ。
感情的になるべきではない。貿易を止めようと言うだけで問題が自然に解決すると思うなんて、
頭を砂に突っ込んでいるような思考停止になるべきでない」
We must be allowed to sell ivory, elephants: Southern African nations
https://www.africanews.com/2019/09/03/we-must-be-allowed-to-sell-ivory-elephants-southern-african-nations/

#アフリカ 268 2019/9/5 【ローマ教皇がアフリカ諸国訪問 モザンビークから】

GDPと信仰心は反比例するという説があって、
そう考えるとキリスト教が南米とアフリカをメインターゲットにするのは良く分かります。
いまの教皇はアルゼンチン出身だし。
で、教皇がモザンビークの政治や内政に言及することが期待されてるのに驚きましたけど、
国民の期待も高そうですね。
辛い状況だと信仰が支えになるのは良く分かります。
先進国は信仰を捨てたのだと思いますが、宗教の代わりに何が支えになるんでしょうね?
また宗教に戻るのか、別の支えを探すのか、最近考えたりしてました。

水曜に何千もの敬虔なカトリック教徒がローマ教皇フランシスのモザンビーク訪問を歓迎した。
教皇は貧困、紛争、自然災害に襲われたアフリカ3カ国を訪問する。
現地時間午後6時に降り立った教皇はNyusi大統領と
軍隊の国歌演奏と伝統的なダンスに迎えられた。
1988年のポール教皇以来、初めての教皇のモザンビーク訪問だ。
教皇は専用車で警察のバイクに護られ、群衆は「歓迎」のボードを掲げた。
メインストリート沿いに集まった信者に手を振りながら
空港から滞在先までの5キロの道のりを通過した。
・モザンビークの旅程
金曜にはZimpetoスタジアムで大きな集会を開催する。
平和構築や今年の相次いだサイクロン被害、今後の総選挙について話合うとされている。
モザンビークの3日間の訪問は、政府が
前反政府グループで現主要野党のRenamoと歴史的な平和協定にサインした
一月後のことである。
16年におよぶ内戦は前ポルトガル植民地を荒廃させ、
Renamoはいまだ完全武装解除はしていない。
教皇は北モザンビークの過激派問題についても触れるかもしれない。
この2年で300名以上が聖戦主義者の攻撃にさらされたとされる。
・モザンビークの期待
「教皇の訪問で効果的な、長く続く平和が訪れることを祈っています」
25歳の学生はRenamoとの協定に触れて語った。
「戦争はもう充分です。北方を含めて国を自由に移動したい。」
10月に選挙が予定されており、混乱が起きる恐れもある。
「モザンビークが平和に向かおうと努力しているこのタイミングで教皇は来てくれた」
生物学者で首都Maputoの災害緩和管理者は言う。
「我々カソリック教徒は、教皇がビジョンのある人で、
モザンビークの希望を強め、争いを忘れさせてくれる人だと思っている。
2党間の戦いが最大の懸念事項だ。彼はそのことについて語ってくれると思う」
教皇はモザンビークの首都訪問だけで、3月に600名が亡くなり、
何万もの人が家を無くした、サイクロンの被害地を訪れないことは
落胆を生んだ。
「首都の訪問のみだが、私の気持ちは皆さんへ届きます。
厳しい状況の中で生きている、特別な地域の皆さんへ。
みなさんは私の信者です」
教皇はビデオメッセージで述べた。
首都は訪問に備えて整備され、政府は33万ドルを支出した。
外相によると聖堂や道路の修理費用も含んでいる。
地元民は教皇ブランドの儀礼服に大枚をはたくのは気にしないようだ。
29歳のSimbineさんはCapulanaという教皇ブランドの服を見せびらかした。
「私や信者仲間は訪問に向けて6か月も準備してきたの」
70歳のNetuさんは教皇が初めてモザンビークを訪れた時のことを覚えていて、
「人生最大の出来事の一つだった」と語る。
「群衆に交じって立っていた私の所に来て、挨拶をして手を触ってくれた。
失神しそうだったよ」
・モザンビーク以外では
教皇は他にインド洋のマダガスカルと、小さいながら豊かなモーリシャスを訪れる予定だ。
アフリカ東海岸の2島だ。
モザンビークとマダガスカルは世界でも貧しい国で、
評論家によると教皇の訪問決定は
アルゼンチンのスラム街に多く居る牧師たちの結束を高めるもので
いまや「貧困者のための教皇」と呼ばれている。
Pope Francis starts Africa tour in Mozambique
https://www.africanews.com/2019/09/05/pope-francis-starts-africa-tour-in-mozambique/

#アフリカ 269 2019/9/6 【スーダンで平和のための大きなコンサート】

南アフリカは緊迫が高まっているようですが
あえて平和な話を。
南スーダンがいまは平和になりつつある話。
写真がそのコンサートのものかは分かりませんが、
シンプルで自由な演出が平和でいいですね

音楽がエンタメであるなら、南部スーダンの国連チームと地元政府は平和維持に音楽を使い、
Yei市の地域の和解を進めようとしている。
このようなコンサートではミュージシャンがメッセージを伝える。
いまだ武力対立により荒れた国で多くの市民が集まって平和を祝う。
「我々の平和へのコミットメントのように、Yei川州の政府はお金をかけてでも
平和を維持するために何でもやる」と副市長は語った。
ヘッドライナーの1人、Kembeさんはスーダンで人気のあるミュージシャンで
愛国心、平和、国の再生について歌った。
「平和はただ歌ったり語ったりするものではない。ただ欲しがるものでもなく、
努力しないといけない。ここYeiにいま生まれてきている発展は、平和になる準備ができたという印だ」
昨年のKiir大統領と反抗勢力リーダーのMachar市の間での平和協定後、
希望がだんだんと戻って来た。
永久に武器を捨てるというのは困難だが、南スーダン人は現在国中に広がる静けさを享受している。
「今は平和に暮らしています。子供たちが学校に行けて、私も幸せになれそうで嬉しいです。
夜に歩くのも怖くありません。首都Jubaにも行けます。YeiやKhartoumへも。
平和で嬉しいです」とYei住人は語った。
この5年で40万人が亡くなった内戦による痛みの一部を平和は癒している。
A mega concert in Sudan to promote peace
https://www.africanews.com/2019/09/05/a-mega-concert-in-sudan-to-promote-peace/

#アフリカ 270 2019/9/7 【アフリカの3人のお金持ちは貧困者6.5億人より富がある】

ジンバブエのムガベ氏逝去がビックニュースですが
今日のニュースはこちら。
世界的に格差が広がる傾向があると思いますが、アフリカも例にもれず。
ナイジェリアの金持ち5人で、ナイジェリアの貧困は解消できちゃうとか。実際やってもそうはならないと思いますが。
女性が病人家族の世話で無休無給の仕事になりがちというのは日本も同じかと。

3人のアフリカ人億万長者は、アフリカ貧困者の半分、6.5万人のアフリカンよりも
富があるとOxfamレポートが明らかにした。
「2つのアフリカの話」というタイトルのレポートは、今週南アのケープタウンに世界経済フォーラムに集まった
政治家や企業家へ発表された。
それによると、貧困への取り組みよりも極端な格差がアフリカに広がっているという。
裕福なアフリカ人の資産が増える一方で、酷い貧困も増えている。
持続不可能な負債レベルと国際税の偽装システムがアフリカ諸国政府の年間数十億ドルもの税収取り逃しに
つながっているという。
そのお金は教育や健康、社会の維持に投資されるべきものだ。
アフリカは急速に世界の酷い貧困の中心地となっている。
1日1.9ドル以下で暮らす人々はアジアでは急減したものの、アフリカで増加している。
世界銀行によると、いまの流れが続けば2030年までに世界の貧困の87%はアフリカになる。
Oxfamの幹部は言う。「アフリカは成長する準備はできている。しかしリーダーたちが
少数の金持ちのためではなく、多くの人に役立つ人間的な経済に戻る勇気を持ちさえすれば。
不平等さを無くし、健康や教育といった平等な公共サービスに投資し、真の累進課税システムを作りさえすれば。
それができれば、貧困に暮らす、特に女性や少女たちに大きな助けとなる。
自由貿易で新たなデジタル時代においては特に、
労働者の権利を守るキチンとした威厳のある仕事を作れるような変革をサポートすべきだ」
レポートでは不平等さに取り組むアフリカ諸国の初のランキングがある。
Oxfamと開発金融組織が開発した不平等さ削減へのコミットメント指標で
社会支出、税、労働者の権利という3点の政策でランク付けする。
強力な社会支出と累進課税制度で南アとナミビアが1位と2位になった。
一方ナイジェリアはランキング最下位であった。
その他に
・最も不平等な国はスワジランド。億万長者のKirsh氏がいる国で資産は49憶ドル。
もし彼の会社がサプライヤーとなっているレストランで最低賃金で働いたら、今の資産になるまで570万年かかる。
・ナイジェリアの5人の金持ちの資産を合わせると、ナイジェリアの貧困は無くせる。
ナイジェリアの少女の60%、1000万人の子供は学校にいけない。
・アフリカ億万長者の75%は海外に資産を移している。結果としてアフリカは年間税収140憶ドルを逃している。
・危険水域に達している負債は社会への支出を脅かす。
2018年にアンゴラの支出57%は負債の支払いで、社会支出は2年で19%削減された。
同じことがガーナ、エジプト、カメルーン、モザンビークでも起きている。
アフリカの女性と少女が一番貧困に陥りやすい。病気の家族の面倒をみるというような無給で無休の仕事をして
教育や健康サービスを受けれないことが多い。
ケニアでは裕福家庭の少年は高等教育につながるチャンスは1/3だ。しかし貧困家庭の少女は1/250の機会だ。
マラウイでは男性の7倍、女性は無給の介護労働に従事している。
「政治家らは選択すべきだ。不平等で貧困が増え、少数のエリートや外国企業が富を得るスパイラルか、
もっと平等で全ての人に尊敬と尊厳を払うアフリカになる道のどちらかを」
Africa’s three richest men have more wealth than the poorest 650 million people across the continent.
https://www.oxfam.org/en/pressroom/pressreleases/2019-09-02/africas-three-richest-men-have-more-wealth-poorest-650-million

#アフリカ 271 2019/9/8 【セレブ御用達 シリア人デザイナーの語るオートクチュールの変化】

中東のファッションデザイナー達が人気という話。
中東・北アフリカのファッション業界は毎年伸びてるとのこと。
リンク先に写真ありますが、アフリカ的ファッションとはまた違う、ビーズや刺しゅうのドレスで素敵!
オートクチュール界も、SNSやファストファッションの影響を受けているよう。

ドバイ在住のファッションデザイナーアリ Rami Al Ali氏は2000年に自身のブランドを立ち上げた。
ジェニファーロペスやヘレンミラン、ナンシー アジュラムといったセレブのドレスデザインで知られる。
シリア人の彼は最近、オートクチュールの本場パリでの秋冬コレクションに顧客らを招待した。
17点の柔らかなシルエットガウンが煌びやかな黄金の宝石や真珠にスワロフスキーのクリスタルで飾り立てられ発表された。
ショーは彼にとって16回目のもので、衣装は19世紀終わりから20世紀半ばの華麗なカフェ ソサエティにインスパイアされたものだ。
・シリアへのラブレター
アリ氏の母国シリアの伝統である刺?とビーズ技術はショーでも見られ、2009年のダマスクローズシーズンなど
以前の作品でも多く見られるものだ。
「直接的にも間接的にも私の作品に常に現れるものです。ルーツはいつも現れるのです。
シリアを常に訪れようと心がけています。伝統に立ち戻り、私の創造力のもととなる場所へ戻るのです」
中東と北アフリカのデザイナーらはレッドカーペットでの存在感を増している。
Elie Saab氏、Zuhair Murad氏、Rami Kadi氏らはオスカー賞やエミー賞といったイベントで
セレブらを飾り立てる。
Ali氏は、世界を舞台に地域のデザイナーが活躍する黄金時代だと考えている。
「中東にとって新しい産業です。我々はこの2、30年間、クチュール界に関わってきました。
ファッションの歴史には無いものです。アラブのデザイナーにとって本当に自然な進化です」
・ブランドの多様化
競争の激しい業界で、高級仕立て婦人服(クチュール)は数十万ドルで売れるが、
最近ではAli氏は既製品やブライダルドレス、高級靴のコラボなどにも進出している。
クチュール業界が先細りする可能性は否定するが、彼のブランドの自然な進化として
市場の変化に対応するという。
「顧客の変化といった新しいゲームを読むのは難しいことです。
我々はミレニアム世代です。過去には若い顧客が居ましたが、彼女の母親を通して話をしていました。
ファッションのお手本となる母親を通してです。
しかし今はSNSが発達し、我々は顧客と直接話をしているのです」
ドバイのファッションデザイン協会によると、中東&北アフリカ地域のファッション業界は
今年は550憶ドルになり、2014年から年6%の成長率で伸びている。
Ali氏がいうには、多品種多数の作品を作る要求が高まっている。ファストファッションの興隆と
世界ファッションの週単位に詰め込まれたスケジュールのためだ。
「以前よりプレッシャーが強くなっています。いまはSNSで2週間おきに作品をデザインしないといけない。
同じ作品を違う形でみせなければ。
いまはネットの発達で全てがさらされます。なので見たことがあったり、既にあるものに似てるものを
作るのはとても危険です」
・SNSでは
インフルエンサーでDJのシリア人Tala氏はレバノンの結婚式でAli氏の服を着て目立っていた。
モデルでエジプト人のAya氏は、ファッションは自分の個性を映し出すとして
ファッション写真をシェアしている。
Celebrity Syrian designer Rami Al Ali says rules of couture have changed
https://www.africanews.com/2019/09/06/celebrity-syrian-designer-rami-al-ali-says-rules-of-couture-have-changed/
——————-

#アフリカ 272 2019/9/9 【アフリカでの送金コストが下がる】

エリアによって送金コストって異なるんですね。
アフリカは最も高くて10%、東南アジアが安くて5.2%。
年間400億ドル(4兆円)がサブサハラに送られてる。巨額!
南アの送金スタートアップ mama moneyという
アフリカ初のキャッシュレス送金サービスが出来たという紹介ですが、MPesaとか送金サービス沢山あった気がしますが、何かが違うんでしょう。

アフリカ大陸内で合法的にお金を移動させるのは、アフリカの住民にとって大きな課題だ。
数十億ドル規模の産業だが、プロセスの非効率さや、送金サービス会社の高い手数料といったハードルがある。
マネーロンダリングやテロリスト資金となるのを防止するため、管理コストもかかる。
しかしその意味においては、何百万もの人々が送る合法なお金が矢面に立ってきたということだ。
世界銀行によると送金コストは支払い金額の10%に上る。
2018年だけでも、Breton Wood財団によると400億ドルがサブサハラアフリカに送られている。
最近の世銀のレポートでは、アフリカへの送金コストが世界で最も高く、9.4%だ。
東南アジアは一番低く、5.2%だ。平均は9-10%あたりだ。
しかし今、南アフリカのフィンテックスタートアップが、アフリカ大陸内の移民アフリカ人に安心をもたらそうとしている。
ママ マネー(Mama Money)によると、アフリカで最初のキャッシュレス送金サービスで
南アフリカに住むアフリカ人は5%という低コストで送金が出来るという。
ケープタウンのママ マネーの共同創業者であるCoquillon氏は
現在の送金業界の動向とサービスについて語った。
Lowering cost of money transfer in Africa
https://www.africanews.com/2019/09/05/lowering-cost-of-money-transfer-in-africa-business-africa/

#アフリカ 273 2019/9/10 【中国ネット大手アリババはアフリカの宝石を探す】

アリババのジャック マー氏が今日9月10日の誕生日で退任して、慈善事業に注力するようですが、
今後はアフリカにも力を入れたいという話。
アリババのアフリカ進出自体はまだ本格的ではなく、ルワンダくらいのようですが
その前から若いアフリカ人起業家を中国に呼び寄せてトレーニングさせてたり、やることが戦略的。お金があるから出来るとも言えますね。

アリババは中国のオンライン小売業の大手だが、外に目を向けてアフリカ市場を作りたいと考えている。
創設者のジャック マー氏は発展の新たな段階に向かっており、アフリカは彼の野心の中心にある。
マー氏は今年9月10日の自身の誕生日に退任することになっている。
・操業は1999年
・2014年に国際化方針を定め、ウォールストリートの株式市場に上場
「アフリカ大陸ではまだ活動は活発ではなく、自社の施設もない」と
同社の広報コンサルのShi氏は語る。
「しかしアフリカがグローバル化に取り込まれたら、アリババにとってのチャンスも増えるだろう」
”世界最大の特売市場”と称されるアリババだが、マー氏は慈善事業に注力したいという。
マー氏は特にアフリカで、民間部門を強化してきた。
2017年からアリババは、アフリカから何百人もの若い起業家を、本社のあるHangzhouへ呼び寄せ、
クラウドコンピューティングやeコマース技術の訓練をしてきた。
・アフリカの未来の意思決定者を探す
中国で一番裕福なマー氏は、今後10年間、毎年100万ドル(1億円)を出資する予定だという。
アフリカの未来の意思決定者を見つけ出すためにだ。
アリババの広報マネージャーのBo氏は語った。
「アフリカが技術的に急伸するためのプランです」
マー氏の個人資産は350憶ユーロとされる。
アリババはアフリカでサービスを広げるために、中小企業のネットワークに頼るつもりだ。
ルワンダでは、アリババの初めてのネット通販プロジェクトは2018年に始まった。
中国人消費者と地元の珈琲業者をつなぐものだ。
「ルワンダは高品質なサプライヤーだと認識しており、彼らの利益を押し上げるために
彼らのブランドイメージや商品認証を維持するのを支援します」
ネット通販というコンセプトは、アフリカの農業製品にも広がっていて、
もう数か月でコショウの実の販売が始まる。
アリババはナイジェリアのオンラインプラットフォームにも注目している。
ネット通販のJumiaの事例はアリババにとっても「とても参考になる」。
「ネット通販の商習慣は地域によって大変異なり、我々もアフリカから学ぶことはいまだに多い」
Shi氏は語る。
2017年にマー氏はアフリカを始めて訪れた。
その目的は若きケニア人とルワンダ人起業家にネット通販を教えるためだ。
彼はルワンダのカガメ大統領と親しくなり「少なくとも6回は会った」ようだ。
マー氏はキガリに彼の最初のアフリカ事務所設立を検討してもいる。
「その場所で適切なパートナーを見つけたい」とBo氏は言う。
アリババは、北京が世界で進める新たなシルクロード戦略の進行も注意深く見守る。
「我々には役割があり、マレーシアやベルギーにオンライン拠点を作り、そこに供給する
オンライン道路を作ることだ」とBo氏は語る。
明日のルワンダもその一つになるかもしれない。
China e-giant Alibaba searching for African gems
https://www.theafricareport.com/17036/china-e-giant-alibaba-searching-for-african-gems/

◆ニュースソース

基本的に以下をチェックしてます。


Home
allAfrica: African news and information for a global audience

https://www.theafricareport.com
このアフリカニュース投稿について。
だいたい毎日、英語のアフリカニュース複数サイトから気になるニュースを1つ選んで1時間ほどで自分で日本語に訳して投稿してます。
ニュース鮮度は良いかと思いますが、翻訳間違いや内容間違いを含んでいる可能性があります。
主に自分のアフリカ情報収集と英語訓練目的で、多少皆さんのアフリカ情報のお役に立てればと思っております。
記事に対するコメント、ご意見、感想お待ちしてます!元記事のURLも貼っているので翻訳に対する指摘も歓迎です!
応援はとても嬉しいです。
Photo by Maksim Shutov on Unsplash

コメント

タイトルとURLをコピーしました