2019年9月3週目のアフリカ最新ニュース:ケニア教会と議員騒動からソマリア経済回復、外国養子縁組禁止、アフリカのお金持ち、シェールオイル悪影響、南ア外国人排斥運動、チュニジア大統領選、アフリカのブロックチェーンまで

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2019/9/11-9/17 に取り上げたアフリカ最新ニュースです。
Twitter(@BlueBaobabBar)や
Facebook(https://www.facebook.com/cafebarbluebaobab/)でアフリカ記事をほぼ毎日ひとつ紹介していまして、そのまとめです。

#アフリカ 274 2019/9/11 【ケニア教会は政治家の募金活動参加を禁止、議員は騒ぎにより指名手配】

教会の写真が美しいのでピックアップしたニュースですが、
内容は教会で現職議員が政治がらみの乱闘を起こして逃げてるという
非常に血の気の多い事件。
ニュースはさておき、美しい写真だけ楽しんで頂ければとw

ケニアの警察は週末の教会礼拝での騒ぎで現職議員を指名手配すると公表した。
地元メディアによると、中央Muranga州の保安トップは、Kiharuの議員Nyoro氏を逮捕しようとした。
州の犯罪捜査局は、彼自身のために自首を促した。
Julius Rutereはこう言ったとされる。
「彼を見た者は自首するよう伝えなさい。逃げることはできても、隠れることはできないのだから」
警察はまたこの事件で議員への原告団を申請したとも付け加えた。
当局によるとNyoro氏は日曜に、彼の選挙区のGituiカソリック教会で礼拝を混乱させ、一連の罪を犯した。
公共への迷惑、警察官への攻撃、逮捕への抵抗などが彼の罪状だ。
地元レベルの政治的口論で、演説を妨害したと彼が主張する政敵を押しのけようとして
教会の礼拝中に騒ぎを起こした。
彼の騒ぎで牧師の進行停止と復旧で10分を要した。この事件で党派間の取っ組み合いも発生した。
警察は教会敷地内で逮捕しようとしたが、彼の支援者たちに阻まれて逮捕出来なかった。
月曜にMurangaカソリック主教のWainainaは、Muranga州とKirinyaga州において
募金活動に政治家が参加することを禁止した。
この命令は当面続く予定で、政治家が祭壇を使って点の取り合いをするような事件を減らしたいとする。
教会は謝罪を要求しているとも主教は述べた。
「彼らは悪い先例を作り、神の家を政治のいざこざに使った。この事件により、政治家の教会利用は制限される。
関係者からの謝罪も要求している」
Kenya church bans politicians from fundraisers, MP ‘wanted’ over brawl
https://www.africanews.com/2019/09/10/kenya-church-bans-politicians-from-fundraisers-mp-wanted-over-brawl/

#アフリカ 275 2019/9/12 【世界銀行はソマリアの着実な経済回復を支持】

ソマリアが経済回復しているらしく、良かった!
その他に気になった話としては
・エチオピアが新年!おめでとう!
・南アの外国人排斥運動で、自国に帰る人が増えてて、ナイジェリアはブハリ大統領の指示で希望者数百人を連れて帰ることに。
運賃無料だけど、お金を請求する人がいても払わないようにとの注意喚起。常に逞しい。

世界銀行はソマリア経済が次の3-5年で予想以上に伸びるとしている。
もしソマリアが現在の経済改革の勢いを維持できるのであればだ。
アフリカの角は1991年から混乱しており、一族の将軍がSiad Barre大統領を追い出し
互いに争うようになったのが始まりだ。
この10年間は飢饉と散発するテロ襲撃に襲われてきた。テロはアルカイダ系の武装グループである
アルシャバーブだ。
過去12か月の複数の指標は、ソマリアが混乱と経済苦境の年月から回復途上にあることを示している。
・立ち上がるソマリア
政府の税収は昨年29%増加した。前年の干ばつから経済が回復し、政府は税金政策を転換したと世銀は言う。
昨年9月のワシントンの融資では、初めてソマリアに30年で8000万ドル(80億円)の公共経済改革の
資金貸付を承認した。
今年5月には国際金融基金がソマリア経済は正しい軌道にあるとし、
しかし安全、気候変動、貧困などに対してまだ脆弱であると警告した。
昨年11月にはアフリカ大陸の航空会社であるエチオピア航空がソマリアの首都モガディシュに
40年振りに着陸した。
エチオピア航空のCEOは声明でこう述べた
「この親しい2国間で充分な量の往来があれば、またソマリアと世界とで多くの往来があれば
当社の便はすぐに毎日複数便運航するようになるだろう」
World Bank endorses Somalia’s steady economic recovery
https://www.africanews.com/2019/09/11/world-bank-endorses-somalia-s-steady-economic-recovery/

#アフリカ 276 2019/9/13 【ケニアは外国人のこどもの養子縁組を禁止】

ケニアが外国人の養子縁組を禁止したとのこと。
どういう問題があったのかは分かりませんが、
外国人の養子縁組といえば
アンジェリーナ・ジョリーを思い浮かべてしまいますね

内閣は今日、外国によるこどもの養子縁組を直ちに禁止すると発表した。
ナイロビ国会議事堂での特別内閣会議で、ケニヤッタ大統領が議長でRuto副大統領が参加、
また労働社会保護省へケニアにおいて外国人が養子縁組することを
規制する新たな政策文書を作るよう指示した。
会議ではまた労働社会保護省に対し、
ケニアの子供社会福祉協会とと国中の児童施設に対する
運用の近代化も指示された。
インフラ関連では、内閣は内陸コンテナ倉庫、線路整備場、
物流件圏、公共機関エリアの開発で69憶シリングを認可した。
Naivasha特別経済区域と完成間近のSGR鉄道の2Aフェーズもだ。
内閣はまた来る25回人口と開発に関する国際会議(ICPD25)のナイロビサミット開催も
承認した。
Kenya Bans Child Adoption By Foreigners
https://allafrica.com/stories/201909120289.html

#アフリカ 277 2019/9/14 【アフリカのお金持ちが住む場所】

GDPとは違う、資産の総計から見たアフリカランキング。
調査対象が17カ国と少ないし、モーリシャスの銀行のレポートだからモーリシャス推し傾向。
だいたいGDPと同じような感じで意外性は無し。
リンク先には富のランキング(国と都市)あり。

モーリシャスのアフリアジア銀行は、アフリカ豊かさレポートの3版を出した。
アフリカのお金持ちの人と財産のランキングで、アフリカの17か国の調査だ。
・アフリカの”ビッグ5”の豊かな市場は南アフリカ、エジプト、ナイジェリア、モロッコ、ケニア
・一人当たりの豊かさで言うと、モーリシャス、南ア
この豊かさというのは「その国に住む全個人の純資産」とし、
不動産、現金、株式、商業的利益などから負債を除いたものだ。
人口が多い国ほど多くなる。
・アフリカのトータルの富はこの10年で14%増えた
・信頼できる充分な情報が無いため、アルジェリア、コンゴ民主、ジンバブエは調査対象外
アフリカは世界人口の16%を占めるが、富においては世界204兆ドルの1%だけ
・アフリカの富は合計2.2兆ドル
・アフリカの富の42%は富裕層によるもの
・23人の億万長者がアフリカにいる
・アフリカ人1人当たりの富は1900ドル、世界平均は27,000ドル
アフリアジア銀行は次の10年でアフリカの富は35%増加し、2028年には3兆ドルに達すると予測する。
モーリシャス、ガーナ、ルワンダ、ウガンダは次の10年で富が倍以上に増加するとされる
急上昇中の国だ。
南ア、タンザニア、コートジボワールは30%程度の中程度の成長が見込まれる。
モロッコ、エジプト、ナイジェリアは10-20%ほどの低い成長になりそうだ。
南アの現在の経済苦境にも関わらず、アフリカでトップの富を維持している。
レポートでは経済に影響するいくつかの要因を上げており、それは大手企業の経営失敗、
弱い通貨、動産市場の不景気、裕福な個人の国外脱出などだ。
「モーリシャスは過去10年でアフリカで一番良いパフォーマンスを上げた。
世界でも中国に次いで、2番目に早い富の成長市場だ」とレポートは述べる。
どの国においても安全性は成長の大きな促進力であり、モーリシャスはその点トップだ。
New World Wealthによるとアフリカで一番安全な国だ。
過去10年で金融セクターの伸び、住民の増加、商業不動産価格の上昇、裕福な移民などが
この好成績の要因として挙がっている。
Where Africa’s rich live
https://www.theafricareport.com/17210/where-africas-rich-live/

#アフリカ 278 2019/9/15 【シェールオイルがアフリカの石油輸出に悪影響】

長い記事で最初と最後しか読んでいませんがw
シェールオイルでいつの間にかアメリカが最大産油国になってて、それは米政府が民間が入りやすい政策を取ったからでもあり、
アフリカの政府も見習うべきという話。
アフリカの産油国は石油が売れなくなったらもう目も当てられなくなりそうですよね。
サウジの石油施設が攻撃されたニュースもありますが、
心配があちこちにありますね。

アフリカの石油輸出は供給が需要を上回っているため、熱を感じている。
シェールオイルの増加するコストで一息つけるだろう。
原油輸出者を引き付けるためにパイプライン運営者がレートを下げたので
アメリカでは価格競争が起きている。
過剰なキャパとシェールブームが続くことで、西テキサスから湾岸までの輸送量は
少なくとも一日160万バレルとされるパイプラインが再オープンするだろう。
それだけではない。
アメリカPermainの産出量は8月に最高420万バレルになった。
米国の産出量は既にサウジやロシアを超えたようで、世界最大の産出国になっている。
この現象の影響は広がっている。
世界の石油価格は2019年は高値で始まり、4月には1バレル74ドルに達し、8月は53ドルと低かった。
中東の地政学的リスクや新興国市場の需要といった歴史的に価格を左右するものの影響は
シェールガスによって薄まっている。
続く米中貿易戦争もまた世界需要を下げ、IEAは8月に2019年予測を下げた。
アフリカの産油者にとっては、シェールの長期的な影響を過小評価することは近視眼的だろう。
米国のシェールオイルの生産は2010年はほぼ無かったが2019年には700万バレル/日になると見られている。
シェールの特徴は価格変動に敏感で、価格上昇に応じて生産者は迅速に採掘を進める。
典型的には供給過剰は価格低下につながり、すると採掘を停止し、価格を再び上げる。
そしてサイクルは続く。
(長いので中略)
民間セクターを支援するような政策をとることは
低い利子の資金にアクセスしやすくなったパイプラインの運営、生産者のネットワークを作り上げることに成功した。
このエコシステムは、パイプラインと移送の戦略的インフラネットワークは
シェール革命を加速させ、米国を世界最大の産油国にした。
アフリカの政策策定者らはこの成功例を真似るべきだ。
Shale oil spells bad weather for African oil exporters
https://www.theafricareport.com/17190/shale-oil-means-spells-weather-for-african-oil-exporters/

#アフリカ 279 2019/9/16 【南アの外国人排斥運動 ラムポーザ大統領は各国に使者を送る】

南アの外国人排斥運動の件で、
ジンバブエのムガベ氏の葬儀で南ア大統領がヤジられるような状態。
前大臣という位の高い人が7か国へ行って説明するみたい。南アにとっての重要な7か国という位置付けなのか、移民が多い国か。
アフリカン同士仲良くしなよーと思うけど、アジアン同士だって揉め事ばっかりだし、歴史を見ても人間同士で戦ってばかりだし、戦うのは人間の本能なのかとつくづく考えます。
※ 全文翻訳形式から要約形式での記事紹介に変えました。

ざっくり要約
・南アフリカで今月初めからの外国人排斥運動が激しくなっている
・ラムポーザ大統領はアフリカ各国に前大臣を使者として送り、懸念を払拭したい考え
・前大臣のRadeba氏がナイジェリア、ニジェール、ガーナ、セネガル、タンザニア、コンゴ民主、ザンビアへ行く
・数百人単位の経済移民がジンバブエやモザンビークに避難帰国。ナイジェリアは600人帰国
・ジンバブエ前大統領ムガベ氏の葬儀で南アのラムポーザ大統領はこの件でヤジられ、謝罪の言葉
・南アはアフリカで2番目に大きい経済大国なのでアフリカ人の経済移民が多いが、
彼らのせいで職が奪われていると地元民から襲撃されている
Xenophobic attacks: Ramaphosa send emissaries to several African countries
https://www.africanews.com/2019/09/15/xenophobic-attacks-ramaphosa-send-emissaries-to-several-african-countries/

#アフリカ 280 2019/9/16 【チュニジア大統領選の結果待ち】

チュニジアの大統領選が行われて、結果待ちという話。
で、7月に亡くなった前大統領の奥さんが選挙日当日に亡くなったそう。
ちゃんと追っていなかったのでチュニジアのムードは良く分かりませんが、問題は山積のようで新しいリーダーを望んでいるよう。もしくはもう希望が持てずに投票しない人々。
前大統領夫人は旦那さんの後を追うように選挙当日に亡くなるってドラマチック。
※ 全文翻訳形式から要約形式での記事紹介に変えました。

・チュニジアで2回目の民主的大統領選挙。結果待ち。
・26人の候補者
・ 高い失業率、貧困、軍による攻撃が国の課題
・ 2011年にアラブの春で初めて民主的に選ばれた前大統領が7月に92歳で死去したことによる選挙
・ Beji Caid Essebsi前大統領の夫人は選挙日に死去。83歳
・ 優美で思慮深い人。あまり表には出なかった
・ 「なんでも話し合い、彼(大統領)はいつも私の意見を聞いていた」
Tunisians Await Results of Presidential Election
https://allafrica.com/view/group/main/main/id/00069962.html
Tunisia’s late President’s wife dies on election day
https://www.africanews.com/2019/09/15/tunisia-s-late-president-essebsi-dies-on-election-day/

#アフリカ 281 2019/9/17 【アフリカはブロックチェーンを変化の推進力に使う・ナイジェリア、ケニア パート1】

アフリカでのブロックチェーン!
いままで産業革命に乗り遅れて来たけど、
非中央集権のシステムはアフリカに好都合だし、
今度こそ、この好機を捉えて波に乗ろうという人たちが
アフリカの議員も含めているという話。
課題は多いようですが、これでアフリカがブロックチェーン先進国になったら面白いですよね~

・アフリカでブロックチェーン利用が増えている
・移送、ゲーム、宝くじなど、非中央集権的元帳技術DLTはアフリカにぴったり
・ナイジェリア、ケニアは民間企業のブロックチェーン利用に協力的
・ナイジェリアの道路輸送協会NURTWはブロックチェーン技術で道路利用者の安全性を高めるサービスを進める
・ナイジェリアはブロックチェーン関係の法整備を検討中
・ブロックチェーンなどの技術でナイジェリアやアフリカの発展ギャップを超えられると考える議員ら
・非中央集権システムは汚職対策にもなる
・ケニアも2018年後半からブロックチェーン活用を目指して政府が法整備を模索。ブロックチェーン、AI、政府のICOなど検討中
・しかしFacebookのリブラについてはケニア中央銀行は警告
・ナイジェリアの道路輸送協会NURTWは紙ベースの乗客情報運用は問題が多く、ブロックチェーンシステムに転換したい
・車の駐車場運用もシステムに転換中
・ブロックチェーン開発者の不足は課題。数少ない優秀エンジニアは欧米が取ってしまう
・欧米ではサービスを作れば顧客が付くが、アフリカではとても使いやすく、よいユーザ体験にしないと普及しないのも課題
・携帯を普及させた方法がヒントになるかも
Africa Using Blockchain to Drive Change: Nigeria and Kenya, Part One
https://cointelegraph.com/news/africa-using-blockchain-to-drive-change-nigeria-and-kenya-part-one

◆ニュースソース

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Photo by Maksim Shutov on Unsplash

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