2020年1月3週目のアフリカ最新ニュース:オレンジ本社、レソト婦人殺害容疑、西アフリカの海賊、偽薬対策、AFCON日程、英国貿易、アンゴラ前大統領長女

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2020/1/15-1/21 に取り上げたアフリカ最新ニュースです。
Twitter(@BlueBaobabBar)や
Facebook(https://www.facebook.com/cafebarbluebaobab/)でアフリカ記事をほぼ毎日ひとつ紹介していまして、そのまとめです。

#アフリカ 401 2020/1/15 【通信会社オレンジがアフリカ本社としてモロッコを選んだ理由】

アフリカでの大手通信会社の一つ、フランスのOrangeがモロッコに初めてアフリカ本社を置く話。
コートジボワールやセネガルだとお互い嫉妬するから避けた、というのが面白かったのですが
モロッコはライバル国が無いんでしょうかね。
あとは法人税対策。通信インフラ会社から、バンキングサービスなどサービス系にも力を入れるよう。
中東・アフリカ部門はOrangeの中でも成長エリアのようですが、ニジェールは撤退してるのはどうしてでしょうね。

・フランスの大手通信会社オレンジOrangeが初のアフリカ本社を開設
  カサブランカの金融シティエリアに
・モロッコの経済首都カサブランカの高層ビル17階の2フロア、900平方M
  オレンジ中東・アフリカ部門(Omea) の社員80人収容可
・オレンジCEOのStephane Richard「アフリカはオレンジの未来」
・中東・アフリカ部門CEOAlioune Ndiayeは18か国を監督
  ニジェールからは10月に撤退したが、年間6%の成長率、Omeaは最成長ゾーン
・4大アフリカ通信業者の中で唯一アフリカ本社が無かった
 ->意思決定機関をユーザの近くに
・モロッコを選んだのは政治的中立性を保つため
 「ダカールに作ったらアイボリーコーストが妬むし、その逆も同様。
  カサブランカはアフリカの通信ハブになっていて、我々の需要にマッチ」
・経済メリットも
 ・昨年までCFC税制(外国子会社合算税制)で5年は法人税免除だったがそれに制限
 ・オレンジグループで2019年売上高は420億ユーロ近く
  ・ネットとモバイル通信の設備投資も継続、以下プロジェクトも。
  ・Bafo(西アフリカにもつながる地上の基盤プロジェクト)
  ・Simba(Facebookのアフリカを取り巻く海底ケーブル)
 ・サービス系への転換も。新しい銀行サービスで2023年までに8億ユーロの売り上げ目標
  オレンジバンクは今期にコートジボワール->セネガル->西アフリカその他国へ展開
  マイクロクレジット、ピコクレジットpicocreditをマリ、マダガスカルで合弁で提供中
Why Orange chose Morocco for its new African headquarters
https://www.theafricareport.com/22150/why-orange-chose-morocco-for-its-new-african-headquarters/

#アフリカ 402 2020/1/16 【レソトのファーストレディが2017年の前妻死亡で手配】

恐ろしいドロドロ劇で、前妻殺害容疑で現妻と首相が追及されている話。
レソトは南アフリカに囲まれた小国で、wiki等の情報も合わせると
・トーマス・タバネThomas Thabane首相 80歳
・現妻 42歳
・前妻 享年58歳 離婚済みだが首相夫人としての権利を認められていた
・警察は首相と現妻の関与を追及、現妻を指名手配
・首相はレソト王に警察長官を首にするよう要求
・与党は国の危機だと首相に辞任要求
こんなドロドロいやー!となりますが、年齢差のある現妻にそそのかされた系ですかねえ。。
警察と首相、王様、裁判所も巻き込んでのドロドロぽいです。悪い人はちゃんと裁かれてほしいですが、どうなるんでしょう

・レソト警察は2017年の首相の前妻殺害容疑でファーストレディを探している
  首相やその関係者の周りに捜査の手が迫っている
・首相の前妻は、首相2期目就任の2日前に殺された
 裁判所が彼女は法的にファーストレディーであり利益享受の資格を認めた2年後のこと
 
・Thomas Thabane首相は前妻死去の2か月後に現在の妻と結婚
 2人とも関与を認めていない
・金曜に警察は現妻の逮捕状を取った。出頭しなかったため。
 現在どこにいるか不明
・水曜に最高裁は警察長官から聴取予定だった
  首相がレソト王Letsie3世に警察長官を早期退職させるよう助言、それを長官は止めるよう嘆願
  ・警察長官は、首相が殺人事件の調査を止めさせるため長官を首にしたがっていると主張
Lesotho’s First Lady wanted over 2017 death of husband’s ex-wife
https://www.africanews.com/2020/01/15/lesotho-s-first-lady-wanted-over-2017-death-of-husband-s-ex-wife/
https://www.africanews.com/2020/01/10/lesotho-ruling-party-asks-pm-thabane-to-resign-over-wife-s-murder/

#アフリカ 403 2020/1/17 【西アフリカの海岸が2019年の海賊被害の90%】

海賊といえばソマリアというのはもう古いようで、いまホットなのは西アフリカのギニア湾のようです。
乗船員を誘拐してどうするんでしょうね。売るのか、海賊化させるのか、海に捨てるのか。。どれにしても恐ろしいです。
昨年はソマリアの海賊報告は0件だったそうですが、平和になったのか、報告してないだけなのか、どうなんでしょう。
世界全体で昨年162件海賊事件が発生。少なくも見えますが、把握できていない事件もあるようです。

・西アフリカのギニア湾の海賊が昨年50%以上の急増
 産油国ナイジェリア沖が世界で一番の危険海域に by 国際海洋事務局
・乗船員の誘拐が未曽有の多さ、報告されない海賊被害もあるはず
・昨年の世界での乗船員誘拐の90%がこのエリア
 西アフリカ 2019年は121人、2018年は78人
 過去3か月で6つの事件で64名が誘拐された
 
・報告書によると、2019年は162件の海賊、武装勢力の事件が世界で起きた
  うち130件は船に乗り込み、11隻は攻撃され(そのうち10隻はギニア湾)、17隻は攻撃未遂
・以前活発だったソマリアでは昨年海賊事件の報告は無かった
West African coast accounted for 90% piracy incidents in 2019 – Report
https://www.africanews.com/2020/01/16/west-african-coast-accounted-for-90-percent-piracy-incidents-in-2019-report/

#アフリカ 404 2020/1/18 【偽薬対策の首脳会合@トーゴ】

サブサハラでずっと問題になっている偽薬問題、初とのことですが首脳会談で対応を話し合うようです。
なぜずっと無くならないのか不思議な気がするのですが、要因はいろいろあるんでしょうね。

・トーゴの首都Lomeでアフリカ7カ国の首脳が会合
  偽薬の対策、アフリカの首脳がこの件で会談するのは初
  以前から続くサブサハラでの大きな健康問題
・政治面、健康面からの戦略を作る
・ウガンダ、コンゴ、ニジェール、セネガル、ガーナ、ガンビア、トーゴの首脳
・「何百万もの人が被害を受けている。治療のつもりが治療できていないし、偽薬で死に至ることも」
・ロンドンのNGOがサポート
・抜け道の多い国境、脆弱な健康保険システムも偽薬が蔓延る要因
African leaders in Togo to help fight fake drug menace
https://www.africanews.com/2020/01/18/african-leaders-in-togo-to-help-fight-fake-drug-menace/

#アフリカ 405 2020/1/19 【リバース・パス:2021年のAFCONは1月開催】

アフリカサッカーリーグの日程調整の話。
英文がいまいち理解できなかったのですが、欧州リーグやワールドカップの日程とも関係するようで、グローバルだなと。
欧州で活躍中のアフリカン選手は帰らないといけないですものね。
2021年のワールドカップは中国開催。たしか中国はサッカーにもお金つぎ込んで強化してましたね。

・2021年のACONサッカーアフリカンネイションズカップは1-2月の開催に戻りそう
・24か国が参加する大会は6月予定だった
 しかし開催国カメルーンのサッカー協会は雨季を避けて1-2月の開催にすると発表
  欧州クラブからは不評になりそう、国内リーグのシーズン中に選手を放出しないといけないので
・リバプールはアフリカ最優秀選手のマネとサラをその時期手放すことになる
 力のある欧州クラブ協会はFIFAと話し合いをしてきた
  アフリカカップを欧州サッカーのオフシーズンに開催するよう
  2019年のエジプトでの大会は初めて6月に開催したもの
  
・FIFAは2021年6月にワールドカップを中国で開催、リバプール含め24か国出場
CAF’s ‘reverse pass’: AFCON 2021 to be played in January
https://www.africanews.com/2020/01/17/caf-reverses-afcon-2021-date-to-january/

#アフリカ 406 2020/1/20 【ブレキジットが近づき、英国ジョンソン首相はアフリカとの貿易関係をより推進】

英国のEU離脱でアフリカとの貿易協定を個別に結ぶようです。
英国は旧宗主国としてアフリカ諸国との結びつきは元々強いのだろうと思いますが、開発にも力を入れてるみたいですね。
お互いプラスになるならいいのですが、どうなんでしょうね。対中国、対フランスについての話は多いけど、対英国の話はあまり目にしないのは私の興味範囲の問題なんでしょうか。

・英国は月曜にアフリカ21か国の首脳との会談を開催
 「アフリカにとっての投資パートナーの選択肢」と英国を位置づけ
・英国首相ボリス・ジョンソン
  1/31にEUの貿易圏から離脱し、他の国との新たな協定へ
・英国はアフリカで複数のプロジェクト進行中
  ナイジェリアのスマート街灯やケニアの環境に優しい醸造所など
  月曜のサミットに先立ち78億ドルの契約にサイン
・英国は既にアフリカ各国と11の貿易協定にサイン済
  インフラ、貿易に注力するアフリカ開発の新たな戦略
  国際開発省はデジタル技術、グリーンエネルギー、女性起業家にも注力
As Brexit nears, UK’s Johnson pushes for deeper trade ties with Africa
https://www.africanews.com/2020/01/20/as-brexit-nears-uk-s-johnson-pushes-for-deeper-trade-ties-with-africa/

#アフリカ 407 2020/1/21 【アンゴラ 前大統領長女の出馬に懐疑的】

アフリカで最も裕福な女性はアンゴラ前大統領の長女なのですが、
その富が汚職によるものだとNYでリークされたのと、次期大統領選への出馬が取り沙汰されている話。
大統領の娘だし、汚職による富だというのは公然の事実ではなかろうかと思いますが、この方は妙に顔が可愛いのですよね。
大統領の娘は美人が多いと思うのですが、はやり権力で美人の奥さんをゲットして娘も美人という流れでしょうかね。
金持ちスパイラルですね。

・中部アフリカのアンゴラ前大統領の長女 Isabel Dos Santosの大統領選出馬資格について取り沙汰されている
  国民は彼女の政治能力については懐疑的
・イザベルは父親が大統領だったときに官営の石油会社Sonangolを経営
・2022年の大統領選出馬の意向を表明
・今週NYのジャーナリスト協会が告発「アフリカで一番裕福な女性であるイザベルの蓄財は 汚職による金」
・イザベルはTwitterで否定「自分のキャリアと知性、教育、仕事の能力、頑張りで財産を築いた」
・政治アナリスト「選ばれるような人気があるとは思わない」
Angolans skeptical about Isabel’s bid for presidency
https://www.africanews.com/2020/01/20/angolans-skeptical-about-isabel-s-bid-for-presidency/
基本的に以下をチェックしてます。


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このアフリカニュース投稿について。
だいたい毎日、英語のアフリカニュース複数サイトから気になるニュースを1つ選んで
自分で日本語で要約して投稿してます。
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主に自分のアフリカ情報収集と英語訓練目的で、多少皆さんのアフリカ情報のお役に立てればと思っております。
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Photo by Maksim Shutov on Unsplash

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