2020年2月3週目のアフリカ最新ニュース:ナイジェリアECO、コロナ、アフリカお金持ちトップ、米国務長官訪問、エチオピア選挙日、マネ100ゴール、ゲイツ財団

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2020/2/12-2/18 に取り上げたアフリカ最新ニュースです。
Twitter(@BlueBaobabBar)や
Facebook(https://www.facebook.com/cafebarbluebaobab/)でアフリカ記事をほぼ毎日ひとつ紹介していまして、そのまとめです。
西アフリカの通貨にコロナ、アフリカお金持ちリストに
ポンペオ国務長官のアフリカ訪問、エチオピアの選挙日と雨季、
リバプールのマネが100ゴール目、ゲイツ財団といった
アフリカ内部の話と、世界を絡めた話、アフリカに留まらず活躍するアフリカ人の話がありました。

#アフリカ 429 2020/2/12 【ナイジェリアはエコECOの準備不十分として延期を希望】

西アフリカ経済共同体の統一通貨の計画と
西アフリカのフランス語圏の通貨CFAフランがエコに変わる話は、一つの話になったのかと思っていたら
英語圏で独立通貨のナイジェリアがをストップをかけてる話。
まあなんとなく、なし崩し的にフランに統合されちゃうのは
ナイジェリア的には旨味がないでしょうし、
もうしばらく落ち着かなそうですね。
通貨の名前って国名に似てるものが多いんですね。
昨日は西アフリカのアブさんに通貨周りの話をしてもらったので、youtubeもそのうちアップ予定です。

・西アフリカの大国ナイジェリア
  新統一通貨ECOについて大統領府がツイート
  「ナイジェリアの立ち位置は…多くの国が統一基準に達していない。
  ゆえに統一通貨の開始は先延ばしすべきだ」
・15のECOWAS国のうち、参加基準に達している国はほぼない
  赤字がGDPの3%以下、インフレ率10%以下、債務がGDPの70%以下など
  
・ナイジェリアは次のステップを示してはいない
 西アフリカ金融圏WAMZでナイジェリアはECOWAS内の英語圏国ブロックをギニアと率いる
 フランス語圏のCFAブロックのECO主導へ抗議するため
・アイボリーコースト大統領が昨年12月にCAFをECOにすると発表
・WAMZは地域経済共同体ECOWASの統一通貨案と同一ではないと主張
現在のECOWASトップはナイジェリアのIssoufou氏
8が国がCFAフランをしよう:ベナン、ブルキナファソ、アイボリーコースト、マリ、ニジェール、セネガル、トーゴ
の旧フランス領+旧ポルトガル領のギニアビサウ
・ECOWAS圏のフラン使用以外の国
 ・リベリアーリベリアドル
 ・シエラレオネーレオネ
 ・ギニア-ギニア・フラン
 ・ナイジェリアーナイラ
 ・ガンビアーダラシDalasi
 ・カーボベルデーエスクドEscudo
 ・ガーナーガーナ・セディcedi
Nigeria echoes ECO unpreparedness, wants extension of 2020 take-off
https://www.africanews.com/2020/02/11/nigeria-echoes-eco-unpreparedness-wants-extension-of-2020-take-off/

#アフリカ 430 2020/2/13 【WHO コロナウィルスに命名】

コロナウィルスですが、アフリカでは感染疑いは30件ほどありましたが全部陰性でまだ感染者はいないそう。
発生に備えて、WHOアフリカとアフリカ連合対策センターが
検査キットを送付したり、検査トレーニング実施してるとのこと。
かなり頑張って対応してるように見えますね。このまま収まってくれるとよいのですが、どうなるのでしょうね。

・コロナウィルス発生から40日超
・WHOのトップTedros Adhanom Ghebreyesus氏はウィルス名COVID-19と発表
・特定地理や動物、人を示さず、発音しやすい名前をチョイス
・現時点で世界で支社1000人超、患者の多くは中国本土
・世界で広がるがアフリカは現在のところ感染者なし
  30人以上の感染疑いは全て陰性だった
・WHOアフリカ地域とアフリカ連合疾病管理センターCDCは
 各国の対応キャパを確認中
・先週CDCはセネガルで12か国を集めてWHOの検査キットでトレーニング実施
 来週は南アでトレーニング開催予定
 当初はセネガルと南アだけがトレーニングを行うキャパがあったため
 
 アフリカでは13カ国に優先して検査キットを送る:アルジェリア、アンゴラ、コートジボワール、コンゴ民主、
 エチオピア、ガーナ、ケニア、モーリシャス、ナイジェリア、南ア、タンザニア、ウガンダ、ザンビア
 
・世界で感染者は4万3千人を超え、2003年のSARSを超えた
 感染の中心地Hubei地区では2名の医務官がクビ
COVID-19: WHO unveils official name for coronavirus
https://www.africanews.com/2020/02/12/covid-19-who-unveils-official-name-for-coronavirus/

#アフリカ 431 2020/2/14 【フォーブスのアフリカ金持ちリスト2020年版】

フォーブスのアフリカのお金持ちトップ20。
資源や通信系の事業の60,70代、家業の人が多いかしら。
最年少でタンザニアのMohammed Dewjiさん44歳。
国の分布は以前より広がっていて、総資産も増加中。

・アフリカの億万長者の資産総計は734億ドル(7兆円超)で、昨年の687億ドルより増加
・1位:9年連続でナイジェリアのアリコ・ダンゴート氏
 ・セメント、砂糖業
 ・100億ドル(約1兆円)の資産保有、去年の103億ドルより減少。
 ・ダンゴート・セメントの株価低下で
 ・ナイジェリアに巨大石油精製所を建築中3年目、あと一年で完成予定
・2位:エジプトのNassef Sawiris(ナサフ・サウィリス)
 ・建築、化学薬品業
 ・資産80億ドル
 ・靴メーカー アディダスの株価上昇で資産増加、40億ドル保有
 ・窒素肥料会社OCI N.V.の株も保有
 ・米国投資家Wes Edensと共に英国プレミアリーグのAston Villa Football Clubの株も取得
・3位:ナイジェリアの Mike Adenuga氏
 ・通信、石油業
 ・資産77億ドル
 ・携帯通信のGloMobile社、石油のConoil社、広大な不動産も所有
 
・ジンバブエ通貨の下落でStrive Masiyiwa氏の資産は23億ドルから11億ドルに低下
  同氏の保有株:ジンバブエ上場の携帯通信Econet Wireless Zimbabweと Cassava Smartechの価格が低下
・億万長者トップ20のうち2名は女性
 ・イザベル・サントス:アンゴラ元大統領の長女
  資産22億ドル、アンゴラ裁判所は昨年イザベル夫妻の資産を凍結
  資産は通信会社Unitelとアンゴラの2銀行の株
 ・ナイジェリアのFolorunsho Alakija
・エジプト、南アはそれぞれ5人の億万長者
・ナイジェリアは4人
・モロッコ2人
・アルジェリア、アンゴラ、タンザニア、ジンバブエが1人ずつ
・各国割合は昨年と同じ。9年前はアフリカ4か国でトップ10を占めていた
・算出方法:アフリカ在住、もしくは主要ビジネスがアフリカのアフリカ人億万長者が対象
  ・株価と為替レートで算出
  ・非上場企業の価値は同業企業の収益や利益から推定
  
Africa’s Richest 2020: Steady State With Some Volatility On The Margins
https://www.forbesafrica.com/cover-story/2020/02/06/africas-richest-2020-steady-state-with-some-volatility-on-the-margins/

#アフリカ 432 2020/2/15 【米国国務長官がセネガル、エチオピア、アンゴラを訪問】

昨日お伝えした「アフリカのお金持ちトップ20」に関連して
「格差があるし、ネガティブな面の問題提起もしてほしい」という意見を貰ったのですが
今までネガティブな面が強調されるアフリカ報道に違和感を感じているアフリカ人たちに接してきて私はそれに共感しているので
自分の活動の範囲としてはなるべくポジティブな面を見たいと思ってます。
(ネガティブ面を含めた問題提起や問題解決に尽力していらっしゃる方々のことはリスペクトしております、念のため)
また、物事は一面的ではないはずなので私の得たほんの少しの情報から何かを断定的に語ることはしたくないと思ってます。
勿論それぞれが様々な考えを持っているので、それぞれが自分の思う活動をすれば良いと思うのですが
あまり表明したことがなかったので言ってみましたw
で今日のニュースは米国ポンペオ国務長官のアフリカツアー。
西、南、東アフリカと行くようですが移動距離が凄そう。
荒れてるサヘル地区では米軍縮小で全力で戦う仏軍はそれに不満。
アフリカ人への米国ビザ制限もあり
ポンペオ訪問はタフなものになりそうという話

・今週末マイク・ポンペオ国務長官がアフリカを訪問
  18か月振りの米国内閣高官の訪問
・テーマはアフリカでの米軍の将来と、アフリカ人への米国ビザ制限
・セネガル、アンゴラ、エチオピアを訪問
・中国、ロシアといったアフリカで勢力を伸ばす国に対抗するため
・西アフリカのサヘル地区では米軍縮小を検討中。アルカイダやイスラム国の勢力が強まっている
・先月、トランプ政権はナイジェリアに対して移民ビザの発行停止を宣言。エリトリア、タンザニア、スーダンも対象
・この状況での訪問はポンペオにとって試練
・トランプ大統領のアフリカを侮蔑する発言や、中国・ロシアについて「我々か奴らか」という米国政府の姿勢には
アフリカ諸国の大統領らは怒っている
 一方で競争により投資が増えるなら歓迎という面も
・アフリカ諸国の大統領らは現実的で米国と協力したいという話も。ホワイトハウス会談に呼ばれるなら喜んで受けるだろう
・最初はセネガル訪問。サヘル地区だが過激派の攻撃がない安定した国。マリ、ブルキナ、ニジェールは攻撃で大変
・しかし米国は昨年末にサヘル過激派の弱体化から封じ込めに方向転換、米軍縮小。
 フランスはそれに反対。仏軍は自国外の最大軍隊をサヘルに置いて戦っている
 
・その次は石油国アンゴラへ。アンゴラ大統領は腐敗と戦う
・その後エチオピア。人口1億人超のアフリカ2番目の人口。
・ポンペオ訪問はアフリカとポジティブな関係を作ろうとするもの。
 トランプはアフリカ未訪問。内閣としては2018年に米商務長官ウィルバー・ロスが初訪問
U.S. Secretary of State visits Senegal, Ethiopia, Angola on African tour
https://www.africanews.com/2020/02/14/us-secretary-of-state-visits-senegal-ethiopia-angola-on-african-tour/

#アフリカ 433 2020/2/16 【エチオピアは選挙日決定、しかし雨が心配】

エチオピアの選挙が8月に決定したようですが、雨季とのこと。
主要道路が冠水するのか通れなくなるそうで、選挙運営に懸念と。民族紛争もまだ収まってないようです。
雨がそんなに影響するって大変ですね。。その頃にはイナゴはどうなってるんでしょうね。。

・エチオピアの国民選挙が8月29日に決定
・先月発表の当初予定より2週間後ろ倒し、しかしまだ雨季の最中
 ->アビー首相のもとでの政権移行にとってロジ強化が重要
・気象庁と協力していく
  雨季に多くの道路は通行不可能に
・アビー首相は選挙により広範な政治経済改革を任されることになると期待
・選挙キャンペーンは5/28から。結果は9/8には出る
・民族紛争を抑えるのに苦労している現状で、選挙実施を懸念する声も
Ethiopia sets new date for elections, rains still a concern
https://www.africanews.com/2020/02/15/ethiopia-sets-new-date-for-elections-rains-still-a-concern/

#アフリカ 434 2020/2/17 【マネが英国で100ゴール目】

英国サッカー、リバプールのマネが英国で100ゴール目という話。
「常に怪我との闘い。治療を受け、頑張って戻ってきた」とのことで、何年もコンディションを保って活躍するアスリートはすごいなあと。

・土曜に英国プレミアリーグのリバプールとノリッジの試合でマネが1ゴール
→英国での100ゴール目
・マネは足のケガで3週間離脱していた
・「サッカー選手として簡単なことではなかった。
 みんな、選手は常に活躍したいが怪我との闘いだ。
 私は治療を受け、頑張って戻ってきた」
・右足ゴール59、左足27、頭14/リバプール75、サウサンプトン25
・2016年24歳の時にリバプールへ移籍。4500万ドル(45億円)と言われる
  サウサンプトンでは2シーズン活躍
・リバプールの他のアフリカン選手は
 エジプトのサラ、ギニアのナビ・ケイタNaby Keita、カメルーンのジョエル・マティプ Joel Matip
Mane scores his 100th goal in England as Liverpool beat Norwich
https://www.africanews.com/2020/02/16/mane-scores-his-100th-goal-in-england-as-liverpool-beat-norwich/

#アフリカ 435 2020/2/18 【ゲイツ財団の新CEO:貧困減少の影響を最大化】

ゲイツ財団の南ア人の新CEOのインタビューで、資金豊富だろうし良いな~とか思って読んだら、すごくちゃんとしてました(当たり前か、、)
ゲイツ財団はアフリカでの活動が度々ニュースで取り上げられてますが、
お金が大事だ、影響力が大事だ、政府や地域と方向性を合わせるのが大事だ、データが大事だ、と普遍的な重要なこと言ってます。やっぱり優秀な人が集まるんですね
ジェンダー問題が界隈で流行りのようです

・南アフリカ人のマーク・スズマン Mark Suzman氏がビル&メリンダゲイツ財団の新CEOに
・同財団は世界最大規模の慈善団体
・スズマン氏インタビュー:
 ・同財団では内外の関係者と関係を築いてきた。直近の3年間はCSO(最高戦略責任者)
   政府、国連、世銀、個人慈善財団、企業等と
 ・ゲイツ財団のミッションは世界中の貧困と助けが必要な人に手を差し伸べること
 スローガンは「全ての人が幸福で良い生活を送るチャンスに値する」
 ・具体的な活動
  子供と母体の死亡率を減らす、適切な栄養、金融サービスといったツール、衛生
  
 ・良いこと、大事なことををやろう!と言うのは簡単だが、常にお金が掛かる
   正しくお金が使われるのか、物事が正しく進んでいるか、常にチャレンジだ
   
 ・財団には13年前に参画、その前は国連。当時は米国外では世界的な存在感は無かった
   存在感無しには影響力は及ぼせない
   アフリカにも複数拠点、アジア、ヨーロッパにも拠点を作り活動
   ->いまでは地域に強い存在感をもち、影響力のある活動ができるようになった
   
 ・エチオピアの農業開発やナイジェリアのポリオなど課題が沢山あるが?
  ->長期的視点でそれぞれに取り組む
 
 ・その国の政府の方針に沿った活動をする
   外国の援助や慈善活動は、彼らが良いと思うことをやっているが、他から切り離されており
   持続性も影響も続かない
   我々は常にその国の政府方針や他のパートナーに沿っているか確認すべきだ
   そのために我々はデータを活用できる
   
 ・ジェンダーの平等にも取り組みたい
   不平等な状況におかれた女性に対して注意を払わなければ
   農業生産性向上や貧困率半減させることはできない
   
 ・ジェンダー問題はいまトレンドですらあり、多くの資金がそこに流れているが?
   歴史的にもそれは事実で、寄付は大きく伝統的なパートナーに流れる
   しかしそういったパートナーらも深く考えて地域とのつながりを作っている
   ジェンダー問題が流行りだと言っても良いが、その結果や実地の実績はもっと複雑だ
   ジェンダー問題分野はデータがほとんどないが欠点
 
 ・データ分析が大事で、我々はGlobal Findexの最大出資者でもある
 https://globalfindex.worldbank.org/
 
Africa: New Gates Foundation CEO Mark Suzman Plots to Increase Poverty-Reduction Impact
https://allafrica.com/stories/202002170885.html
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自分で日本語で要約して投稿してます。
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主に自分のアフリカ情報収集と英語訓練目的で、多少皆さんのアフリカ情報のお役に立てればと思っております。
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Photo by Maksim Shutov on Unsplash

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