2020年3月3週目のアフリカ最新ニュース:コンゴ・カメルーン道路、コロナ、マリのデジタル大臣、カノ州首長、世界ツアーキャンセル、マリ写真展、ナイジェリア奨学金

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2020/3/11-3/17に取り上げたアフリカ最新ニュースです。
Twitter(@BlueBaobabBar)や
Facebook(https://www.facebook.com/cafebarbluebaobab/)でアフリカ記事をほぼ毎日ひとつ紹介していまして、そのまとめです。
この週は世界的にコロナが広がる中でアフリカにも影響があったり、
一方で道路を作ったり、若いデジタル大臣がいたり、若者にphDまでの奨学金出したり、写真展の話があったり。悪いことばかりでなく、良い話もありました。

#アフリカ 457 2020/3/11 【コンゴーカメルーン間の312キロ道路 1億8千万ドルで敷設】

コンゴのブラザビルとカメルーンのヤウンデを結ぶ道路が出来た話。
街灯も無さそうだし、草木がたくさんで夜に走ったら絶対怖いw
カメルーン寄りのコンゴに住んでる住民が「いままでカメルーン商品しか無かったけど、コンゴ商品も手に入りそう」と言っていて、国の間だけなく、国の中でも恩恵があるよう。
工事はもちろん中国企業、動画見ると優秀そう。

・コンゴ共和国の首都ブラザビルとカメルーンの首都ヤウンデYaoundeを結ぶ道路が開通した
・中部アフリカ諸国経済共同体ECCASの11の参加国の首都を結ぶ計画の一部
・アスファルト道路は敷設費1億8千万ドル(180億円)でカメルーン国境近くから始まる
 費用は9割はアフリカ開発銀行からの融資
・開通式でコンゴのドニ・サスヌゲソ大統領
「コンゴはカメルーンとつながった。中央アフリカ共和国とはまだだが出来るだろう。
コンゴ川を渡る橋でDRCコンゴにつなぐ計画も進行中だ」
 
・中国企業 Sinohydro Tianji Engineering Corporation Ltdが手掛けた
・コンゴ在住のカメルーン人「今まで食べ物、服、布、もちろんビールも全てカメルーンから来ていた。
 道路が出来たから、カメルーンとコンゴの両方の商品が手に入るだろう。
 スアンケでブラザビルやポイントノア、ドゥアラやヤウンデのものが手に入るようになる」
・2014年にガボンがコンゴとアスファルト道路でつながったが、カメルーンは2番目にアスファルト道路でつながった国
Congo – Cameroon integration: 312 km road worth $180m operationalized
https://www.africanews.com/2020/03/10/congo-cameroon-integration-312-km-road-worth-180m-operationalized/

#アフリカ 458 2020/3/12 【リビア人は戦争がコロナを食い止めていると語る】

内戦の続くリビアではコロナ感染者がまだ出ておらず、
戦争で隔離されてるから、という皮肉な話。
ただ一度発生してしまうと、ただでさえ状況が悪いので抑えるのが難しいという厳しい状況。
アフリカ全体で見てもコロナ感染者は他の地域ほどは増加しておらず、
「エボラで鍛えてきたから準備できてる」という説もあるようですが、どうなんでしょう。
広がらないことを祈ります。

・リビア国民は戦争下にある国は隔離されているのでコロナの脅威は少ないと考えている
・リビアの疾病管理センター長「リビアでのコロナ感染者はまだ出ていないが
 空港での検疫を続ける。国境近くの交差点やターミナルでは固定の熱監視カメラを使う」
 
・経済苦境や電力停止、武力衝突に戦争を考えると、コロナになって良い時期ではない
 一度発生すると止めるのは容易ではない
Libyans say war’s keeping COVID-19 at bay
https://www.africanews.com/2020/03/11/libyans-say-war-s-keeping-covid-19-at-bay/

#アフリカ 459 2020/3/13 【マリの新設デジタル経済大臣が国を変える DRCコンゴもセネガルも】

マリのデジタル経済大臣のインタビュー。37歳と若いです。
台湾の天才IT大臣も38歳でしたが、やはりこれくらいの人がいいですよね。
マリといえば最近は過激派で荒れまくってるイメージでしたが、
閣僚会議の仕組みをデジタル化など政府の中からも進めていて
すごくちゃんとしてますね。
スタートアップ支援もしていて、広大な内陸国という特徴から輸送&ロジが注目分野とのこと。
デジタル改革で過激派やテロの対策も出来たらいいですよね
この方です

・多くのアフリカ閣僚は高齢
・英語圏アフリカはスタートアップに注力する傾向
・だが昨年、3つのフランス語圏国マリ、DRCコンゴ、セネガルもデジタルに注力
・マリはデジタル経済と政府のプロセスをデジタル化へ
・マリのデジタル経済&将来計画大臣のカミッサ・カマラKamissa Camaraさんのインタビュー
・カマラ氏はフランス生まれ、両親はマリ人
  教育はフランスで、その後アメリカで国際政治のキャリアを
  サヘル戦略フォーラムSSFのファウンダーでもある
・デジタル経済&将来計画省とは?
 ->若いマリのスタートアップとデジタルエコシステムを作る
  
・現状は?
->この2年はデジタル行政改革に取り組んできた。デジタル文化を促進するのが大事
 閣僚会議の書類は完全にデジタル化した
 
・大変な仕事ですがサポートはありますか?
->複数機関と協力して進めている
 ユニバーサルアクセス、データセンターと光回線、公共科学技術の機関など
 政府の仕事自体をデジタル化することはとても重要
・マリの全ての省庁はデジタルプロジェクトがあり、皆が協力しないといけないが上手く行っている?
->皆に理解してもらい、共にやっていくのが我々の仕事。
 彼らが必要なリソースは見つけられる。進んでいる
  閣僚会議ではよく料金支払いなどの透明性の問題が出てくる。そういうときは
  「解決策を持っているスタートアップがあるから協力しましょう。
   少しずつデジタル経済省に引き継がれるはずだが強制はしません。時間と共に解決します」と言います
   
・民間部門のデジタル起業家へのサポートはある?
 ->投資促進&中小企業庁もあり、海外起業家と協力してファイナンスなどする。
  デジタル経済省については資金がまだ充分ではないが、デジタル部門は重要なので頑張っている
  
・若いプロジェクトリーダーを支援するインキュベーションも必要では?
->もちろん。バマコや地方にまでインキュベーターがいる。
  毎月最終金曜にスモールビジネスのイベントをやっている。
   スタートアップのコンテストで、選ばれるとインキュベーターと1年は活動できる
・マリでスタートアップに秀でてる分野はどこ?
 ->輸送とロジスティックスだと思う。日々の需要にマッチし、マリの地理的な特徴からも。
  広大な国土で内陸国のマリには必要。
  上手く行けば近隣国にもソリューションを提供できる。
  この地域の将来のユニコーンになれると考えている
Mali’s New Minister of Digital Economy and Foresight Outlines Digital Will Change Things in Her Country – DRC and Senegal Also Want to Be Part of the Coming Change
https://www.balancingact-africa.com/news/telecoms-en/46786/malis-new-minister-of-digital-economy-and-foresight-outlines-digital-will-change-things-in-her-country-drc-and-senegal-also-want-to-be-part-of-the-coming-change

#アフリカ 460 2020/3/14 【ナイジェリアのカノ州首長は最終的にラゴスへ】

やはりこのウサギ耳の帽子がアイドルぽさを醸し出してる
ナイジェリアの元・首長ですが
裁判所命令で州政府が移動を許したとか、権力と対立するのも命がけなのかなーと思います。
その辺の違いが日本との政治への熱量の違いなのかなと思ったり。

・3月9日に北ナイジェリアのカノ州首長サヌシSanusi氏が州政府によって退位させられた
次の出来事が発生(新しい順)
・政府は裁判所命令に従い、Sanusi氏の移動を認める
・Awe地域で金曜礼拝をリード
・Kaduna州市長がAweへ首長を訪問
・裁判所を首長を開放するよう指令
・首長は居場所引き渡し
・新しい首長の任命
・ブハリ大統領はSanusi氏退位への関与を否定
・SNSで退位の議論が過熱
Nigeria’s ousted Emir of Kano finally flies to Lagos
https://www.africanews.com/2020/03/13/outspoken-emir-of-nigeria-s-ancient-kano-state-dethroned/

#アフリカ 461 2020/3/15 【アフリカのトップスターらの世界ツアーキャンセル】

欧米ほどではないですが、アフリカ各国でも最初の感染者があちこち出てきました。
そして欧米ツアーを行うミュージシャンたちにも影響が出てるよう。
この時期は仕方ないですが、ヨーロッパやアメリカでもツアーやってるんですね。

・コロナのため、ケニアでは公共の集会を禁止。ウガンダ他でも集会を控えるよう呼びかけ
・エンタメや文化イベントにも影響
・タンザニアのシンガー、ダイアモンド・プラトゥナムズDiamond Platnumzは
 金曜からの欧州ツアーの延期をSNSで発表
 ベルギー、フィンランド、フランス、ドイツ、スウェーデンで公演予定だった
・ナイジェリアのスター、ダビドDavidoは北米ツアーのキャンセルを発表
 チケットは完売していたが、観客の安全第一でとのこと
 
・ガーナのラッパーSarkodieは基本的な衛生を説く
Coronavirus: Top African stars cancel global tours
https://www.africanews.com/2020/03/13/coronavirus-top-african-stars-cancel-global-tours/

#アフリカ 462 2020/3/16 【マリの写真展:意識の流れ】

コロナニュースばかりで辛いのでアートの話。
マリで2年おきに開催される写真展Rencontres de Bamakoです。フランス語ですね。
年末年始に開催されてたようですが、とりあえずリンク先に写真がいくつか乗ってるのでそちらをどうぞ。

・第12回「バマコで出会うRencontres de Bamako」写真展のアートディレクターBonaventure Soh Bejeng Ndikung氏の話
・1839年のフランスで写真が発明されてから、セネガルからガーナまで沢山の西アフリカ国が写真を取り上げた
 「バマコで出会うRencontres de Bamako」はアフリカの写真において重要な役割
 
・今回のテーマは「意識の流れ」
  写真をただ見るでではなく、写真を聞くという可能性を考えた
  写真を見て音が浮かぶこともあるだろう
・2年に1回の開催で今年で25年目
Streams of Consciousness
https://artafricamagazine.org/streams-of-consciousness-2/
公式サイト Rencontres de Bamako
https://www.rencontres-bamako.com/

#アフリカ 463 2020/3/17 【ブハリ大統領が3人の学生に奨学金賞を授与】

ナイジェリアでブハリ大統領が3人の高校生にphDまでの奨学金を授与。
人口2億の国で選ばれた3人て相当優秀でしょうね。賢そうに見えます!w
若者はナイジェリアの将来だと言い、科学技術にも力を入れ、特許も増えつつあり、批判は多いですが着実に進むところは進んでいるような印象。

・ナイジェリアでブハリ大統領が3人の学生にphDまでの奨学金を授与。
・2020年若きナイジェリア人科学者大統領賞の勝者へ
・この奨学金は学生らに国内のどの大学でのどんな科学専攻を選んでもOK
・ブハリは3人の創造力と競争精神を褒めた
・アブジャで開かれた2020科学技術革新エクスポのテーマは「科学技術を通して多様な経済成長を広げる」
・受賞した学生:
  Osogbo国立高校のAkintade Abdullahi-Akanbiさん
  Awkaの英国スプリングカレッジのUwakwe Nelson-Kamsiyochukwuさん
  アブジャGwagwaladaの優秀者学校のAimofumhe Eshiobomhe-Sigmusさん
・ブハリ「ナイジェリアの最大の資源は人材。人材開発に力を入れ続ける。
 ナイジェリアの未来は若者にかかっている」
・大統領は科学技術大臣らに、国の課題である安全、雇用、貧困、保健などの解決にむけ
 ナイジェリア人科学者に必要な機会を与えるよう指示
・2期目のブハリ大統領はこの半年で科学技術分野が90万の雇用を生みだす手助けをした
・科学技術の特許は2015年で6つ、その後増えて2019年は57個
ブハリ氏のtwitter


Buhari announces scholarship awards to three students
https://guardian.ng/news/buhari-announces-scholarship-awards-to-three-students/

このアフリカニュース投稿について。
だいたい毎日、英語のアフリカニュース複数サイトから気になるニュースを1つ選んで
自分で日本語で要約して投稿してます。
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主に自分のアフリカ情報収集と英語訓練目的で、多少皆さんのアフリカ情報のお役に立てればと思っております。
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Photo by Maksim Shutov on Unsplash

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