2020年3月5週目のアフリカ最新ニュース:モバイル映画祭、コロナ[状況、啓蒙、フェイクニュース、首脳ビデオ会談、語りべ配信]、アフリカンアート

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2020/3/25-3/31に取り上げたアフリカ最新ニュースです。
Twitter(@BlueBaobabBar)や
Facebook(https://www.facebook.com/cafebarbluebaobab/)でアフリカ記事をほぼ毎日ひとつ紹介していまして、そのまとめです。
アフリカのニュースもコロナ関連が9割占めてるような体感です。
この週はアフリカのコロナ状況とコロナのフェイクニュースに啓蒙活動、
コロナによるオンライン促進として首脳陣がオンライン会談をした話や語り部がオンライン配信をする話、
コロナを離れてではモバイル映画祭にアフリカンアートと芸術寄りのニュースをお伝えしました。

#アフリカ 471 2020/3/25 【モバイル映画祭アフリカ】

モバイル映画祭というものが15年も前からあることに驚きますが、1分ちょいの短さでも雰囲気ある作品多いです。
作品はこちら:https://www.mobilefilmfestival.com/en/
それのアフリカ版をやる予定というより、やりたいという希望の話に読めましたが、アフリカに合ってるし良いよね!という話。
これだったらコロナで閉じこもってても出来そうだしいいかも。

・モバイル映画祭のコンセプトは「携帯で1分で作る動画、シンプルに」
・2019年12月に15回目の国際映画祭が終了した
・初のアフリカ版として「モバイル映画祭アフリカ」としてアフリカで開催したい
・「1つの携帯、1動画を1分で」。ルールはアフリカに住んでいること。テーマは自由
・この15年間モバイル映画祭は経済的圧迫を排除し、アクセスできることと平等さを価値としてきた
  携帯を活用し、映画祭への参加費は無料
  1分の物語というフォーマットで創造力を広げる
・この4年間は132か国から4千もの動画が集まった
  7800万視聴、229ユーロの授与
・アフリカ54カ国に参加を呼び掛ける100%アフリカ版
 アフリカ大陸の創造力と若さにぴったり
Africa welcomes first edition of ”Mobile film festival Africa”
https://www.africanews.com/2020/03/22/africa-welcomes-first-edition-of-mobile-film-festival-africa/

#アフリカ 472 2020/3/26 【無視すべし!コロナのフェイクニュース10選】

首都圏もコロナ懸念が高まってきましたが
ナイジェリアのコロナフェイクニュース10選。
こういう嘘情報にはご注意ください。
不安があるとみんなこういうのを広めちゃうんでしょうね。
プーチンがライオンを放つというフェイクニュースにはナイジェリアでもプーチンのイメージは同じなんだなと思いましたw

・2019年12月からコロナは世界180カ国3万人以上が感染、3/23時点で死者1万1千人
・火曜朝時点でナイジェリアの感染者は約40名、死者1名
 ・ハイリスクな15カ国への渡航禁止、国境閉鎖中
 ・州によっては宗教施設、ナイトクラブ、学校など50人以上の集会を禁止
・whatsapp、フェイスブック、その他SNSではフェイクニュースも広がる
以下は嘘だという確認が取れたフェイクニュース
●ナイジェリアではコロナより他の病気で死ぬ方が多い、コロナで騒ぎすぎ
 マラリアで822人/日が死ぬ by大統領報道官補佐
 →WHOのデータによるとマラリアによる死者はその1/3の260人
●温かい塩水やお酢が効く
 →温かい塩水でのうがいは喉の痛みには良いが、コロナには効かない
  マウスウォッシュもコロナには効かない。コロナに効く薬はまだ無い by WHO
  温水でのうがいは初期段階では肺にウィルスが入るのを防ぐこともある
●ジンバブエで教会参加者を警官が暴行
→昨年11月の政治抗議運動の動画だった
●ナイジェリアにはコロナはない by 前の大統領
→本人および報道官が否定
●最初の感染者を乗せたドライバーがお金を要求。さもなくばウィルスをばらまく
→当のドライバーが否定。ベナンに居てラゴスには2年来ていない
●コカインでコロナが治る
→治らない byフランス政府。「コカインは依存性があり健康を害する」
●ガーナで感染者200人
→実際は21人
 200人以上の感染者がいる国からの渡航を禁止しただけ
●Sexでコロナが死ぬ
→濃厚接触なのでむしろ感染する
●プーチンが外出禁止のためにライオンを放つ
→ライオンが通りを歩き回る写真は2016年の南アのもの
●10秒間咳をせずに息を止めれたら、感染してない証拠
→肺線維症はコロナの症状ではない
Coronavirus: 10 fake news you should ignore
https://www.premiumtimesng.com/entertainment/naija-fashion/383639-coronavirus-10-fake-news-you-should-ignore.html

#アフリカ 473 2020/3/27 【アフリカのスターやウェア大統領はコロナ対策に音楽を活用】

こういうニュースが見たかったんですよ。
アフリカのスターや大統領がコロナの歌でメッセージを伝える話。
特にリベリアのウェア大統領の歌がゴスペル歌手も入っての本格派。
元サッカーのスターで大統領で、かつ歌までうまいとは。
https://youtu.be/sMZBxAKJuhY
ボビー・ワイン氏は政治活動でよくニュースで見かけます。

・ウガンダの歌手で政治家のボビー・ワインBobi Wineはコロナ対策の歌を発表
 ・スラムの大統領と言われる彼は「音楽は強力な武器」と述べ、個人衛生の重要さを歌に込めた
 ・ウガンダはすでに国境閉鎖、公共交通停止中
 
 ・ウガンダでは1980年代、90年代にはPhilly Bongoley LutaayaがHIVの歌を作り感染予防に寄与した
 
・コンゴ民主ののスターFally Ipupa
  ・頬でのあいさつを避けるブルースを発表。家に居てWHO勧告に従うようにと
  ・キンシャサでのコンサートはコロナのためキャンセル
  ・またコンゴのミュージシャンKoffi Olomideもビデオメッセージを投稿
  
  ・コンゴも国境閉鎖、緊急事態を宣言
・リベリアのウェア大統領も歌を発表。ゴスペル歌手らと
 ・450万人の国民に向けてのメッセージソング
 ・2014年のエボラ危機の際もエボラソングを発表
 ・コロナ対策喚起の歌を作った最初のリーダーと思われる
 
 ・リベリアは公共衛生危機を宣言、集会の禁止、学校と宗教施設の閉鎖、フライト停止中
・セネガルのY’en a Marreなども音楽で対策
African stars, President Weah using music to fight coronavirus
https://www.africanews.com/2020/03/26/bobi-wine-fally-ipupa-and-president-george-weah-using-song-to-fight-coronavirus/

#アフリカ 474 2020/3/28 【ブルキナファソの語り部 ライブ配信で語る】

アフリカでも夜間外出禁止やロックダウン令が出ているため、
ブルキナファソの語り部はライブ配信をしているとのこと。
写真はおどろおどろしいですが、怖い物語なんでしょうかね?
これを機に逆に伝統文化の新しい道が開けるならいいですよね。

・ブルキナファソの語り部Kientega Pingdewinde Gerard(KPG)はオンラインで語る
・コロナ対策で夜間外出禁止やロックダウンが行われているため
・「ナクシニン山からの水は東から西に流れ、貴重な紅土を探す。豊かな鉱石の土地だ。
鍛冶場から山までの道は長く険しい」
・「世界中でショーが中止になっているので、何か他のこと、観客とシェアできることを考えた」
・彼の語りで人々を励まし、不安なコロナニュースから気を紛らわせたいと考えている
 また口述でのストーリーテリングの文化を守るため
・「想像力を膨らませ、一瞬でもコロナ問題を忘れるため、人生について別の考え方が出来るように語る」
・ストーリーテリングのプラットフォームは無いので、文化を守るためにもこれを続ける
・この新しい流れでアフリカの価値と歴史を守りたい
COVID-19: Burkinabe storyteller live-streams tales
https://www.africanews.com/2020/03/27/covid-19-burkinabe-storyteller-live-streams-tales/

#アフリカ 475 2020/3/29 【アフリカンアート マラケッシュの美術館収蔵品より】

モロッコの美術館のアフリカンアート、5点紹介。
リンク先にはそれぞれの写真があります。
アートってその文化やその人自身に深く関わるものですね、と説明を読んで。
美術館の軒並み閉館してますから、こういう記事はありがたい。アメリカメディアのCNNから。

・マラケッシュのアフリカ現代アートのアルマデン美術館(MACAAL)
・父が不動産会社グループを経営しており、モロッコで40年前からアフリカアートの収集
・モロッコはアートのエコシステムは小さいが、ゆえにアーティストを支えるのが大事
・アフリカアート5つ紹介
・「コンポジション」1970 モハメド・メレヒ Mohamed Melehi
 モロッコの現代アート作家、カラフルな抽象画
・「無題」2018 ジョイ・ラビンジョ Joy Labinjo
 若き英国系ナイジェリア人女性アーティスト、古い家族のアルバムから描く
 比喩的で大きなキャンバスに明るい色で描く
 みんなの古き良き思い出を描いているみたい
 
・Imdiazen 2 2018 ムバラク・ボウシェチM’Barek Bouhchichi インスタレーション
 若いモロッコ人アーティスト
 社会規範への抵抗と自分自身の探求
 地政学的国境を超えて世界につながる
 
・青の作品 2016 アブドゥル・コナテAbdoulaye Konate
 マリのアーティスト。織物のインスタレーション
 社会、政治、環境など
 この作品は青が鳥の羽、黄色が太陽に見える
 最初見た時怖かった
 
・魚と若い女 1973 バヤ・マヒディンBaya Mahieddine
 アルジェリアのアーティスト。農場で働いていたが自然の美しさに打たれて独習でアートを学ぶ
 最初は粘土だったがパリでマティスとピカソに出会って絵の道へ
 アルジェリア人の第二婦人となり10年は絵の活動が出来なかった
 夫の死後、再びアート活動開始
The art I love: MACAAL president Othman Lazraq’s tour of his museum’s formidable African art collection
https://edition.cnn.com/style/article/macaal-othman-lazraq-african-art-collection/index.html

#アフリカ 476 2020/3/30 【アフリカのコロナ状況】


アフリカ全土で5千人弱、死者も200人以下と
欧米と比べるとまだ少ないですが、アフリカでも徐々に感染者が増加中。
でも回復者もいるし、ロックダウンなど政府の対応も早くて頑張ってると思います(強権すぎる面はあるにせよ)。
この記事には出てないですが、夜間外出禁止令や、感染者が出てなくても国境封鎖してたり。このまま持ちこたえて欲しい

・3/30時点でアフリカ大陸での感染者は4,613人、アフリカ全土で増加中
・死者146人、回復者335人
・アフリカ46か国で感染者報告、未感染国は8つ
・ソースはアフリカCDC(疾病管理センター)と政府発表情報から

・ガーナ、ジンバブエは今日からロックダウン開始
・モロッコ、ルワンダ、南アフリカは既にロックダウン中
 ルワンダは先週、サブサハラで初のロックダウン令
 南アは先週金曜から。軍隊を派遣。「生き残りのミッションだ」byラマポーサ大統領
 
・厳しい状況も
 ・ケニアでは警察がマーケットに催涙ガス
 ・ウガンダでは警官が移動禁止を無視した市民2人へ発砲
 
 ・モロッコでは厳しい制限で貧民に死者
 「1部屋で家族何人もが暮らしているので、家に居ることも隔離も困難」
 
 ・ケニアの花農家「生活を直撃しています。学校に通う子供がいるし、食料、医療、家賃、、困ってます」
 ・セネガルのサル大統領はアフリカの負債取消を要求
 ・ケニア政府は貿易の荷を和らげるのに大規模な減税を発表
African countries applying lockdowns over COVID-19 spread
http://www.africanews.com/2020/03/30/african-countries-applying-lockdowns-over-covid-19-spread/
Coronavirus in Africa: 4,760 cases; 146 deaths, 335 recoveries
http://www.africanews.com/2020/03/30/coronavirus-in-africa-breakdown-of-infected-virus-free-countries/

#アフリカ 477 2020/3/31 【東アフリカのトップらでコロナ対策のビデオ会議】

東アフリカの大統領らが地域のコロナ対策のためビデオ会談したという話。
なのですが、記事的にはエリトリアが参加しておらず、東アフリカのグループIGADとエリトリアの関りが微妙といういう部分がメインでした。
G20もオンライン会談をしてましたが、世界各地で首脳レベルでもオンライン会議が促進されてるんだな(それもコロナで)という感想と
国をまたいでの協力が必要な時に地域のイザコザは厄介で特に陸続きは大変ですよね。

・東アフリカとアフリカの角のトップらがビデオ会議
  コロナ対策の地域計画のため
・ソマリア、ウガンダ、ケニア、ジブチの4か国は大統領が参加
 エチオピア、スーダンは首相参加、IGAD(東アフリカの政府間開発機構)の代表も参加
 南スーダンは初代副大統領のサルバ・キールが参加
 
 ただしエリトリアは不参加
 
・3月30日月曜にIGAD主催で開催
  コロナの地域戦略を立て、世界に協力を呼び掛けながら緊急資金を制定するため
・エリトリアは2007年にエチオピアとの国境紛争でIGAD参加を停止されていた
 2011年には復帰したがその年の会議には参加させてもらえず。それ以来未参加
 2018年のエチオピアとの平和協定後、復帰が噂されたが動きなし
Eritrea ‘missing’ as IGAD leaders forge regional coronavirus plan
https://www.africanews.com/2020/03/30/eritrea-missing-as-igad-leaders-forge-regional-coronavirus-plan/

このアフリカニュース投稿について。
だいたい毎日、英語のアフリカニュース複数サイトから気になるニュースを1つ選んで
自分で日本語で要約して投稿してます。
ニュース鮮度は良いかと思いますが、翻訳間違いや内容間違いを含んでいる可能性があります。
主に自分のアフリカ情報収集と英語訓練目的で、多少皆さんのアフリカ情報のお役に立てればと思っております。
記事に対するコメント、ご意見、感想お待ちしてます!元記事のURLも貼っているので翻訳に対する指摘も歓迎です!
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