2020年5月4週目のアフリカ最新ニュース:アフリカンスターのネットライブ、タンザニアvsケニア、マダガスカルとWHO、カガメ長男、ラマダン明け、アフリカ連合57周年、eスポーツ

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2020/5/20-5/26に取り上げたアフリカ最新ニュースです。
Twitter(@BlueBaobabBar)や
Facebook(https://www.facebook.com/cafebarbluebaobab/)でアフリカ記事をほぼ毎日ひとつ紹介していまして、そのまとめです。
この週はコロナはコロナですが、ややポジティブにコロナと共存していくような話題が多めでした。
アフリカンのスターたちがネットでライブをする話、
マダガスカル大統領推しのコロナ向けオーガニックを巡ってWHOと協力していく話、
コロナ下で例年とは違うけれどラマダンが明けた話、
コロナでeスポーツが盛んになってアフリカにも注目がという話など。
それ以外ではルワンダのカガメ大統領の長男がいいポジションに就いた話、
長距離トラック運転手のコロナ検査結果を巡ってタンザニアとケニアがバチバチしてる話など。

#アフリカ 527 2020/5/20 【アフリカンスターのオンラインコンサート 5月25日】

5/25(月)はアフリカデーで、Youtubeでアフリカンパフォーマーのライブがあるようです。
豪華出演陣のようですが、日本からも見れるのかしら?

・コロナ感染予防対策でアフリカ各国は人が集まることを禁止
・しかしコロナのおかげでビデオ会議が盛んに 政治、経済、外交でも
・アフリカ全体でのアフリカのアーティストらによるコンサート
  5/25「アフリカデーのためのコンサート」YoutubeにてMTV ベースアフリカの厚意によるもの
・ホストは英国俳優のイドリス・エルバ、彼自身もコロナからの回復者
  シエラレオネルーツで2019年に初めて現地を訪れて市民権を得た
・パフォーマーは
 ・バーナボーイ、Yemi Alade, Tiwa Savage (ナイジェリア)
 ・M.anifest and StoneBwoy (ガーナ)
 ・Sho Madjozi, AKA Worldwide (南アフリカ)
 ・Sauti Sol, Diamond Platnumz (タンザニア)
 ・Fally Ipupa(コンゴ民主)
 
・1963年5月25日、アフリカ連合AUの前身であるアフリカ統合連盟(OAU)を組織
・アフリカデーはその誕生を祝う日。植民地主義とアパルトヘイトへの抗議が目的
Coronavirus: Elba hosts African stars virtual concert on May 25
https://www.africanews.com/2020/05/19/coronavirus-top-african-stars-cancel-global-tours/

#アフリカ 528 2020/5/21 【タンザニアがケニアを非難 トラック運転手の検査結果をめぐり】

ケニアとタンザニアがコロナを巡って揉めかけてるよう。
ケニア側でコロナ陽性とされてタンザニアに戻されたトラック運転手を、タンザニアで調べたら陰性だったという話。
検査結果を改ざんしたのか、検査の信頼性が低いのか、分かりませんが隣国同士は難しいですね。
先日ウガンダでも新規感染者のかなりの割合がトラック運転手という話があったので、リスクの高い人たちだとは思います。

・タンザニアの地方政府がケニアを非難
  旅行客に影響するように、国境超えの長距離運転手のコロナ検査結果について間違った情報を与えた
  
・5/20 タンザニアの地方長官は
  ケニア側でテスト結果が陽性とされた19人の運転手が、タンザニアのテストでは陰性だったことを発表
・「コロナ検査の信頼性確認のため、19名の運転手のサンプルを確認した。
 ケニア側の国境で陽性と判断された人たちだ。
 サンプルをダルエスサラームの国立研究所で確認したところ、全員陰性であった。
 ケニアによる我々のツーリズム業界に対する妨害工作だ」
 
・陽性と判断された運転手はケニアへ入国できなかった
・当局はケニア政府との友好的な解決策を探る予定
・前日、ケニアは180人以上の外国人が陽性と判断され、タンザニアへ戻したと発表
 ケニアはタンザニア側の国境を閉鎖
・ザンビアも最近タンザニアとの国境を閉鎖
  ザンビアのNakonde都市は、首都ルサカよりもザンビアで一番感染者が多い
‘Faulty’ tests of truck drivers: Tanzania accuses Kenya of sabotage
https://www.africanews.com/2020/05/20/faulty-tests-of-truck-drivers-tanzania-accuses-kenya-of-sabotage/

#アフリカ 529 2020/5/22 【マダガスカルはコロナ対策オーガニックでWHOとの機密条項にサイン】

マダガスカルの大統領推しのコロナ対策オーガニックですが
WHOも警告してたはずですが
WHOと協定(?)を結んで調査していくようです(多分)。
調査不足のまま妄信するよりはちゃんと調べたほうがいいと思いますけど、どういう背景があって今回の話になったのか不明です。
マダガスカルのラジョエリナ大統領は、このオーガニックが批判されるのは「ヨーロッパじゃなくてマダガスカルだからだ」と抗議してました。
それも多少あるかもしれませんが、科学的な調査が足りてないというのが大きいと思うので、今回で調査が進むなら良いかなと。

・マダガスカルのRajoelina大横領はWHOとの機密条項にサインする
  コロナ対策オーガニックの公式化について
・水曜、WHOトップのテドロスしとの電話会談の後に明らかにした
  WHOはマダガスカルの臨床観察プロセスを支援するとも
・「テドロス博士との実り多い会談でした。彼はマダガスカルの取り組みを評価しています」とtwitterに投稿
・WHOテドロスもtwitter「ラジョエリナ大統領とコロナについて話し合いを行った。治療研究と開発について
 協力していく」
 
・5/11には大統領はコロナ対策オーガニックに対する批判に反論
・WHO、ECOWAS、アフリカCDCも警告
「171件の感染者のうち、105名は回復した。患者はコロナ対策オーガニックの治療しか受けていない」
「もしこれがマダガスカルでなく、ヨーロッパの国がオーガニック治療を発見していたら、
 こんなに批判を受けるだろうか?そうは思わない」
Madagascar to sign confidentiality clause with WHO on COVID-Organics
http://www.africanews.com/2020/05/21/madagascar-prez-dismisses-all-critics-would-they-doubt-european-cure/

#アフリカ 530 2020/5/23 【カガメ大統領の息子がルワンダ投資局理事に】

3人そっくり!!と写真に驚きましたがw、
左からルワンダのカガメ大統領、たぶん大統領夫人、たぶん長男かと思われます。そっくり一家ですね。
アメリカで教育を受けた30歳になるカガメ氏長男が政府系機関のポストに就いたという話。
世襲準備なんでしょうか。

・カガメ大統領の長男イヴァン・カガメ氏30歳がルワンダ開発局RDBの理事に任命された
・大統領は3人の息子と一人の娘がいる
・RDBは政府の組織で、民間企業の成長による経済開発を調査する機関
・イヴァン氏はアメリカで教育を受けており、4人の新メンバーの一人として参画
・ベンチャーキャピタルファンドのパートナーで、大手エネルギー企業の創設者
・ペース大学の経済学学位、南カリフォルニア大学マーシャル学校のMBAを持つ
・アフリカとアメリカ両方での投資アドバイザリーサービス、起業・投資管理の知識と経験を買われている
・RDBは英国アーセナルとフランスのパリ・サン=ジェルマンとスポンサー契約をしている
 観光業促進のため「ルワンダに来てVisit Rwanda」ラベルを使ってもらう契約
・シンガポールやコスタリカなどをお手本にしている
 シンガポール開発局、世界銀行、IFC、トニーブレア事務所などから支援も受けている
 
Kagame’s son appointed to board of Rwanda’s investment agency
https://www.africanews.com/2020/05/22/kagame-s-son-appointed-to-board-of-rwanda-s-investment-agency/

#アフリカ 531 2020/5/24 【東西アフリカでラマダン明け】

Eid Mubarak! イードおめでとう!
一か月の断食期間ラマダンが明けて、Eidのお祝いのようです。
やはり面白いなーと思うのは、
宗教大臣のような国の高官が「Eidです」と発表する点と、
その地で三日月が見えたかどうかで今日明けるのか明日明けるのかが変わるところ。
国にしっかり組み込まれていて、かつ揺れがあるのが面白いです。
そしてナイジェリアでは、月が見えなくて日曜がEidになったようですが、
「隣国ニジェールに合わせて土曜のEidにしろ」とか「サウジに追随して日曜にしてる」とか批判が出ているのも面白いです。
Eidが早いほうがいいのか、サウジとの関係性によるものか、どうなんでしょう。
そして通常は集まってお祈りしたり、友人親せきに会って祝うところ、今年はコロナでそういった活動がかなり制限されるよう。本来ならば経済的に盛り上がる時のようです。

・5/23土曜、西、東アフリカでラマダン終了後のEid-ul-Fitr
  日曜は断食30日目のEid
・ソマリアでは宗教大臣が金曜遅くに土曜のEidを発表
  首都モガディシュ近郊で8名が三日月を確認したと証言したのちのこと
・エチオピアやケニアのムスリムもお祝い
・ムスリムの多い西アフリカでも当局が正式にイド・アル=フィトルを宣言
 ニジェール、セネガル、マリ、ガンビアなど
・ナイジェリアではムスリムリーダーのSokotoスルタンが日曜をEidの日と宣言
  月が見えなかったため
 ->隣国ニジェールと同様にEidを宣言すべきと批判の声も
  5/24のサウジ発表に追随しているだけだという批判も
  
・ラマダンの始まりと終わりは、三日月が見えるかによって決まるので、各国で同じにはならない
  イスラム月は29日か最大で30日。29日目に月が見えればその翌日から新しい月が始まり、見えなければ30日。
・ラマダン明けのEid al-Fitrイド・アル=フィトルはアラビア語で「断食の終わりのお祭り」
  その日はモスクなどに集まり祈る。
  その後、友達や親せきを訪れ、子供たちにプレゼントを贈る。
  遠方の親せきには電話で「Eid Mubarak」や「Blessed Eid」という祝いの言葉を交わす
・今年はコロナのため、Eidの形も大きく変わる
  国によっては集まってのお祈りを禁止しており、自宅でのお祈りとなる
  集まってのお祈りの場合も距離を取り、マスク着用や手洗いなどコロナ対策が取られる
Muslims across East and West Africa observe 2020 Eid
https://www.africanews.com/2020/05/23/muslims-across-east-and-west-africa-observe-2020-eid/

#アフリカ 532 2020/5/25 【アフリカ連合 57周年 「リビアは皆に責任」】

今日はアフリカデーでアフリカ連合の記念日。
ファキ委員長はアフリカの現状やリビアについて語っていて、ちゃんと読むと良い感じです。
こちら→
Faki委員長の声明
https://au.int/en/pressreleases/20200525/25-may-african-liberation-day-declaration-he-moussa-faki-mahamat

・アフリカ連合AU委員会のFaki委員長はAUの18周年においてリビアの危機状況について、解決を目指さなければとtwitter投稿
・アフリカ連合は2002年設立、前身のアフリカ統一機構は57周年
・「リビアについては皆に責任がある」
・AUは過去数か月に渡りリビア危機の解決に取り組んできた
・コンゴのドニ・サスヌゲソ大統領主導によるリビア高官委員会ではリビアによる和解プロセスが合意された
・一方、国連が支持する政権と東部の反政府組織ハフタール政権との対立
・トルコはトリポリの国連支持政権の支援で軍派遣。アメリカや湾岸諸国はバンガージーの戦力を支援
【Faki委員長の声明】
・57年前にアフリカは統合と植民地からの脱却を目指して統一組織を作った
->現在は植民地やアパルトヘイトからは解放され、 政治的統合と、経済、社会、文化的な進歩を遂げた。しかしまだ問題はある
・建国の父らが夢見たように、アフリカは自由と平和と繁栄を手に入れたのか? 
国際的に巨大な可能性と正当な野心を追求する場を得たか?
・現在のリビアの状況には心を痛めている。リビアは組織創設メンバーだ
・複雑な背景対し、依存と貧困サイクルを止める僅かな希望があり、前向きな発達が道を開く
【AU議長で南ア大統領ラマポーサのコメント】
・今年のアフリカデーはコロナがアフリカに入ってから3か月になる 
 金持ちでも貧乏でも感染する危険があると思い出させた 
・世界中がコロナと戦っており、アフリカ諸国もしっかりとした対応をとっている
・南アは3月からロックダウンしていたが、緩和して6月より経済再開する
5月25日時点のアフリカ状況
・感染報告件数 111,812人、死者 3,354人、回復者45,001人
AU @57 declaration: ‘No-one is blameless’ in Libya tragedy ? AUC chair
https://www.africanews.com/2020/05/25/au-57-anniversary-libya-crisis-covid19-faki-mahamat/

#アフリカ 533 2020/5/26 【eスポーツがアフリカ市場に注目】

コロナのせいでeスポーツ市場が急拡大してて、若いアフリカも注目されているという話。
南アのゲーマー女子の「ゲームでは肌の色も性別も障害の有無も関係なく、みんな平等」という言葉には、なるほどねーとなりました。
ターゲットは16-30歳の年代だそう。

・コロナの影響でeスポーツ(ビデオゲームトーナメント)が予想外の伸び
・南アフリカがその拡大の地になるかも
・ヨハネスバーグの「テック少女」サム・ライトは高校時代はビデオゲーム好きを隠していた
 「ゲーム好きなんてバカにされるし、女子なら余計に」
 ->今では世界を飛び回ってeスポーツイベントの主催、中継をし、お金を手に入れ、ブログ投稿する
 
・TwitchというAmazonのビデオ配信サービス、ゲーマーが好む
  3月以降ユーザーは25%増
  サッカーやF1ドライバーもコロナ自粛下でeスポーツに参加
  
・「ゲームだとみんな平等で、障害の有無も、肌の色も性別も関係ない。だから面白い」
・eスポーツ市場はコロナで拡大中
  今年は11億ドル予想。ユーザーは4億9千万人。年率成長率11.7%
  ストリーミング配信の収益は世界で1800万ドル、前年比33%アップ
->多くは中国、インド。
 しかしアフリカの若者層増加率とネット、スマホの普及で注目
 
・南アフリカ、エジプトにはすでに活躍するゲーマーがいる
->スポンサーや投資機会が増えるだろう
・3月、インドのeスポーツ会社が南アに進出。ナイジェリア、ケニアにも投資
 16-30歳がターゲット
・南アのBravadoゲームチームは世界ランクが188位から18位に
Global eSport industry eyes African market
https://africanbusinessmagazine.com/sectors/business/global-esport-industry-eyes-african-market/
このアフリカニュース投稿について。
だいたい毎日、英語のアフリカニュース複数サイトから気になるニュースを1つ選んで
自分で日本語で要約して投稿してます。
ニュース鮮度は良いかと思いますが、翻訳間違いや内容間違いを含んでいる可能性があります。
主に自分のアフリカ情報収集と英語訓練目的で、多少皆さんのアフリカ情報のお役に立てればと思っております。
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Photo by Maksim Shutov on Unsplash

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