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東京タワー前、路地裏に隠れてるカフェ。 異国の空間でコーヒーの香りと共に 少しの時間ホッとしませんか。アフリカとメンタルヘルスなど。

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2020年6月4週目のアフリカ最新ニュース:エジプト孤児、スタートアップの資金調達、起業家教育、エジプト観光再開、マダガスカルのキャビア、アフリカ連合が中国へ要請

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2020/6/17-6/23に取り上げたアフリカ最新ニュースです。
Twitter(@BlueBaobabBar)や
Facebook(https://www.facebook.com/cafebarbluebaobab/)でアフリカ記事をほぼ毎日ひとつ紹介していまして、そのまとめです。

この週はビジネスニュースでは決済スタートアップのチッパー・キャッシュが資金調達した話、マダガスカルのキャビア養殖の話、アフリカの若者の起業家訓練の話。
コロナ関連ではエジプトがインバウンド観光再開に向かっている話、アフリカ連合AUが中国にコロナ支援を要請している話。
それ以外ではエジプトの孤児をホームから受け入れ先家庭へという話などがありました。
コロナは続いていますが、ビジネスや日常生活も加速していきたい感じですね。

#アフリカ 555 2020/6/17
【エジプトは各家庭で孤児の面倒を見るよう要請】

エジプトの孤児、ホームではなく家庭で受け入れてほしいという話。
イスラム圏の孤児についても、そもそも日本の孤児についても知識が無くてなんとも言えませんが、
相続権がないとか法律的に不利みたいですね。
イスラム法はこういうところにまで規定があるんですね
孤児になる過程も含めて根が深そうな話。
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・エジプト政府は各家庭で孤児を育てるよう要請
  ムスリムの教義Kafalaカファーラを引き合いにして
  
・カファーラの多くの制限が緩和されたことをうけてのもの
・「1万2500名の孤児が居て、1万2千人は家族のもとで暮らしている。
 複数の孤児を受け入れる家庭もある。
 全ての孤児に家庭を見つけて、長期的には孤児ホームから出て行ってほしい」by団体代表
 
・中東を含むイスラム諸国では、孤児は通常非公式に遠い親戚に引き取られ、法的根拠はない
 しかしイスラム法的概念カファーラでは信者は子供の親権を得ることができる
 孤児は保護者の苗字をもらえず、相続権もない
 
・2018年以前は、2歳以上にならないと保護者に引き渡されなかったが
 現在では3か月となっている

Egypt encourages families to care for orphaned children
https://www.africanews.com/2020/06/14/egypt-encourages-families-to-care-for-orphaned-children/

#アフリカ 556 2020/6/18
【決済スタートアップのチッパー・キャッシュが1300万ドル調達】

アメリカ留学中に出会ったウガンダ人とガーナ人の決済スタートアップが資金調達した話。

アフリカの決済系は競争が激しくて、資金力で今後淘汰が進みそうだとのことですが、興味深かったのがBlack Lives Matterの話が出てきたところ。
「アフリカで育ったから、アメリカにいるアフリカンたちが苦しんできたことを経験せずにアメリカでやっていけてる」と言っていて、
たぶんこういう人達はアフリカの中でも恵まれた、そして超優秀な上位の人たちだと思いますが、それでこういう真っすぐなことが言えるのかなと感心しました。
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・アフリカの国際フィンテックスタートアップのChipper CashチッパーキャッシュがシリーズAで1380万ドル(13億円)を調達
  出資はDeciensキャピタル。世界で新たに30名を雇用予定

・同社はサンフランシスコで2年前に設立。ウガンダ人Ham Serunjogiとガーナ人Maijid Moujaled
 ->二人はアメリカ留学中に出会った
 
・2年で2200億ドル調達
・モバイルで手数料なしのP2P決済サービスをアフリカ7国で展開:ガーナ、ウガンダ、ナイジェリア、タンザニア、ルワンダ、南アフリカ、ケニア
 ・利用者150万人、取引高は月間1億ドル
 ・監査会計データは未公表

・ほかにもチッパー・チェックアウトアプリChipper Checkout
 ->小売り向けのモバイル決済アプリの手数料が収益源

・今回の調達でサンフランシスコ、ラゴス、ロンドン、ナイロビ、NYでスタッフ採用予定
・すでに新たなコンプライアンス担当を採用:米国財務省の金融犯罪捜査網部門とシティグループのマネロン部門の経歴がある人
 ->新たなマーケットの規制に対応するため

・Black Lives運動のためのチッパー基金を設立
 「僕たちはアメリカの寛大さとオープンさ、起業家精神に大いに恩恵を受けている。
  アフリカで育った僕たちには、アメリカで生き抜いてきたアフリカ系アメリカ人のトラウマや重荷なしに
  アメリカでやっていくことが出来た」
  
・アフリカではデジタル決済などフィンテック分野は最も資金を集めている
 2019年は20億ドルのVC資金がスタートアップに流れた
 ->シェア競争が激しい。特にナイジェリアは内外の競争
 ->今後数年で、撤退や買収、IPOなど激しくなりそうで資金力がものを言いそう

African payment startup Chipper Cash raises $13.8M Series A

African payment startup Chipper Cash raises $13.8M Series A

#アフリカ 557 2020/6/19
【起業家精神を学んで若きアフリカンは収入倍増】

広告混じりの記事ですが、マスターカード財団の若者支援プログラムがうまくいっているという話。

若者に対する職業訓練とビジネススクールのエッセンスを混ぜたものぽいですが、効果が出ているよう。
その他団体の取り組みと比べてどれくらいスゴイのか分かりませんが、やっぱりそれなりの成果を出すには資金力が大事だよなーという感想w お金は大事。
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・マスターカード基金は若者向け自営業講習で8年で東アフリカで7万人が受講
  84%が収入増加
  
・プログラムではトレーニングツールを使用
・ウガンダ、ルワンダ、ケニア、タンザニアなど
・「正しい心がけと起業家スキルを身に付けて自分の未来に責任を持つ」by プログラム担当者
 「マスターカード基金と組み、地元組織が引き継げる大規模な成功モデルが作れた」
 
・毎年アフリカでは1200万人の若い労働力が生まれるが、充分な雇用がない。とくに地方は深刻
・コロナで2020年の第2四半期だけで2200万件ものフルタイム職が失われるとの見込み「特に今がサポートが必要な時」

・プログラムではビジネス&職業訓練、メンター、フォローアップ、ビジネスプランコンペ、資金相談などがある
・特に「個人特性personal effectiveness」プログラムはソフトスキルと起業家精神にフォーカス
 ->自信やビジョン、忍耐力を高めるもの。今までの職業訓練では重視されていなかったもの

・現在では122の地元団体がこのプログラムを活用。職業学校、コミュニティカレッジ、刑務所まで
 ->80%の団体がプログラムを継続
・料金は1人6ドル。他のトレーニングと比べてコスパが良い
・8年のプログラムで
 ・7万人近くが受講、51%は女性
 ・収入は平均で84%アップ、貯金も89%増加
 ・収入を得ていない人は受講前34%、受講後18%に減少
 ・受講生は平均1つの副業を生み出している

・ある女性受講生:内戦のため仕事の機会がなかったが
  プログラムで市場機会分析を学び、家業の農場から利益を生み出せるようになった
  家族を養い、1日3食食べられる。プログラムで人生が変わった。
  子供たちも、このプログラムで身に付けた知識とスキルでもっと良い未来になると考えている
  
New Report Shows African Youth Nearly Doubling Incomes Through Entrepreneurship
https://allafrica.com/stories/202006160176.html

#アフリカ 558 2020/6/20
【エジプトは衛生を最優先に外国人旅行者受け入れへ】

アフリカの中では感染者数多いエジプトですが、衛生最優先に観光再開に動いているようです。

こんな写真を見ると「エジプトのビーチ行ってみたい・・・」となりますね~。国内のビーチすらこの何年も行ってませんが。。
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・エジプトの観光及び遺跡大臣「感染増加が安定するのを待っていたが
 他国と比べて数値はとても低くなっている」

・エジプトはコロナのため3月より航空機停止、遺跡やホテル等を閉鎖
・衛生を最優先に観光業を再開予定
  基準を満たさないホテルは営業を許可しない

・国内旅行は5月中旬にキャパの25%まで、6月は50%までに抑えている
・ホテルは衛生を強化し、主要遺跡は消毒され、ビーチは清掃された
  旅行者を迎える準備に向かう米国同様
  
・エジプト感染状況:感染報告者5万人、死者2千人弱、回復1万3千人、闘病中3万5千人

Egypt prioritizes hygiene amid plans to welcome foreign tourists
https://www.africanews.com/2020/06/19/egypt-prioritizes-hygiene-amid-plans-to-welcome-foreign-tourists/

#アフリカ 559 2020/6/21
【アフリカ発のキャビア マダガスカルの黒真珠】

マダガスカルのキャビア養殖の話。
コロナで影響は受けてるようですが、世界的にはキャビア市場は伸びてて、ここでも中国がシェアを伸ばしてると。

チョウザメを育てて卵を採るまでに8年もかかるそう。
キャビア事情が興味深かったですが、今後のコロナの影響が気になりますね。
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・マダガスカル、海抜1400mの湖でキャビア会社Rova Caviar
 ->コロナのためこの春の収穫を延期
 ->制限も緩和されてきたため、収穫を計画

・キャビアはチョウザメの魚卵。洗って塩漬けの缶詰にされる

・同社の最高級キャビアは1缶250gで757ドル(約7.5万円)
 ・魚1匹で12キロの卵を産む
 
・ビジネスとしては初期投資が必要で時間がかかる
 ・Rova Caviarは2009年設立、取引を始めたのは2017年になってから
 ->8年もフランスから輸入したチョウザメが育つのを待った
 
・「コロナでレストランも閉まっていたので同社も打撃」byフランス人CEO 1990年代からマダガスカル在住
・2019年は5トンのキャビアを生産。世界の生産量は340トン

・マダガスカルは小国で、主な産業は鉱山と農業。珈琲、魚介類、世界2位のシェアのバニラの輸出もある
・世界市場からは切り離されているが、パリには24時間以内に配達できる
 ->ヨーロッパ市場を主戦場に長期的にやっていく
  今年はNY、香港にも出荷。ロシアもいいマーケット
  ナイジェリアやインド洋諸島の高級ホテルへも
  
・同社の300人のスタッフの80%は近隣農村の人

・キャビア市場は伸びている
  2016年から2021年で75%の伸び予想。コロナの影響はまだ未知数
  ->中国の消費者がけん引。生産者としても拡大中で価格下落につながる
  
  中国産キャビアは孵化場が密集しすぎで保存量使い過ぎという話も
・「生産量ではなく、品質で世界一になりたい。同時に自然と生き物に敬意を払いながら頑張る」by同社CEO

Harvest on ice at Africa’s first caviar farm

Harvest on ice at Africa’s first caviar farm

#アフリカ 560 2020/6/22
【アフリカは中国にコロナ支援を要請】

アフリカ連合と中国がオンライン会議を行い、中国に更なるコロナ支援を要請した話。

あちこちに要請しているうちの一つが中国なのか、特に中国に依存しているのかこの記事だけでは分かりませんが、
困ったときに頼む先という強い関係性が出来てるようですね。

写真は実際のオンライン会議の画像かは分かりませんが、豪華メンバーです。リアル会議より豪華メンバー感が出るのはどうしてでしょうか
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・アフリカ連合AUは中国により活発なコロナ支援を依頼
・オンラインの中国・アフリカサミットで、AU議長で南ア大統領のラマポーサ氏は一層の団結を呼びかけ
・アフリカ諸国は医療品供給、検査キット、隔離施設などの差し迫った必要性を強調
・「中国に支援を要請している」

Africa tasks China to scale up COVID-19 support as Xi meets leaders
https://www.africanews.com/2020/06/19/africa-tasks-china-to-scale-up-covid-19-support-as-xi-meets-leaders/

#アフリカ 561 2020/6/23
【「始まりを良く知る」K・Y・アモアコ アフリカ本書評】

1970年代から世界銀行の中で数少ないアフリカ人として活躍してきたガーナの方の回顧録。
面白そうな本ですが、発売されたばかりのペーパーバックで5千円近いなかなかのお値段です。

コロナでトランプ大統領と渡り合うファウシ博士に病を治してもらったことがあるらしく、ファウシ博士はそういう臨床も積み重ねてるんだなと妙な感心も。

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・書籍「始まりを良く知る-アフリカ開発の50年を内側から伝える-」著者K・Y・アモアコ KY Amoako
->ガーナのアフリカ経済変革センターACETトップ、アモアコ氏の人生と
 過去50年に渡るアフリカでの開発に関わる胸躍る物語
 
・アモアコ氏は1970年代に世界銀行に入った数少ないアフリカ人の一人
 ->当時世銀はアメリカと欧州の支配力が強い組織だった
「20年かけて出世し、多くの重要な問題の中枢を担当した。アフリカが最も混乱していた時代だ」

・当時はアフリカの情報は過少評価され、世銀の中のアフリカ人は少なく、人種差別も当たり前だった
・アメリカで病に倒れた際に救ってくれたのは米国政府のコロナ対策でも活躍するファウシ博士「ファウシ博士が命を救ってくれた」
・1980年代は独立後で経済状態の悪いザンビアで仕事
 ->当時のザンビア大統領カウンダKaunda氏は魅力的で知的な人
  初めて会った時、彼はガーナとガーナの初代大統領エンクルマのことばかり話していた
 ・世界銀行のワシントン本部では人種差別的な見方ばかりだったが、ザンビア政府は私を受け入れてくれた
 ->皆で力を合わせて経済政策に取り組んだが、2年で失敗。この時期の他のアフリカ諸国同様、改革は困難だった
 ->しかしこの時の経験はその後のアフリカ各国政府との活動への学びになった
   その後ケニア、ウガンダ、エチオピア、モーリシャス、ソマリア、スーダンなどで世銀のプログラム実施
   
・1980年代当時はアフリカで一番強力なプレイヤーは世銀だった
・当時、世銀のサブサハラアフリカ担当は西と東・南で分かれていて、共通の課題に対しても首尾一貫した戦略がとれなかった

・その後国連のアフリカ経済委員会を指揮
  アフリカのリーダーらと共に、アフリカ諸国と出資者間で援助の在り方を根本的に再定義
  またその間、アフリカのナラティブを変える新世代のアフリカリーダーらとも働いた
・現在は母国ガーナでACETを立ち上げ活動

Know the Beginning Well by KY Amoako African Business book reviews

Know the Beginning Well by KY Amoako – African Business book reviews

このアフリカニュース投稿について。
だいたい毎日、英語のアフリカニュース複数サイトから気になるニュースを1つ選んで
自分で日本語で要約して投稿してます。

ニュース鮮度は良いかと思いますが、翻訳間違いや内容間違いを含んでいる可能性があります。
主に自分のアフリカ情報収集と英語訓練目的で、多少皆さんのアフリカ情報のお役に立てればと思っております。
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Photo by Maksim Shutov on Unsplash

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