1人読書会:「20億人の未来銀行」合田真:力のある所と組むこと。困難な事業の先に分配を目指す話。思わぬ所でオープンダイアローグ。

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読んだの遅すぎ、と自分で指摘しておきます。
去年出版記念イベント(https://tomosu-lab.com/post-2793/)で当店も会場にして頂いたのに、今頃読むとか遅すぎ。
だって図書館の予約がやっと回ってきたの。。
まずは、んーーーすごい、という感想。

小中学生向けかな?と思うくらい、優しく懇切丁寧に書かれてる。
もう少し大人向けでも大丈夫だけどな~と思いつつ、子供達に伝えることをメインに書かれたんでしょう。
さり気なく、いろんなビジネスをして来られていて、成功したり上手く行かなかったりもあるようなんだけど、
どれも国の機関や大学や、国際組織と組んでやっていることがサラリと書かれていて
やっぱりタダの草の根じゃなくて、大きな権力を絡ませてやるのが秘訣だよなーと。
銀行系ビジネスも、その国の銀行、政府と話してるとあったが、ホントどうやってつながるのかが知りたい。私もそういうのやりたい。。。
その辺りのコネクションと根回しと戦略立てが上手いんだろうな。素晴らしい。
合田さんご本人の感じと同じく、本も淡々と、でも強い思いと考えが語られていて良かった。
いまアマゾンで見ても、金融・銀行部門でベストセラー1位になっており、
淡々と、でもスゴイ本がちゃんと売れてるようなので、日本も捨てたものじゃないな。
個人的に面識のある方なのだけど、一番最初はふらっとお店に来られて。
ビーサン・TシャツでPC作業されてたので、ノマドな人かなーと思って、
「アフリカ興味あるんですか?」なんて聞かれてアフリカ語っちゃいましたが
思い返すと、合田さんにアフリカ語るとか舌噛んで死にたい黒歴史w
で、その後、当店が会場だったアフリカビジネスイベントに参加者として来られたこともあって
(たしかAfrica Questさんのアフリカビジネスラボだったか)、
イベント後の交流会で「分配」の話をしていたのが聞こえてきて
すごく驚いたのを覚えている。
アフリカでの活動って、アフリカの布を加工して売ったり、援助だったり、農業だったり、
日本のビジネスの延長にあるのが当たり前のように思っていたが、
いきなり「分配」。ビジネスモデルが、とか、どういうビジネスをする?、ではなく分配。
視点が違う・・・!!!なんだこの人は・・・!!!と思ったのでした。
視座の高い合田さんが話し出すと、合田さんメインのイベントでなくても人が集まって聞き入ってしまう。
ただ、凄い人、なんだけど、具体的に何をしているのかはずっとよく知らなくて、
「なんだか分からないけどスゴイ人」と思ってましたが
今回本を読んで、ほんとにスゴイ人だわ、と再確認したのでした。
後書きの小話で、会社のお金を横領したモザンビーク人スタッフの処遇をどうするかという時に
合田さんの指示ではなく現地での判断で、横領スタッフと現地スタッフ全員と日本人スタッフが集まって
どうするか、ペナルティも含めて決めたというエピソードが
こんなところにオープンダイアローグ、的で面白かった。
お金についての考え方は自分でももう少し深めたいので参考書籍として挙がっていたものは
いくつか読みたい。
ビジネスについて考える機会のある人やビジネスって嫌なものと思っている人におすすめの本。
こういう視点があるのか、と新しい発見があると思います。

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