タリバンとアフガニスタンをアルジャジーラで読む:民主主義とは。アメリカ、中国は【最新英語ニュース】

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世界各地の英語ニュースを読んでみようというコンセプトで、だいたい毎週どこかの英語ニュースを読むイベントを開催しています。
今週は2021年8月18日水曜開催、タリバンのアフガニスタン制圧が大きなニュースになっていますので中東メディアのアルジャジーラで読んでみました。
Al Jazeera
https://www.aljazeera.com/
アルジャジーラは中東カタールのメディアで、欧米メディアの転載記事もあれば独自記事もあり、西側メディアとは視点が少し違うので面白いと思ってます。

気になった単語など

タリバン、アフガニスタン関連の最新ニュースをいくつか読んでみました。
会当日とは記事の内容がかなり変わっている気もしますが、読んだ日時点での単語です。
2021/8/18時点のアフガン関連記事ページ
https://www.aljazeera.com/news/2021/8/18/at-least-two-killed-by-shots-fired-at-flag-protest-in-afghanistan
記事タイトル(現在では見つからず):
Deadly protests reported in Jalalabad over Afghanistan flag (アフガン旗を巡って死の抵抗)
amnesty 恩赦、大赦,特赦
seizure とらえること、差し押さえ、強奪
conciliatory 融和的な、懐柔的な
sought to seekの過去分詞 しようと努める
記事タイトル:
The Taliban could be different this time: UK’s army chief(今回のタリバンは違う 英国参謀総長)
chief of the defence staff 統合参謀総長
 参考:chief of staff
《a ~》〈米〉〔政府の〕首席補佐官
《a ~》《軍事》参謀総長、幕僚長
《a ~》〔病院の〕医局長
hold one’s nerve 勇気を持つ[抱く]、度胸[ずぶとさ]を持つ
credentials 信任状、資格証明書
homogenous 同種の (ここでは一枚岩ではない、という意味でしょう)
disparate 異なる、異種の
country boys 田舎の少年
repressive 抑圧的な、鎮圧の
indications 兆候
記事タイトル:
Ousted Afghan president Karzai meets Taliban faction chief(追放されたアフガン大統領はタリバン党派トップと会談)
oust 追い出す
faction 党派、派閥、派閥争い
commander 指揮官
envoy 使節、公使
Abdullah Abdullah アブドラ・アブドラと同じ名前が2回続くので編集ミスかと思いましたが「地域によってはありうる」という話から実際にいらっしゃることが分かりました。結構衝撃でした。
Abdullah Abdullahさんのwiki
https://en.wikipedia.org/wiki/Abdullah_Abdullah
また記事中に出てきたタリバンのHaqqani Network ハッカーニ・ネットワークについては
「公安調査庁によるとテロ組織」という情報も。
https://www.moj.go.jp/psia/ITH/organizations/SW_S-asia/HQN.html
記事タイトル:
Taliban will be judged on actions, not words: British PM (イギリス首長:タリバンは言葉ではなく行動で判断される)
desperate 切望する
narcotics 麻薬、麻酔の
記事タイトル:
Taliban delegation in Pakistan for high-level talks (タリバン使節団 高官会議でパキスタンに)
delegation 代表団、使節団
high-level talks 高官会議、高官レベルの会談
a round of 一連の
inclusive 包括した
ethnicities 民族性

感想など

毎回皆さん熱く語ってくださって21時を過ぎての終了になることも多かったのですが
今回は21時で退出される方が何人かいらしたので、今後は21時で一旦予定通りに終了できるよう進行し、時間と体力のある方はその後の時間で言い足りなかった部分を話して頂く形にしたいと思います。よろしくお願いします。
では皆さんの感想です。
– 今日は事前に5時間、今回のテーマについてYoutubeを見た
– 政権が変わり、元の政権側の人たちが飛行機で逃げている
 タリバン自体はたった6万人くらい
 大統領まで逃げてしまって
– 中国との絡みもチェックしている
ドイツ、イギリス、フランスはどう見ているのか
バイデンの演説は目が死んでいた。力のないアメリカにちょっと失望
– タリバンの主張について
女性の権利などイスラミック・ローの枠組み内とのこと
->どこまで実行するか気になる
->20年前とはメンバーも違い融和姿勢だが、ジョンソン首相が言うように行動を見ないといけない
  
– メディアについて
CNNとアルジャジーラ:両方とも戦争報道で有名に 
 
– CNNは湾岸戦争で名を上げた。戦争の現場で女性記者レポートが印象にある
 近年はトランプで視聴率アップ。トランプがいなくなって視聴率低下
– アルジャジーラ:欧米、イスラエルとはちょっと違う角度。参考になる
  ビン・ラディンの時は批判されたことも
  この前はミサイル撃ち込まれたり
– 昨年のアメリカ選挙の時、いろいろチェックした
 オーストラリアのスカイニュースは良かった。今も見ている
 違う角度で違うニュースネットワークを見てみると違う観点で見れて良いかもしれない
 
– タリバンとは何か
一般には原理主義だが、スンニ派の過激組織。イスラムの教えシャリアに基づいて人民支配
 
– イスラム教のブルカ(眼だけ出ている衣装)を着ると足元しか見えないので早く歩けない
– 東京でそういう服装の人を案内した際、非常に目立って注目を集めた
 
– マララさん:タリバンに撃たれた女の子
大変な目にあったのにどうしてイスラム教を捨てないのか。
その怖さ、不思議さ、宗教を信じることについて理解が出来ない部分がある
-> 対イスラム、宗教問題というより、女性の教育について戦ってるのでは
– イスラム教 
こちらから見ると残虐。だが彼らからすると何千年もやってきてること
– アメリカは結論としては見捨ててる
 自国で石油を採れるようになって、わざわざ危険な場所に行く必要がなくなったのか
 西洋の資本主義が豹変、その方が怖いかもしれない
 
– あのエリアは国際政治の火薬庫としては当面変わらないのかも
 民主主義が通用しなくなったとも。他人事ではないと思う
  
– アメリカ撤退に関して、ベトナムは意外にうまくいってる
 日本は良い例では。米軍完全撤退してはいないがうまくいってる
-> 日本人は影響されやすい面があるから
-> 天皇制を維持できてるからという面も
-> 戦後の混乱期も乗り切っている
 
– 泥沼の戦場
地道な活動も行われていたが、今回は急に状況が動いて驚いている
サイゴン陥落とダブってつらい
– 自分がアフガンの女性だとしたら絶望的になりそう
 今回のタリバン側記者会見で女性は一人だけ
 
– 自分たちが置き去りにされたような、どういう気持ちだろうか。考える
– いい意味でのアメリカの民主主義と一方での無責任さ、異なる面を同時に見たような気がしている
 
– アフガンに中国も接触している。気になる
– 21世紀になってもこんな辛く不条理が沢山起きてる
歴史は繰り返す、つらい。その反面、自分はアフガンについて何も知らないという事実
  
– もうタリバンが来てしまったので今後を見ていくしかない
 違う方向から考える、見る というのを今回記事で思った
 
– 欧州はシリア難民と同じことが起きるのではと心配している
 難民、イスラムに対して日本と考え方全然違うと感じる
 
– 中村 哲先生やマララさんをおもう
– 会見では女性一人だけ。自分がアフガン女性だったら絶望する
 どうなっていくのか。見ていくしかない
 
– 民主主義って何なのか
 その角度から見るとタリバンは悪
 しかし本当に悪なのか?もうすこし解析しないといけない
 欧米人がシステムを入れようとして上手くいかなかったということでは
  
– タリバンがどの方向に行くのかは見ていかないといけない
イスラムの国も様々で、その国に合った統治システムも違うだろう
アジアの国はアジアの国で解決しないといけない。欧米が手を出してもうまくいかない
– 中国は接近している
– オスマントルコから続いている話ともいえる
  
– アルジャジーラの英語記事については割合読みやすい
 難しい言葉も出てこず、ニュースサイトとしては読みやすい
 
- なぜ急にタリバンが?
バックにイラン、ロシア、中国の関係もあるのか
アメリカはこの20年なんだったのかと空しい気持ちでは
  
- 世界的に見ると民主主義ではない国の方が多い
 民主主義が普遍的な価値なのか? 中国はそこに抵抗している
- 難民問題は難しい。受け入れるだけだと欧州のようになっていまう
– 千葉の四街道市はアフガン人が多いそう。中古車や解体の仕事など
四街道市役所のサイトは多言語対応でなんとペルシャ語も
http://www.city.yotsukaido.chiba.jp/multilingual/index.html  
(8/25追記分)
– アメリカが撤退を表明してから、あっけなくタリバンが権力を掌握した様に見えたので、意外にタリバンは支持されてるのかな?っと思って、アル・ジャジーラのニュースを読む会に参加しました。
– 派閥がいろいろある様ですが、誰か纏められる人が出で来れば良いのになと思いました。80年代からソ連やアメリカの軍事力に翻弄されている様に見えますし。
(参加頂いた皆様、ここをこう変えたいとか、追加でこれを言いたいとか補足追加事項、修正事項等々ありましたらアップデートしますのでご連絡くださいませ!)

次回は

次回は2021/8/25 水曜19時半です。
聴いてるだけ、日本語の部分だけ参加、などなど自由ですので皆さまお待ちしております!
イベント詳細・お申込みはこちらからどうぞ
https://www.meetup.com/Language-Exchange-言語交換-with-英語-フランス語-Meetup-東京神谷町/events/jcdsnsycclbhc/

このページはイベントレポート兼、勉強会メモです。参加された皆さんの発言、コメント投稿などをまとめて編集しています。
単語の確認は主にhttps://ejje.weblio.jp/サイトを利用しています。
ご意見、ご感想、ご指摘等も頂けますとありがたいです。

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