2019年5/1-5/7に取り上げたアフリカ最新ニュースです。
Twitter(@BlueBaobabBar)や
Facebookでアフリカ記事をほぼ毎日ひとつ紹介していまして、そのまとめです。
#アフリカ 134 2019/5/1 【ナイジェリアの人口2億人に】
ナイジェリア人口2億人突破!
平均5.3人産むってすごいけど、それでも減り続けているそう。
労働人口が5割で、65歳以上3%と老人がレアな国だけど平均寿命55歳って良いのか悪いのか。
世界全体では77億人間がいて、平均寿命72歳。たくさん人いますね。
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国連人口基金UNFPAは2019年の世界人口報告で
ナイジェリアの人口が2億百万人であると伝えた。
ナイジェリアの2010年から2019年の平均人口増加率は2.6%だ。
アフリカ最大人口のこの国は2018年から約500万人増えた。
1969年の5470万人、1994年の1億500万人、2019年の2億人と増えてきた。
15歳から64歳までの人口分布は54%と一番多く、
0歳から14歳が44%、10歳から24歳が32%、65歳以上が3%だ。
65歳以上の割合が低いのは驚くことではなく、ナイジェリアの平均寿命は
55歳と世界でも低い国の一つだ。
2018年の出生率は少し下がり、2018年は1人の女性が5.4人産んでいたが
5.3人へ下がった。1994年の6.3人から下がり続けている。
2019年の世界人口は77億人で平均寿命は72歳だ。
データ収集と分析、開発計画用調査の他にUNFPAは世界で女性と若者への
リプロダクティブヘルス(生殖の健康)の支援をしている。
報告によると15歳から49歳の、結婚もしくはパートナーの居る女性の51%は
性的そして生殖の健康とその権利について意思決定しているという。
パートナーとの性的関係、避妊法の利用、そして彼らの健康についての選択を決定している。
ガーディアン記事より。
Nigeria Now Has 201 Million People – UNFPA
https://allafrica.com/stories/201904300031.html
#アフリカ 135 2019/5/2 【シエラレオネでは西アフリカ最も歴史のある大学の学生寮リニューアルを待ちわびる】
シエラレオネに1827年から大学があるとは!日本は江戸時代ですね。
大学の学生寮の改修工事を何年もやっていて
遠くの学生が朝早い授業に出られないとか、
直したドアも盗まれたとか、
突っ込んで良いのか、現地特有の事情があって仕方がないのかよく分からない。
なんか変な記事だったが、私の読解力の問題か、元記事が変なのかは不明。
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この何年もシエラリオネのFourah Bay大学の学生は
リニューアル作業で運営停止している学生寮を待ちわびてきた。
Fourah Bay大学は1827年に設立された西アフリカ最古の大学で、この地域で最初の西洋風大学だ。
2010年頃に建物リニューアルのため学生は退出した。
それ以来多くの学生が大学に遅れて来る。
地方からの学生は近くに住居を見つけるのが難しい。
2019年、大学の学生はリニューアルがほぼ完成に近づいているとの回答を得そうだ。
このプロジェクトはアラブ経済開発銀行とSOGEFELが請け負い業者として資金提供している。
建物は複数のエリアがあり、男性用エリアと女性用エリアに分けられる。
ベッドルーム、トイレ、キッチンがあり、学生が交流し読書をしたりする庭もある。
大学の会計学部の最終年であるKargboさんは、リニューアルの遅れに不満を漏らす。
「3年も大学で過ごしたのに学生寮に入れず困ります。朝8時からのクラスに出席するのは非常に難しいのです」
学生寮があれば、学生同士でグループ学習や意見交換をするのに役立つと彼は言う。
Kadiatu はマスコミュニケーション学科の3年生で特別な手助けが必要な学生だが、
学生寮が障碍者対応をしていないという。
Kadiatu は大学に、彼女や他の障碍者を支援する方法を要求している。
彼女は特別支援が必要な学生を順位付けして無料もしくは低下で学生寮に入れるよう要求もしている。
マイケル博士は大学の不動産管理者だが、学生寮はルールを守らない学生のせいで閉鎖したと述べている。
彼によればプロジェクトは2019年3月に終了予定だったが、リノベーションを完了させるために延期となった。
「リノベーションの点ではまだ100%ではなく、請負業者SOGEFELが修繕すべき点が1,2ある。
例えば壊れたトイレの蛇口や、直したが盗まれたドアなどだ。
だから学生寮については問題が沢山ある。備品の設置も終わっておらず、家具無しでは学生は住めない」
何名の学生が入寮出来て、寮費はいくらかは今は言えないという。
多くの学生は都市部に住居を見つけられないので
学生寮のリニューアルで、授業に参加しやすくなり、移動の交通費を削減できるだろう。
Sierra Leone awaits refurbished hostels at West Africa’s oldest varsity
https://www.africanews.com/2019/05/01/sierra-leone-awaits-refurbished-hostels-at-west-africa-s-oldest-varsity/
#アフリカ 136 2019/5/3 【ルワンダで人気の化粧品会社】
ルワンダで人気の化粧品会社の話。
天然素材は良くて化学物質は悪、という図式は他のアフリカ記事でも目にしたが、誰のプロパガンダなんだろうか。
どこでも馴染みやすいのですかね。
苗字がNshimyumuremyiとかMukamuhigwaって長くて、ルワンダ的なんだろうなー。
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”Uburanga”、英語で”美しさ”はルワンダの化粧品市場で人気のブランドとして成功している。
その会社は6つの製品ラインと20名の従業員を抱える。
設立者Cephas Nshimyumuremyiは10ドルで事業を始めたと言う。
2012年以来、Uburangaは国中で5千もの販売代理店を持つ。今日の企業価値は4万ドルとされる。
「私たちの製品はあなたの美を守り、死ぬまで保つことのできる植物から作っています。
アフリカ向けに作っており、天然成分です。他社製品は科学物質を含み、肌に悪いのです。」
ハーブと植物は乾燥させて粉にして様々な素材に混ぜる。
化粧水、石鹸、シャンプー、手の消毒剤などが商品ラインナップだ。
Marie Mukamuhigwaはひどいニキビに手を焼いてUburanga商品を使い始めた。
「2012年にCephas が試供品の石鹸をくれたけれど、黒くて変な形の石鹸だったのでみんな笑ったわ。
でもそれで顔のニキビが治ったの。その後、頭皮に白い斑点のある娘とここの化粧水も使うようになったの。
私は白い斑点にここのひまし油を使っているわ」
Nshimyumuremyiはラインナップを歯磨き粉やヘア製品にも広げたいと考えている。
現在はコンゴ共和国、ウガンダ、タンザニア、ジンバブエへ輸出している。
石鹸1つは50セントで、大ボトルの化粧品は1ドル。
Rwandan cosmetics business booms
https://www.africanews.com/2019/05/02/rwandan-cosmetics-business-booms/
#アフリカ 137 2019/5/4 【トリポリ市民はラマダンが近づくのが憂鬱】
ラマダンが近づいていて、食糧不足だったり高騰していると大変という話。
昼間は飲み食いしないけど、日が落ちたらお祭り的なので
お金がかかると聞いたような。
ハレとケがはっきりしているのは良いと思う。
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世界中のイスラム教信者にラマダン(断食)が近づいている。
しかしリビアの首都トリポリでは、またしても暴力に襲われ食料の価格が上がっているため
宗教心は陰鬱になっている。
「野菜や鶏肉、肉類と比べて安いとされる魚の需要が高まっている。栄養価も高い」
と魚業者は言う。
しかし他の人達は、ムスリムの聖なる月が来る前に状況が改善することを願っている。。
「紛争の起きた農業地域には問題がある。もし問題が早く改善されれば、
それは神の意志であるが、状況は改善されるだろう」と
リビヤの買い物客は言う。
今年のラマダンは5月6日ごろに始まり、世界で何百人ものムスリムがラマダンをする予定だ。
ラマダン月の一ヶ月は昼の間は、食べ物、飲み物、煙草も取らない。
ラマダンはイスラム教のHijriカレンダーの9番目の月だ。
Tripoli residents grim as Ramadan nears
https://www.africanews.com/2019/05/03/tripoli-residents-grim-as-ramadan-nears/
#アフリカ 138 2019/5/5 【ビーガンはアフリカにとって新しいものでなく、ルーツに戻るだけ。とシェフと起業家が言う】
南アのビーガン(絶対菜食主義)の話。
ビーガンの主観100%の記事なので内容の妥当性はともかく、回顧主義はどこでもだな。
アフリカ全体でも昔は肉は特別な時だけ、というのは単に経済的事情な気がする。人類みんなそうなのかな?
極端に走るのはイマイチで、程々が良いと思うが、
私も肉はほとんど食べないので何とも言えないw
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南アフリカ人は肉が好きだ。南ア的料理といえば”焼いた肉”を意味するズールー語のbraaiやshisa nyamaが挙がるだろう。
しかし南アの主要な食べ物は肉ではない。ネルソンマンデラの好きな食べ物はumngqushoでトウモロコシと豆の伝統的なコーサ族の食事だ。
南アのビーガンブームはケープタウンで少数のエリートに集中していたが
今では特権階級を超えて多くの南ア人に広がり、持続可能な食生活を作るため革新的な解決方法を見つけようとしている。
「多くのアフリカ人はビーガンに戻っています。ビーガンになったのではありません」
とKagoroシェフは言う。
この会社は料理教室と臨時レストランを開催し、お手頃なビーガンアフリカン料理を広めている。
最初に彼女がビーガンディナーを始めた時は支援者を見つけるのに苦労した。
Kagoroシェフは参加者を集めるため、料金を1人たった1ドルにした。
彼女は、我々の祖先は肉はたまにしか食べなかったという。「ビーガンはアフリカ発祥です。
羊や牛を飼っていましたが、特別や儀式やお祭りの時だけ家畜を屠殺したのです」
植民地化や牛の現金化でアフリカンは肉を多く食べ出し、伝統的な野菜ベースの食事は廃れたと彼女は信じている。
「私たちはルーツと文化を忘れています。祖父母は美しく健康的な食生活でした。肉はあまり食べませんでした」
ヨハネスバーグのレストランオーナーAyere氏も同じように考える。
「祖先はもっとオーガニックなものを食べていました。研究室で作られたものではありません。
もっと健康にも良かったのです」
彼のレストランでは西、東、中央アフリカからの食べ物を提供している。
「おばあさんが作ってくれたように、故郷の食べ物を食べられる場所です」
レストランでは肉も出すが、全てビーガンメニューだ。
多くの伝統的なアフリカ料理はすでにビーガンだと彼は言う。
ヤムイモに野菜、ガーナの豆にプランタン、南アのパンがゆにchakalaka、ケニアのチャパティに野菜煮込み。
これら普段のアフリカの食事は肉、乳製品、卵も含まない。
同じように伝統的エチオピア料理もビーガンだ。
エチオピア人のChristians氏は年に180日の断食をし、その間はほぼビーガン料理だけだ。
「エチオピアで育った人々は肉にあまり惹かれない。普段の食事はビーガンだ。肉は高いのであまり食べない」
ビーガンカフェは通常高価なナッツベースの商品になるが、エチオピア料理はレンズ豆やひよこ豆、
ほうれん草などの入手しやすい材料で作るので低収入顧客にもやさしい。
ビーガンは米国や英国といった金持ち国で人気だ。顧客は肉食による環境影響や食事や健康懸念の増加を気にするからだ。
ビーガン率は増えていると考えられている。
「古い考えではビーガンは制約の多い、自己規律の必要な生活だと思われていました」
ケンブリッジ大学の哲学者Grant氏は言う。
月に一回、ケープのレストランでは環境系団体の討論会を開く。そこでの参加者はもはや白人ばかりでなく、
西ケープや非白人居住地からの参加者も居る。今やビーガンは金持ちだけのものではない。
南アの若い起業家はこの流れに乗り、肉無しで美味しい食物を作りビーガン運動を変えようとしている。
Ndlela氏は乳製品未使用のアイスクリームビジネス、Yococoを立ち上げた。
伝統的南アの味、ルイボス茶やgranadillaの味だ。
Madzivadondoシェフは地元産食料でボリューム満足の野菜ベースのバーガーでビーガンフォロワーを増やした。
Madzivadondoのビーガンへの革新的なアプローチは都市のオーガニックな菜園だ。
彼はケープタウンの小さな庭でマイクログリーンとスプラウトを育てる。
マイクログリーンはすぐ収穫でき、農薬や除草剤不要だ。
「農家には失望したので、自分自身で育てることだけが信じられる」
大規模農園では多くの薬品を使うと彼は信じており、人々に裏庭菜園を進める。
食べ物市場でバーガーとジュースを売り、Madzivadondoは今では人気のカフェオーナーだ。
バーガーはマイクログリーンとスプラウトが80%で、20%はバターナッツとサツマイモだ。
Kagoro氏がいうには「南アはアフリカでも進んだビーガン流行地だ」
南アはビーガンのルーツに戻っており、野菜ベースの美味しい食べ物の先端地だ。
Veganism isn’t new for Africans?it’s a return to our roots, say these chefs and entrepreneurs
https://qz.com/africa/1611946/
#アフリカ 139 2019/5/6 【世界中のムスリムは5月6日から始まる今年のラマダンを迎える】
ラマダン ムバラク!
今日からラマダンのようです。断食というと辛いイメージでしたが、むしろお目出度いお祭り面があるよう。
ラマダンのことが良く分かる記事でした。
でも直前にならないと開始日終了日が分からないぽいのが不思議。そういう暦も良いと思うけど。
faithfulという単語が沢山出てきた。
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世界のムスリムはラマダンの聖なる期間の準備をしている。ラマダンはイスラム暦の9番目の月だ。
ラマダン開始日は2019年5月6日で新月が世界で見えない日だ。
日時が決まっているグレゴリオ暦と違い、Hijriカレンダーは月の動きによって決まる。
一ヶ月は最大29か30日だ。
5月4日の29回目の新月にムスリムは次のSha’ban月に進め、その翌日がラマダン開始日だ。
ラマダンは丸一ヶ月間で、夜明けから夕暮れまでの断食で飲食、物理的親密さやアラー(神)が禁止した事を避ける。
サウジアラビアは技術を使って新月をチェックする。世界のムスリムにとって断食開始を知る参考になる。
ガーナではムスリムの国務長官は月曜から信義をもって断食開始するという。
ナイジェリアではムスリムリーターは日曜に信義をもって新月を確認した。
預言者ムハンマドが地獄の扉は固く閉じ、天国の扉は大きく開いていると言った期間がラマダンの期間である。
イスラムの歴史ではムハンマドが最初にコーランを示したのはラマダンの時期だ。
ラマダンは夜明け前の食事suhoorで始まり、iftaarという最後の食事で終わる。
ラマダンはイスラム教の5つの柱の一つでムスリムの義務だが、病気のもの、旅行者、高齢者、妊婦、母乳を与えるもの、生理のものは免除される。
この時期は世界から聖なる都市メッカとメディナに巡礼者がUmrahのために訪れる。
噂話、口論、ケンカは避けて自己規制をして過ごす。 慈善活動にいそしむことで神に近づき、恵まれない人を思いやる。
挨拶はラマダン ムバラク、ラマダン カリームで神の加護を願いラマダンを祝う。
ラマダンの終りは Eid al-Fitrでアラビア語で断食終了祭りの意だ。
その日は戸外かモスクで朝の儀式に参加する。
御祈り後は友人親戚を訪れ、子供にプレゼントをあげ、遠くの親戚に電話してイードムバラク、ブレスドイードと祝う。
Muslims worldwide get ready for 2019 Ramadan, starting May 6
https://www.africanews.com/2019/05/05/muslims-worldwide-get-ready-for-2019-ramadan-starting-may-6/
#アフリカ 140 2019/5/7 【ナミビアは干ばつで国家非常事態宣言】
南部アフリカのナミビア(南アの上)で干ばつによる国家非常事態宣言。
東アフリカはサイクロン被害でダメージ受けてるし、
コンゴはエボラで死者千人超というし、
コントロールできないものがまだ沢山ある。
干ばつ対策では家畜を売らせるらしい。
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ナミビア政府は南部アフリカを襲っている干ばつにより国家非常事態宣言を出した。
ナミビア大統領Geingob氏は宣言でこう述べた。
「ナミビア共和国すべての地域での干ばつ自然災害で国家非常事態である。
官僚、大臣、政府組織にすべての利害関係者は動員され、被害を受けている地域へ必要な手助けをする。」
政府は今月、干ばつにより家畜を減らした農家に補助を与えるとした。
農業開発部門の長官はニュースサイトによると、家畜を減らすために家畜を売る農家には
インセンティブを与えると発言している。
長官は小型家畜1頭につき80Nドル、大型1頭に付き400Nドルを支払うという。
しかし1農家に付き上限は100頭までだ。
その他に、Khomas以外の全地域に対し、水の代替入手法が無い地域へは給水車を派遣するとしている。
給水車は1万世帯を賄う。
また、地域の試し掘りの穴の修復をするという。
情報省大臣はこの干ばつは国が経験した中で過去最悪のものだという。
「まだ続くだろう。時が来たら政府は宣言を出すだろう」と数日前に語っていた。
Namibia declares national state of emergency over drought
https://www.africanews.com/2019/05/06/namibia-declares-national-state-of-emergency-over-drought/
◆ニュースソースは基本的に以下をチェックしてます。
時々聞かれますが、このアフリカニュース投稿について。
だいたい毎日、英語のアフリカニュース3サイトから気になるニュースを選んで1時間ほどで自分で日本語に訳して投稿してます。
なので翻訳精度は怪しいですが、鮮度は良いかと。
主に自分のアフリカ情報収集と英語訓練目的で、多少皆さんのアフリカ情報のお役に立てればと思っております。
記事に対するコメント、ご意見は歓迎ですし、元記事のURLも貼っているので翻訳に対する指摘も歓迎です!
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