2019年7/24-7/30に取り上げたアフリカ最新ニュースです。
Twitter(@BlueBaobabBar)や
Facebook(https://www.facebook.com/cafebarbluebaobab/)でアフリカ記事をほぼ毎日ひとつ紹介していまして、そのまとめです。
#アフリカ 224 2019/7/24 【コンゴ民主の保健大臣がエボラ対策トップを巡って辞任】
コンゴのエボラ流行で担当大臣辞任の話。
製薬会社と大臣の利権が絡んでるかもしれないし、
国民のワクチンへの不信感もありそうだし、
病気以外に戦うものが沢山ありそう。
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月曜にコンゴ民主の保健大臣が辞任した。エボラ流行対策チームのトップを解任されてのことだ。
先週WHOは国際保健緊急事態として東コンゴでの流行を宣言した。
7月20日時点で2484名のエボラ患者のうち1643名が亡くなり、致死率は66%だ。
コンゴ大統領は土曜に、国外に居たと言われるIlunga氏の解任を発表した。
新たなチームは大統領直属となり任務を引き継ぐ。
Ilunga氏の辞表は、Twitterに自身で投稿しているが
コンゴのエボラ対応の効率や継続性が危うくなるとしている。
彼が言うにはもう一つの論点は新たな実験的ワクチンを導入するよう求める外部からの圧力だという。
コンゴはドイツ製薬会社Merckのワクチンを沢山投与してきた。
WHO等は米国製薬会社ジョンソン&ジョンソンのワクチンを使うよう求めているという。
両方のワクチンと他の3つはいずれも実験段階のものだ。
少なくとも14万人がMerckのワクチンを1年前から始まった今回の流行で投与されている。
Merckはまだ25万本の投与が可能だが、ブルームバーグによるとコンゴへの供給は時折となっており
在庫は1000本不足しているという。
他のワクチンはウィルスの流行を止められるが、Ilunga氏を含む保健省はその使用を拒んできた。
彼らが言うには他のワクチンでは民衆の今までにも起きていたワクチンへの不信を起こしかねないという。
ジョンソン&ジョンソンのワクチンは2か月後にも投与しなければならず、その管理は困難だという。
新しいチームが2度目のワクチンの対応を変えられるかは不透明だ。
キンサシャの国立バイオメディカル研究所所長が新たなエボラ対策チームを率いる。
彼は1977年の最初のエボラ流行時の調査チームにも参加しており
エボラに関わり生き延びた最初の科学者だ。
この流行は記録上2番目に悪い記録で、最悪だったのは西アフリカで2014年と2015年に1.1万人が亡くなった流行だ。
DRC Health Minister Resigns After Being Dismissed as Head of Ebola Response
https://www.voanews.com/africa/drc-health-minister-resigns-after-being-dismissed-head-ebola-response
#アフリカ 225 2019/7/25 【世界はボリスジョンソンを警戒】
ボリスジョンソンの英国首相就任とアフリカの話。
Brexitを巡って
・英国ーアフリカの貿易を再協議しないといけないし
・英国は国内に気を取られててアフリカどころではないし
とアフリカにも影響がある様子。
政治家でガーナ系、ウガンダ系の人がいるみたいですね。
でジョンソン氏は口が悪い、と。
(ちなみに宣伝ですが
昨夜のBBCニュースを読む会でもジョンソン氏関連のBBC記事を読みました。英国育ちの方が参加くださって、思いがけない解説も聞けて面白かったです。
という感じでだいたい毎週なにかしら英語を読む会をやっていますのでご興味ある方ぜひ)
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7月24日ボリスジョンソンが英国首相となった。
前外務大臣のハント氏を連立保守党のリーダーを巡る戦いに勝ってのことだ。
ジョンソン氏の就任で合意なき10月31日のEU離脱の見通しが高まった。
これは英国の大臣たちがナイジェリア、南アフリカ、ケニアとの新たな貿易取り決めについて
調整を始める可能性を意味する。
英国とEU間の分裂は貿易と安全の面でアフリカへの影響を高めるかもしれない。
ジョンソン内閣はブレクジット以外には注力しないだろう。
2016年の国民投票以来、ブリュッセルとアフリカの外交官は
英国の影響力とアフリカへの興味が減っていると感じている。
アフリカの角では深刻な意味がある。
ジョンソン氏の発言は外務大臣として普通の外交官のそれではない。
ロンドンの週刊誌Spectatorは「黒人のガキ」「エイズの国」「スイカみたいな顔」といった
植民地主義発言を指摘する。
謝罪はしているが、忘れられるものではない。
しかしジョンソン氏の補佐官は、前任者よりもより多様性のあるチームを作ると言う。
ブレクジット推進派でガーナ系のKwasi Kwarteng氏、ウガンダ系のPriti Patelなどが高位を得そうだ。
昨夏、ケニア大統領ケニヤッタ氏はジョンソン氏の名前を忘れたようで「あの自転車のヤツ」と言った。
わざとだろう思われている。
どちらにしてもアフリカのリーダーたちは、EUと同じように
ジョンソン氏を注意深く扱ってよいだろう。
World will be wary of Johnson
https://www.africa-confidential.com/blog-entry/World+will+be+wary+of+Johnson
#アフリカ 226 2019/7/26 【ジンバブエ:タイタン氏はオリンダさんの39歳の友人と不倫】
今日はゴシップ記事。
ジンバブエ的なのか英国的なのか分かりませんが
・セレブ女性の夫が浮気
・浮気公認するとSNSで発表
・6歳差でも歳の差と言われる
・前夫に絡もうとしてるのはオープン・リレーションシップだから?
女性実業家だからお金があって余裕があるんですかね。若い夫を泳がせておこう、ということ?
どうでもいい記事でしたがw、文化が見えると思えば面白いです。
で政治経済も難しいけど、ゴシップも読むの難しい。
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英国拠点の女性実業家 オリンダ シャペルさん35歳は
29歳の夫 Njabulo “タイタン” Nkomo氏とオープン・リレーションシップになったと
公表した。楽園に問題が発生したのだ。
これは一年前に彼女の親友ファンガイさんとタイタンが不倫をしていたことに
オリンダさんが気が付いたことによる。
SNSの動画中継でオリンダさんは、夫の不倫の原因はジェネレーションギャップではないと述べた。
「ジェネレーションギャップだとみなさん言いたがりますけど、そうではないんですよ。
親友ファンガイは私より3歳年上で、もう40代になりますよ」と彼女は言う。
また彼女は、夫タイタンにどこで女漁りをしてどこで寝ようと構わないという許可を与えたという。
「今日からタイタンと私はオープン・リレーション(他のパートナーもOKな関係)です。
彼はどこでナンパしてもいいんです。私が許可しました。
だから皆さんには、夫が他の女たちと居るところに遭遇しても驚かないでいいんです。
許可を与えたんですから」と彼女はSNSで述べた。
オリンダのこの関係やSNSで発表することについて理解できない人々もいるだろう。
しかし彼女は自分の考えを曲げることはない。
「私たちは公けな関係ですから、彼が私に愛を告白したことや
私のために歌ってくれることなど、全てSNSに投稿してきました。
だから問題が起きた時だけ秘密にしておくなんておかしくないですか?」彼女は問いかける。
オリンダさんは8月に36歳になる。そして
彼女の前夫へ誕生日が近いことを知らせるよう、フォロワーを促している。
Zimbabwe: Tytan Cheats With Olinda’s ’39-Year-Old’ Friend
https://allafrica.com/stories/201907250026.html
#アフリカ 227 2019/7/27 【サウジはコンゴ民主のハッジ巡礼を禁止 エボラ懸念で】
四国のお遍路さん、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、ハッジ巡礼が同じ括りになるのか分かりませんが
大勢が集まってる写真を見ると行ってみたいなーと思ったりします。
がコンゴの人は今年は行けないという気の毒な話。
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コンゴ民主共和国でのエボラ流行でサウジアラビアはコンゴ民の入国を禁止した。
サウジ外相は、年次巡礼のハッジhajjに参加するコンゴ人へのビザ発行を停止すると発表した。
「コンゴ人への入国ビザ発行は停止している。巡礼者を守るためだ」
エボラは7月中旬にWHOにより国際的な危機であると宣言された。
流行は国の東側のみだが、そこでは流行を抑える活動がなされている。
コンゴ人のムスリムリーダーTwaha氏によると、410名の巡礼者が巡礼に向かう予定だった。
「何年も準備してきた人たちだ。メッカへの巡礼旅行に10人で4250ドル(約42万)を都合することもある」
Hajjiはイスラム教の5番目の行だ。
この儀式は聖なる都市Makkahと周辺の町で行われる。神の家であるKa’bahの周りで儀式がある。
その時期には世界中からの多くの人で混み合う。
DR Congo hajj pilgrims banned by Saudi over Ebola concerns
https://www.africanews.com/2019/07/26/dr-congo-hajj-pilgrims-banned-by-saudi-over-ebola-concerns/
#アフリカ 228 2019/7/28 【ナイジェリア地方議会にヘビ】
ほのぼのニュース?
議会にヘビが出たという話だけど、
当面休廷にするというのは蛇が一大事なのか、
それとも言い訳に使っているのか不明。
関連記事で「10万ドルの資金不明をヘビのせいに」という話もあったので笑、
困ったら蛇のせいにしてる可能性あるかも。
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ナイジェリア南西部で、地方議会の商工会議所にヘビが出た。
議員たちは逃げ、一時休廷となった。
「議員たちが部屋に入ろうとしたとき、大きなヘビが部屋から出てきたので
急いで逃げた」とOndo州の議員広報官は語った。
ヘビは屋根から落ちてきたようだ。
ヘビは議会スタッフが捕まえて殺した。誰も噛まれていない。
資金不足とメンテナンスの遅れで建物が荒れいると広報官は語る。
「立法活動をするにはこの建物は安全ではない。なのでしばしの休廷を決定した。
いつまで休廷するかは決まっていない」
議員たちは適切な消毒がなされるまで戻ってこないだろうと言う。
商工会議所のフロアにヘビが出たのは初めてであるが、
建物周辺の茂みにネズミやヘビ類がいるという苦情は寄せられていた。
木曜に現れた蛇がどのような種類のものだったかは明らかにされていない。
ナイジェリアには多くの蛇がおり、毒マムシやコブラもいる。
2001年のアフリカ医薬医療科学ジャーナルによると、人口10万人あたり500人の人が
毎年ナイジェリアでヘビに噛まれるという。8人に1人が亡くなる。
大抵は農作業、牧畜、茂みを歩いているときに噛まれる。
病院で治療を受けられる被害者は10%以下だ。
Snake chases lawmakers from Nigerian state parliament
https://www.nation.co.ke/news/africa/Snake-chases-lawmakers-from-Nigerian-state-parliament/1066-5212136-o9dtv2/index.html
Nigerians react as snake is blamed for $100,000 missing state funds
https://www.africanews.com/2018/02/11/nigerians-react-as-snake-is-blamed-for-100000-missing-state-funds/
#アフリカ 229 2019/7/29 【モーリシャス リークス 宝の島は近隣からどう利益を得ているか】
モーリシャス リークスですって。
タックスヘブン自体も分かってるような分かってないようなで、経済ネタはコメント出来ませんw
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火曜に国際調査ジャーナリスト協会は秘密資料を公開した。
そこではタックスヘブンとしてのモーリシャスの地位はアフリカ隣国にとって有害であるという内容だ。
この資料はモーリシャス リークスと呼ばれるもので、インド洋の島が世界的企業や地元企業が貧しいアフリカ各国が受けとるべき何百万ドルもの税収をごまかすのに使われているとしている。
何千もの書類は海外法律事務所コンヤーズ ディル&パーマンのものだ。
Mauritius Leaks: how ‘treasure island’ profits off its neighbours
https://www.africanews.com/2019/07/24/mauritius-leaks-how-treasure-island-profits-off-its-neighbours-business/
#アフリカ 230 2019/7/30 【アフリカのアマゾン Jumiaが住所問題解決へ】
アフリカ版アマゾンのJumiaが
住所無し問題対策でガソリンスタンドチェーンVivoと提携。
スタンドで支払いと商品受け取りが出来るようになったら
Jumia普及が一気に加速しそう。
ネットと、ローカルなものを上手く組み合わせるのが
コツですかね。Uberもローカルと組もうとしてたし。
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Jumiaのアフリカでのオンライン販売と取引プラットフォームは
1つの大きな問題があった。配達するのに公式な住所が無いという問題だ。
しかしそれもVivoエネルギーとの提携により変わるかもしれない。
Vivoはロンドン市場へ上場しており、アフリカで2100ものシェルとEngenブランドの
サービスステーションを抱える。
取り決めではサービスステーションはJumiaで買った商品を受け取る場所となり
顧客はガソリン補給と同時にJumiaの支払いもできるようになる。
「我々の技術を地元のインフラと組み合わせ、より多くの顧客の利便性向上の方法を探してきた」
とJumiaのマーケティング部門副社長は言う。
「Vivoとの提携は、既存及び新たな顧客への商品配達を容易にする。離れた地域であっても」
Jumiaはアフリカのアマゾンと言われ、フランス人起業家2名によって2012年に設立された。
いまでは400万人の顧客を抱える。
ナイジェリアや13のアフリカ市場で操業しており、このベルリン拠点の会社は
ネット普及と地図の無さ、や銀行口座を持たない顧客などの課題を乗り越えてきている。
Vivoにとってもこの提携は成長中の燃料以外の事業領域を拡大させる機会となる。
両社はこの18か月の間に国際市場への上場を果たしている。
Jumiaは4月のNY市場へのIPO以来35%の株価アップをしており、15億ドルの企業価値となっている。
Vivoは昨年初めのロンドン市場へ上場しており、19億ドルの企業価値だ。
この提携は始めケニア、モロッコ、セネガル、アイボリーコーストから開始される。
Africa’s Amazon Looks to Solve Addresses Problem With Vivo Tieup
https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-07-29/africa-s-amazon-looks-to-solve-addresses-problem-with-vivo-tieup
◆ニュースソースは基本的に以下をチェックしてます。
https://www.theafricareport.com
このアフリカニュース投稿について。
だいたい毎日、英語のアフリカニュース複数サイトから気になるニュースを1つ選んで1時間ほどで自分で日本語に訳して投稿してます。
ニュース鮮度は良いかと思いますが、翻訳間違いや内容間違いを含んでいる可能性があります。
主に自分のアフリカ情報収集と英語訓練目的で、多少皆さんのアフリカ情報のお役に立てればと思っております。
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