2019/12/11-12/17 に取り上げたアフリカ最新ニュースです。
Twitter(@BlueBaobabBar)や
Facebook(https://www.facebook.com/cafebarbluebaobab/)でアフリカ記事をほぼ毎日ひとつ紹介していまして、そのまとめです。
#アフリカ 366 2019/12/11 【ジンバブエはメンタルヘルス問題で遅れ 精神学者】
ジンバブエでメンタルヘルスに対する偏見があり、啓蒙が必要という話。
若い人の死因2位が自殺というのはちょっと衝撃。
中東、北アフリカのうつ病が世界でも多いというのは
環境的なものなのか、要因が気になります。
薬で良くなる人もいるのでちゃんと知ることが大事ということですが、
スティグマは日本も以前よりはかなり変わったと思うので、ジンバブエ、アフリカも変わっていくと思いますが時間はかかりそうですね。
以前もこういう話を読んだ気がするので、ジンバブエがよほど酷いのか、逆にちゃんとこういう発信をしてくれる人がいるのか、どちらでしょうね。
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・ジンバブエでは精神保健の問題は未だに社会的な汚点として差別され、問題を悪化させる
・健康及び子供のケア省のメンタルヘルスサービスの代表が語った
・自殺は15歳ー29歳の死因の2番目
・その要因は精神問題は悪魔や祟りのせいだと信じていること。伝統と宗派が影響
・アフリカ、特にジンバブエではメンタルヘルス問題はスティグマで理解されないもの
・誰でもある程度は落ち込みがあり、薬で良くなる人もいる
メンタルヘルスは治療可能な問題であり、人々にそれを知ってもらう必要がある
・研究によるとアフリカでは多くの人がうつ病になる
・オーストラリア大学の最近の研究では、中東と北アフリカ地区は世界で最も高いうつ病罹患率
・ジンバブエでは4人に1人がメンタルヘルスの問題を抱えるが対処方法を知らない
・国内に6つの州立施設があるが、混みすぎ
・心配、うつ病、アルコールやその他乱用、器質性精神障害がジンバブエで多い
Zimbabwe Lagging Behind in Embracing Mental Health – Psychiatrist
https://www.263chat.com/zim-lagging-behind-in-embracing-mental-health-psychiatrist/
#アフリカ 367 2019/12/12 【アフリカ初のユニコーン企業Jumiaはどうしちゃったの】
このところ撤退や縮小のニュースが続くJumiaですが
労働環境、条件が酷いという話が出てきました。
キレイに正しく成長できない時期もあるのかと思いますが、
縮小してECを固めるのか、Pay系のフィンテックに行くのか
気になります。
沢山生まれてある程度死んでいくのは仕方ないし、必要なのかと思いますが
折角注目を集めたJumiaなので頑張ってほしいです。
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・2019年4月NY証券取引所に華々しく上場したJumiaジュミア
「Jumiaはアフリカの企業なのか?」という議論もあった
・ピーク時は49ドルの株価は上場時の14ドルを下回る、業績をごまかしているとの批判も
・数か月以内にガボンは撤退予定
・ケニアでは事業縮小とレイオフ
・11月カメルーンから撤退、その後タンザニアからも撤退
・12月ナイジェリアの事業縮小
・株価は4ドルまで低下
・「アフリカのアマゾン」と言われ、サイトデザイン等もAmazonからコピー
->アマゾンの酷い労働環境までコピー?
・労働条件は悪く、基本歩合制で基本給廃止、等不満を漏らす元従業員ら
・幹部らはドバイに、開発部はポルトガル
・テック系スタートアップは資金調達をして見た目を良くするだけの虚業ではないのか
従業員を搾取し、地元の問題解決は気にかけていない
・多くの国をカバーしているというためだけに拡大していたのではないか
アフリカのアマゾンから「アフリカのペイパル」へフィンテックに転換か
・IPO自体がポジティブな行動という見方もある by アフリカテック系投資家
アメリカ人投資家のお金がアフリカにアクセスできる
上手くいかないのはJumiaの問題かアフリカの問題かは分からない
真の投資家は4半期ではなく十年単位で考える
・Jumiaが今後もEコマースで基盤を固めていくのか
配送を完了させること、繰り返し注文させること、新たな顧客得ることなど
もしくはフィンテックに行くのか?注目
Jumia: What went wrong at ‘Africa’s First Unicorn’?
https://www.theafricareport.com/21124/jumia-what-went-wrong-at-africas-first-unicorn/
#アフリカ 368 2019/12/13 【来月から全アフリカ人はナイジェリアに到着ビザで入国可能】
ナイジェリアが来月から全アフリカ人は到着ビザでOKに!
これがどういう意味を持つのか分かりませんw
アフリカ自由貿易圏が始まったので自由移動の方向性はあるのでしょうが、難民が来ちゃったりはしないのかしら。
ECOWAS圏で実績があるから平気なのかしら。
移動が自由になって経済が一層活性化するのかもしれませんが、アフリカ一番の経済大国ナイジェリアが率先してやるのが良く分からないというか、余裕があるとやれるのかしら。他のアフリカ国の状況は不明。
到着ビザを発表するブハリ大統領のツイート。
ブハリ氏のTweetはいつも長い英文tweetなので、twitterライターがいるのかと思います
Nigeria is committed to supporting the free movement of Africans within Africa. Yesterday at the Aswan Forum in Egypt I announced that, in January 2020, we will commence issuance of visas at the point of entry into Nigeria, to all persons holding passports of African countries.
— Muhammadu Buhari (@MBuhari) December 12, 2019
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・全てのパスポートを持つアフリカ人に対し、2020年1月から到着時にアライバルビザ発行
・ブハリ大統領がツイート
・アフリカ大陸内のアフリカ人の自由な移動を支持するもの
・西アフリカ経済圏ECOWASではすでに16か国の自由移動が可能だった
・ナイジェリアはアフリカ自由貿易協定に最後にサインした国
国内業者に配慮してのこと
・8月からは貿易規制のため一部国境を閉鎖している
隣国ニジェール、チャド、ベナンが影響を受けている
・ナイジェリアの商業都市ラゴスはアフリカでも最大級の都市
テック系のバブル、ビジネス、アートなどが投資家やビジネスマンの注目を集める
しかし悪路、インフラ、交通渋滞がひどい
Visa on arrival for all Africans entering Nigeria, starting January 2020
https://www.africanews.com/2019/12/12/visa-on-arrival-for-all-africans-entering-nigeria-starting-january-2020/
#アフリカ 369 2019/12/14 【未来のアフリカ都市を形作る3つのトレンド】
民間投資主導でアフリカ新都市開発が進んでるという話なんですが
面白いのが特別経済区域SEZsが効いてるというのと、大学やらの教育機関もセットのところ。
特別経済区域は時々目にしてはどういう意味なんだろうと思ってたのですが、腐敗した全体の底上げは時間がかかるけど、特別区を作ってそこだけ効率化スピード化させるってことと理解。なるほど!
教育も経済発展の推進力になるということで、教育機関の招聘したり、米国カーネギーメロン大学は初のアフリカサテライトキャンパスを作ると!
楽しみですね。
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・2050年までにアフリカは1.5億人の住む10のメガシティが出来るだろう
・2050年までにアフリカ全体の人口は2倍に
世界における都市住民の比率は2010年11%、2050年に20%
・18の主要な都市は次の10年で1.3兆ドル規模に。メガシティは世界のGDPの15%になるだろう
->都市開発、投資が熱い
1.民間の開発会社が大きく投資
・アフリカの新都市への投資は1150億ドル規模、その75%が民間
乏しいインフラ、過剰な混雑、騒音、大気汚染も課題
->新たな都市を作ることは、新しいインフラ、人の少なさ、安全な環境という良さがある
・新都市投資は利回りが良い
ラゴスではSouth Energyx Nigeriaが60億規模のプロジェクト
モーリシャスのスマートシティやコンゴ民主のKiswishiシティやザンビアのNkwashiシティなどいろいろ
それぞれ20万人規模の住人予想
工業団地、商業センターも。中間層の増加
2.新都市は特別経済区域SEZsに
・special economic zones (SEZs)は富や仕事を作り、投資を呼び込む。中国がいい例
透明性の高い規制、効率的な統治の仕組みなどが効果を生む
自由貿易圏、工業団地、ハイテクパーク、旅行・エンタメゾーン、ビジネスサービスパークなどがある
SEZsの例
・2017年ケニアのTatuシティ 特別計画エリアと命名、動きが速い
・ザンビアのRomaパーク MTNなどの大手を呼び込む
・ケニアのKonzaテクノポリス、ナイジェリアのEnyimba経済都市、セネガルのダイアモンドレイクシティ、
モーリシャスのMon Tr?sor、ルワンダのキガリイノベーションシティなど
国際都市へのゲートウェイの役割も
3.新都市開発と高度教育の商業的な価値
・大学なども経済発展のエンジンとなる
リサーチセンターや高学歴労働力の排出
・例えば米国ではボストンは大学の街で、ビジネス、医療、研究のグローバルハブにもなった。雇用も創出
・ルワンダのキガリイノベーションシティKICは先端大学やテック企業も来て、経済推進力に
アメリカのカーネギーメロン大学は初のアフリカサテライトキャンパスを作ると発表
・ザンビアのNkwashiシティも米国大学やインターナショナルスクールなどのための敷地を用意
The 3 trends shaping the future of Africa’s cities
https://www.theafricareport.com/20886/the-3-trends-shaping-the-future-of-africas-cities/
#アフリカ 370 2019/12/15 【ナイジェリア人がミスワールド・アフリカ2019に ミスジャマイカが優勝】
ミスアフリカにすっごい元気なナイジェリアン!ミスワールドはジャマイカ!
先日ミスユニバースで南アフリカが優勝しましたが
今回はミスワールドでジャマイカ、ということで
美人の基準もブロンド白人から多様化?
ミスナイジェリアはものすごく元気で、これがナイジェリアのエネルギーなんでしょうか。twitterの動画をぜひ。
ミスユニバースでもウィッグではなく地毛だったのが話題になったようですが、ミスナイジェリアも地毛だったようで、
アフリカンならではの美しさを求める流れでしょうかね。
#MissWorld2019
I NEED A FRIEND LIKE MISS NIGERIA Y'ALL ❤️❤️❤️ pic.twitter.com/75tobAldT4— symone’ stan seventeen! (@monwachirawit) December 14, 2019
Miss Nigeria really is a gem.. pic.twitter.com/ouPcVct5A9
— RB (@drheeme) December 14, 2019
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・ロンドンのミスワールド2019でナイジェリアのNyekachi Douglasがミスアフリカに輝いた
・21歳のPublic Healthの学生。2018ミスアフリカはウガンダ
・ミスワールドはジャマイカのSinghさん。
・ミスワールドは世界で最も古い美人コンテスト。69回目
・先週ミスユニバースで南アフリカが優勝したのちの、ミスジャマイカ
多くのアフリカ人がSNSで2人を祝福
・ミスナイジェリアは現在学生で、自身のファッションブランドを持つのが夢
ダンス、サッカー、ランニングが趣味で運動好きでエネルギーと創造力あふれると自認
モットーは 「A little less hate and a lot more love(嫌いな気持ちは少しだけ、沢山の愛を)」
・ミスヨーロッパ:フランス アジア:インド アフリカ:ナイジェリア アメリカ:ブラジル オセアニア:クックアイランド
Nigerian crowned Miss World Africa 2019, Miss Jamaica overall winner
http://www.africanews.com/2019/12/14/nigerian-crowned-miss-world-africa-2019-miss-jamaica-overall-winner/
#アフリカ 371 2019/12/16 【”電話ください”サービス発明者がボーダコムの収益開示要求】
コールバック・メッセージの発明者とボーダコムの利益分配をめぐる戦い。
日本でも発明者と企業が裁判したりってありますが、お互い納得のいく分配って難しいんでしょうね。
南アの通話料無しで「コールバックください」メッセージを送れるサービスで、2000年くらいでそういう需要があったんだなというのと、
当時の遠距離彼女で現在の奥さんと電話したくて思いついたというのがほのぼのw
写真はボーダコムCEO
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・Nkosana Makateさんがボーダコムに”電話ください”サービスでの利益開示するよう申し立て
発案者である自分の権利金をはっきりさせるため
・Makate氏とボーダコムは法定で10年以上闘争
・”電話ください”サービスは、エアタイム(通話料金)無しで、
相手に電話をかけるようメッセージを送るサービス 2001年開始
・Makate氏の主張「ボーダコムCEOは同サービスで得た収益の開示を拒否している」
・Makate氏は2000年にボーダコムの経理見習い時にこのサービスを思いついた
遠距離恋愛の彼女(現在の妻)とのコミュニケーションでエアタイムが足りずに苦労していたことから
・2001年から2020年に2050億ランド(1.5兆円)売上があったはずで、200億ランド(1500億円)、
収益の5%と利子を要求している
Please Call Me inventor wants Vodacom to come clean on revenue
https://www.dailymaverick.co.za/article/2019-12-13-please-call-me-inventor-wants-vodacom-to-come-clean-on-revenue/
#アフリカ 372 2019/12/17 【ガーナはプライバシー懸念を抱えながらもペーパーレスへ】
ガーナ政府がブロックチェーンを活用して国民、住所、土地を管理したり、シエラレオネもブロックチェーン使う話。
日本よりもよほど先を行ってる気がしますね。ガーナは先日デジタル通貨の話も出てましたし。
ブロックチェーンやデジタル化で政府の監視が強まる危険やデータセキュリティの問題は出てくるけど
透明な選挙の対策とかアフリカには合ってそう。
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・2018年にガーナの選挙委員会が投票者データをソフトウェア会社、銀行、保険会社に売却
->プライバシーとデジタル化への懸念高まる
・ガーナはペーパーレスを進めている
来年にはほとんどのビジネス取引と政府サービスがデジタル化へ
・腐敗の追跡と、非公式経済の国民を引っ張り出すため
・政府は来年GPSで全家庭を電子的にタグ付け予定
納税とサービス提供を容易にするため。スラムの家にも電子住所が付く
・パスポートと納税番号を統合したデジタルIDカードが全国へ
ブロックチェーンの中央データベースを利用予定
・ガーナのGDP成長率は2018年で6.3%と高い
強力な民主組織と平和な選挙が寄与
・デジタル化は腐敗を防ぐが、政府による監視ムードも強まる
・ガーナのモバイルは1900万人、普及率は67%。サブサハラ平均の44%より高い
Zeepayのモバイルウォレットは100万人に普及
送金やマイクロローンが可能
・ガーナの土地問題もデジタルで取り組み
8割の地主は権限が無かったり、複数の権利書があったり
->ガーナのスタートアップBitlandはブロックチェーンでソリューションを
・シオラレオネはエストニアと組み、電子政府の学校で学ぶ
シオラレオネ政府はブロックチェーンでIDシステムや、ドローン回廊、教育的なデータハブの計画を発表
・2018年の選挙ではスイスのテック系Agora開発のブロックチェーン技術を試験利用
アフリカでの透明性の高い選挙への道筋が見えた
・一方世界的にプライバシー保護の懸念は高まっており、アフリカでも同じ
ブロックチェーンの非中央集権化、セキュリティ、透明性は歓迎
しかしだれでもユーザーの履歴データにアクセス出来てしまう懸念も
EUが昨年作ったような一般的なデータ保護規制のフレームワークが必要
おまけに技術は進化するので、規制も常に追いつく必要がある
Ghana goes paperless amid privacy concerns
https://africanbusinessmagazine.com/region/west-africa/ghana-goes-paperless-amid-privacy-concerns/
◆ニュースソース
基本的に以下をチェックしてます。
https://www.theafricareport.com
このアフリカニュース投稿について。
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Photo by Maksim Shutov on Unsplash