2020年2月2週目のアフリカ最新ニュース:ナイジェリア税関摘発、アフリカ経済、75政党取消、アフリカによる解決を、病院に手話、イナゴパニック、モロッコ米抗議

この記事は約10分で読めます。

2020/2/5-2/11 に取り上げたアフリカ最新ニュースです。
Twitter(@BlueBaobabBar)や
Facebook(https://www.facebook.com/cafebarbluebaobab/)でアフリカ記事をほぼ毎日ひとつ紹介していまして、そのまとめです。

#アフリカ 422 2020/2/5 【ナイジェリア税関 車内に800万ドルの現金を発見 ラゴス空港で】

ナイジェリアの空港で8億円相当の現金を積んだ車が見つかったそう。
国外持ち出しするところだったんでしょうが、持ち主はまだ特定されていないとのこと。
ギャングとかそういう系でしょうかね。ちゃんと捕まるのかしら?

・ナイジェリア税関は火曜に商業都市ラゴスの主要空港で800万ドル(8億円)を発見
・見つかったのは8,065,615ドルでMurtala Muhammed国際空港の車に積まれていた
・飛行機に積み込まれる際に発見
  現金は大きな茶封筒で包まれており、その車の運転手は空港内の会社で働いている人間で逮捕された
 「この現金を見つけてから、まだどの銀行からも持ち主は名乗り出ていない。
  しかし持ち主を見つけるため捜査中だ」
Nigeria customs intercepts $8m cash stashed in car at Lagos airport
https://www.africanews.com/2020/02/04/nigeria-customs-intercepts-8m-cash-stashed-in-car-at-lagos-airport/

#アフリカ 423 2020/2/6 【アフリカ経済と世界のファイナンス】

アフリカ経済が単一資源依存なので脆弱で、外部と変な契約をしてしまう傾向あり。それに対するカメルーンの経済専門家の提言。
提言自体はたぶんとても良くて、カメルーンにもアフリカ全体にも優秀な人はたくさん居るんだろうけど、そこが利権やら汚職やらでなかなか国家戦略につながらないのかな、という感想。

・アフリカ経済は通常単独製品に依存しており、多様性に欠ける
 ->経済の脆弱性につながり、外部要因に左右されやすい
 
・世界市場での石油価格下落->中央アフリカに打撃、過去5年ひどい不況
・カカオ価格変動->アイボリーコースト、ガーナに打撃
・銅価格はザンビアに、コバルト価格はコンゴ民主に影響
・資金調達の必要性からアフリカ諸国は国際的なトレーダーと特異な契約を結びがち
  石油などの資源採掘を条件に現金を前借り
(動画より:カメルーンの経済専門家)
・アフリカには各方面の専門家が必要、スキルアップすべし。特に資金調達など
・アフリカ各国間の協力も必要。カカオではコートジとガーナは連携した
 ->アフリカは弱い立場から、市場のルールをコントロールする側に
African economic and global financing
https://www.africanews.com/2020/02/05/african-economic-and-global-financing-business/

#アフリカ 424 2020/2/7 【ナイジェリアは正式に18政党に 75が登録取り消し】

ナイジェリアは大統領選の候補者数も何十人も居て驚きでしたが、そもそも政党の数が多いんですね。
議席数等の条件を満たさない政党75党が登録取り消しになり、18党になったというニュース。
18党でも多いですが、多分地縁ベースの政治だから草の根的にあちこちで政党が出来るんでしょうね。

・ナイジェリア選挙委員会は75政党を登録取り消し 
・独立国家選挙委員会INECは会見で憲法の状況を満たさない政党が対象と述べた
・ナイジェリアはアフリカ1の人口2億人超で93政党が登録されている
 そのうち18政党のみが現在認可されている
 
取り消し条件は以下など
 ・地方選で得票率25%以下
 ・首長選で1区も取れなかった、もしくは州議会で1議席も取れない場合
・連立の全前進会議APCと第一野党の人民民主党PDPは全国36州の統治をシェア
・ブハリ大統領は2015年からAPCを率いる。PDPはそれまで16年間統治
・PDPはその間3人の大統領を輩出:Obasanjo、Ya’Adua、Ebele Jonathan
・ブハリ大統領は2016年3月から現在2期目、2023年に次回選挙予定
Nigeria officially has 18 political parties as election body de-registers 75
https://www.africanews.com/2020/02/06/nigeria-officially-has-18-political-parties-as-election-body-de-registers-75/

#アフリカ 425 2020/2/8 【アフリカの問題はアフリカ人が解決すべき 南ア ラマポーサ大統領】

南アのラマポーサ大統領がリビア問題について「アフリカの問題はアフリカが解決すべき」と。
リビア問題は全然追えてないんですが、アフリカ連合も取り組んでいる様子。
ドイツのメルケルさんの南ア訪問時の話。南アの後はアンゴラに行くそう。
ドイツは南アにとって2番目の貿易国。外務省HPによると1番目はやはり中国のよう。今回のコロナでその辺も影響出てきますかね

・南アフリカのラマポーサ大統領は南ア プレトリア市でのドイツ メルケル首相との会談で
ドイツとの関係を強調
 「南アにとってドイツは2番目に大きな貿易相手国。
  経済上も大きな投資国で、ツーリズム市場でもあり、重要な開発パートナーだ」
・ドイツにとっても南アはアフリカで一番の経済的関係国
  ドイツ輸出の2%がアフリカ向けで、南アだけでも1.2%
  メルケル首相は南アの後、アンゴラに向かう予定
・リビア問題については「アフリカの問題がアフリカ人が解決すべき。リビア問題にはアフリカ以外の国が多くかかわっている」
by ラマポーサ
African problems must be solved by Africans – Ramaphosa
https://www.africanews.com/2020/02/07/african-problems-must-be-solved-by-africans-ramaphosa/

#アフリカ 426 2020/2/9 【病院に手話を導入 ジンバブエ】

ジンバブエの病院で手話を導入する話。
経済危機が話題になりがちなジンバブエですが、耳の不自由な人のために医療関係者が手話を学ぶとのこと。
以前に精神疾患の対策が必要だと訴える話もありましたが、ジンバブエは医療系しっかりしてるんですかね。
日本の手話界はクローズで色々大変みたいな話を聞いたことがありますが、ジンバブエはどんな感じなんでしょう。

・先週60人以上の医療関係者が手話トレーニングを受けた
・日の出手話学校による無料の講座
  医療関係者と耳の不自由な人など特別対応が必要な人のコミュニケーションギャップを埋めるため
・州の医療トップは看護師のカリキュラムにも手話を入れるべきだと主張
「診断の75%は過去の経歴を聞くことでなされるので、手話をカリキュラムに入れることは大事」
・とある耳の不自由な人は喜んだ「病院に行っても医師・看護師とコミュニケーション取れなかったし、
通訳もいないので、いつも間違った診断につながっていた」
・手話学校はコミュニケーションが取れるようになるまでこの講座を継続すると約束
Sign Language introduced in Hospitals
https://www.herald.co.zw/sign-language-introduced-in-hospitals/

#アフリカ 427 2020/2/10 【イナゴがウガンダ、タンザニアにまで来てパニック】

東アフリカを襲うイナゴ大群が衰えず、ウガンダ・タンザニアまで進出してきたというニュース。
イナゴを食料や燃料に転換できないものですかね。。
早い収束を祈りますがSNSでは
「遠い国の話じゃなくて、この国にも来た現実だから気を付けろ!」とか、「1か月前にも同じ対策会議してたじゃん。なんでいつも何もしないで災害を待つだけなの」と。
なんか遠い国の他人事感があったり、いつも対策しないよね、みたいな感覚は同じなんだなーと。
イナゴがどこまで来てるのか、というのも人力の目撃報告ぽい。レーダーとかで把握するわけでもないんでしょうね
それとウガンダ首相のTwitterアカウント名にDrと付いてて、Wiki見たら医者なんですね。カリフォルニア大学バークレー校でマスター取ったよう。アフリカのエリートはだいたい欧米に留学してますね

・東アフリカを襲っているイナゴの大群
・食糧農業協会FAOによるとこの30年で最悪のイナゴ発生
・すでにソマリア、エチオピア、ケニアでイナゴパニック
  ウガンダ、南スーダン、タンザニアにも警報が出ていた
・日曜にウガンダのドクターRugunda首相は緊急会議を招集
  国内にイナゴ飛来が見られたため、イナゴ退治の政府計画を発動
・SNSでは
「遠い国の話ではない、この国にも来てる現実だ。メディアを要注目だ」
「ひと月前にも同じ会議をしていなかったか?どうしていつも何もせずに災害が起きるのを待っているだけなんだ」
・ウガンダの計画では飛行機、トラクター、及び人力で殺虫剤噴霧
  イナゴ退治に兵士を派遣予定
  ケニアーウガンダの国境沿いにも噴霧協定
・タンザニアでもイナゴ報告
  「朝の時点では見られなかったが、夕方に発見報告があった」
Panic as locusts reach Uganda, Tanzania
https://www.africanews.com/2020/02/10/panic-as-locusts-reach-uganda-tanzania/

#アフリカ 428 2020/2/11 【米国の中東和平プラン モロッコで抗議】

トランプの中東和平プランに対するモロッコの抗議運動の話。アメリカ製品不買の呼びかけも。
中東和平案はイスラエル寄りで、パレスチナ系の結束が却って強まっているという別の報道もありましたが、
北アフリカのモロッコもその一つですね。
サハラ砂漠より上の北アフリカは地理的にはアフリカ大陸だけど、
メンタリティはアフリカというより中東グループ、もしくは地中海を向いている感じ。
動画の抗議デモでも黒人は居なくてほぼアラブ系・白人系。

・米国トランプ大統領のイスラエル・パレスチナ紛争解決計画を巡りモロッコで抗議運動
・何千人もの市民が首都ラバトで行進
 共感者や貿易協会はアメリカ製品ボイコットを呼びかけ
 「この抗議運動は市民を支援するだけでなく、正義と人道の支援だ」
 「パレスチナ支持のために今日は参加した。
  そしてモロッコ人として、アラブとしてムスリムとして、Noを言うために。
  パレスチナの状況は他人事ではないんだ」
・米国の計画は1月28日に発表され、パレスチナよりもイスラエル寄りの案
 同案はアラブ連合(Arab League)とイスラム組織(Organisation of Islamic Cooperation)に拒否されている
Moroccans protest against U.S Middle East Peace Plan
https://www.africanews.com/2020/02/10/moroccans-protest-against-us-middle-east-peace-plan/
ニュースソースは基本的に以下をチェックしてます。


Home
allAfrica: African news and information for a global audience

African Business
African Business Magazine is the leading publication for news and in-depth reports on business matters across the continent.

Africa - TechCrunch Search Results

https://www.theafricareport.com
このアフリカニュース投稿について。
だいたい毎日、英語のアフリカニュース複数サイトから気になるニュースを1つ選んで
自分で日本語で要約して投稿してます。
ニュース鮮度は良いかと思いますが、翻訳間違いや内容間違いを含んでいる可能性があります。
主に自分のアフリカ情報収集と英語訓練目的で、多少皆さんのアフリカ情報のお役に立てればと思っております。
記事に対するコメント、ご意見、感想お待ちしてます!元記事のURLも貼っているので翻訳に対する指摘も歓迎です!
応援はとても嬉しいです。
Photo by Maksim Shutov on Unsplash

コメント

タイトルとURLをコピーしました