2020年9月2週目のアフリカ最新ニュース: アフリカ各地で洪水、ソマリランドと台湾、チャドとエルサレム、ニジェール女性NASAへ、ナミビア国際便、コートジの変わる街、カイロ合唱

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2020/9/9-9/15に取り上げたアフリカ最新ニュースです。
Twitter(@BlueBaobabBar)や
Facebook(https://www.facebook.com/cafebarbluebaobab/)でアフリカ記事をほぼ毎日ひとつ紹介していまして、そのまとめです。
この週は明るい話では20代ニジェール人女性科学者がNASAに入る話、コートジボワールで建物をカラフルにポップにして印象を変えるプロジェクトの話、コロナ禍でもカイロの音楽グループの素敵な音楽動画の話。ナミビアでは国際線再開。
2国間の関係性の話としてソマリランドと台湾の意外なつながり、チャドとエルサレムの謎の駆け引き。
心配な話としてはアフリカ東部、西部、中部で洪水が起きてる話。

#アフリカ 638 2020/9/9 【スーダン、セネガル、カメルーンの洪水】

アフリカの東と西と真ん中と豪雨による洪水。それぞれ今週もまた豪雨の予想らしく、大変ですよ。
wiki見たらナイル川の増水でメロエのピラミッドが史上初めて洪水に脅かされたとか。記録的な雨のようです

・スーダンは先週洪水による非常事態を宣言
  7月以降で100名死亡、10万人が家を失う
  激しい降水によりナイル川が17.5メートルに水位上昇。100年で最高水位
・今週、国連は9月の雨予想で状況は悪化すると警告
・セネガルでは月曜何千人もが避難
  首都では道路が川に
  週末の嵐で一日で一年分の雨量に。
  胸までの深さの水で今までに少なくとも6名が死亡
  政府は緊急避難計画を発動、今週も多くの雨量が予想されている
  
・カメルーンでは北部で洪水
  1500家族が避難
  この数日の激しい降雨により家は壊れ、家畜は流され、農場は荒れ果てた
  Logone川の堤防や橋は壊れ、今週も同じ地区に激しい雨が予想されている
Recent Flood Rundown: Sudan, Senegal and Cameroon
https://www.africanews.com/2020/09/07/recent-flood-rundown-sudan-senegal-and-cameroon-/

#アフリカ 639 2020/9/10 【ソマリランドは台湾との絆を深める】

南アのGDPが51%マイナスなんてニュースも出てましたが、
ソマリランドと台湾がお互いに現地事務所を開設したとのこと。
なんでこの2国?と思ったら両方とも事実上の主権国家なんですね。

・水曜、ソマリランドは台湾に駐在員事務所を開いた
  先月、台湾がソマリランドに事務所開設したお返し
  
・両国は事実上の主権国家として、世界における孤立状態という共通点がある
・「台湾とソマリランドは自由、民主主義、正義、立法の価値を守ると共に約束しました」by 台湾外相
 「我々は外圧に晒されており、かつ主権を誇っています」
 
・両国の深まる関係はソマリアでの怒りを引き起こしており、中国は台湾の分離主義を批判
・中国は台湾を自国領土としており、外交的に台湾を認めているのは15か国のみ
 しかし多くの国は台北に大使館同等の事務所を設置している
 
・ソマリランドは1991年にソマリアから独立を宣言、比較的安定しているが
 諸国から公式には認められていない
 
Somaliland deepens ties with Taiwan
http://www.africanews.com/2020/09/09/somaliland-deepens-ties-with-taiwan/

#アフリカ 640 2020/9/11 【チャドはエルサレムに大使館設置の可能性話を否定】

よく分からない話ですが、チャドとイスラエルが会談し、
イスラエル側が「チャドがエルサレムに大使館置くかも」と発表し、チャド側が「そんな訳ない」と否定したとのこと。
イスラエル側が何か狙ってたんですかね?
中東も良く分からなくて気になる地域なので知りたいと思いつつ長年何もしてませんがw アフリカに絡めて見ていけば馴染みが出てくるかしら。。
チャドとイスラエルは去年、47年ぶりに国交正常化したそう。

・チャドのイドリス・デビ大統領の息子は火曜にイスラエルのネタニヤフ首相と会談
 エルサレムにチャド大使館を「開くかも」という話をしたとイスラエル当局が発表
 
・「チャドとの国交再開の後、チャド大使館の可能性について話し合った」とネタニヤフ首相がツイート
  また会談ではテロ、サイバーセキュリティ、農業についても話合われた
  
・その後、チャド外相はその声明を「根拠のない話」と否定
 「国交回復しても、パレスチナへの疑問とアラブのテロリストによる占領に対する姿勢は変わらない」
 
・今回の訪問はイスラエルとUAE間の国交正常化から一ヶ月も経っていない
  UAEはエジプト、ヨルダンに次ぐアラブで3つ目に国交正常化した国。湾岸では初
  
・エルサレムはイスラエルが1967年に併合したパレスチナ地区東部
  イスラエルーパレスチナ紛争の解決において茨の一つ
  国連はこの問題が片付くまで諸国はエルサレムに大使館を置くべきではないと考えている 
 
Chad denies talk of ‘possible opening’ of embassy in Jerusalem
https://www.theafricareport.com/41205/chad-denies-talk-of-possible-opening-of-embassy-in-jerusalem/

#アフリカ 641 2020/9/12 【29歳のニジェール人女性がNASAに】

若いニジェール人の女性科学者がNASA入り。
ニジェール時代の小さいころから優秀だったようですが、その後も着々と成果を積み上げてNASAにヘッドハントされたようです。
国のロールモデルにということでおめでたい話ですね

・29歳のFadji Zaouna Mainaさんは初めてNASAに参画するニジェール人科学者
 
・ニジェールのIssoufou大統領も彼女にお祝いの電話「国の誇りであり、ニジェールの若者のロールモデルだ」
・「ニジェールで生まれ育った私のような女の子がNASAで働く科学者になる可能性なんてほぼゼロよ」by Mainaさん
 「子供のころからの夢だったけど、必要な情報さえ手に入らず、どうしたら良いのか分からなかった」
・ニジェールでの学生時代、飛び級で16歳で secondary degreeを得た
 「家族は常にサポートしてくれた」
・ニジェールの飲料水問題を解決するため、高等教育では水理学を専攻
 モロッコのフェズ大学で学位を得て、フランスのStrasbourg大学で水理学で博士号
 その後フランスの原子力・代替エネルギー庁CEAやバークレー大学のエネルギー地球科学部などで働く
 
・「気候変動と水源汚染の複合影響」の研究でフォーブスの2020年30歳以下の科学者トップ20にランクイン、名声を得る
・2019年11月にはNasaからスカウト
 NASAでは「重力回復機構実験GRACE」衛星のデータ研究を行う
 
・アメリカで働くが、母国ニジェールとは教育や女性問題を扱う地元NGOやニヤメィ大学の研究者などと強いつながりがある
Niger celebrates as Nasa hires 29-year old local hero
https://www.theafricareport.com/41436/nigers-first-scientist-to-join-nasa-national-symbol-at-age-29/

#アフリカ 642 2020/9/13 【ナミビアの国際便再開 観光業に期待】

砂漠が美しいという話は聞きますが、このナミビア砂漠の写真も信じられないような美しさですね。
ナミビアの国際便が再開したとのこと。
観光業の盛んな国ですが昨年で160万人の旅行者。日本のインバウンドは3000万人ですから、桁は違いますね。
再開第一便エチオピア航空便は観光客というより家に帰る人だったそう。ドイツ、オーストリア、ケニアから。
ナミビアの外貨獲得は鉱物資源、漁業、観光の順。



・9月1日、南部アフリカのナミビアは国際線を再開
・観光業は鉱山、漁業に次ぐ第三の外貨獲得資源
  昨年は海岸沿いの砂漠とリニューアルした動物公園に外国人旅行者160万人
・「回復に一年はかかりそう。地元の人用に価格を下げ、評判は良いが」by 地元の事業主
・再開後の第一便には40人の乗客。飛行3日以内のコロナ陰性証明が必要
  ドイツ、オーストリア、ケニアから
 ->観光業再開の期待が高まるが、乗客のほとんどは家に帰る人
・観光ショップの人「通常は月に2-4千人の来店。今は月150人。従業員も多いので苦しい」
・しかし皮肉にも8月初めから国内コロナ感染者数は増加
  感染者は9200人、96人は死亡
Tourism Hopeful Namibia Reopens Borders to International Flights
http://www.africanews.com/2020/09/12/tourism-hopeful-namibia-reopens-borders-to-international-flights/

#アフリカ 643 2020/9/14 【コートジボワールの街が生まれ変わる】

荒れた街の建物をカラフルに塗り、ポップな絵を描き、街を生まれ変わらせるプロジェクトの話。
見た目の印象って大事ですものね、すごくいい取り組みではないかと。
サムネイル写真の通り、アフリカ感のあるポップな色合いとイラストが素敵です。記事内の動画でも見れます。
地元の人を動員して作業してるのも良さそう。

・コートジボワールの都市Aboboアボボは「アボボって素敵!Abobo e zo」プロジェクトで黄色、赤、緑と生まれ変わった
 タウンホールのプロジェクトで、国内の民間&公共企業からの資金で100人以上の職人が関わった
・ペンキ装飾のリーダー「まず街の風景を修復した。印象を与えるように、何色にするか検討し、ここはこの通り黄色にしたよ」
・プロジェクトの目的は新しい空気を入れ、健康的な環境を作ること
「ポジティブな評判が無いコミュニティだったので、アボボの街の見た目を変えたかったのです」
「例えばこの倉庫は車やトラックでいっぱいで、清潔感はありませんでした。でも今ではどうなったか分かりますね」
・269棟以上の建物の見た目が変わった
 2010年の選挙後の暴動でダメージを受けていた建物だった
・プロジェクトは7月から2か月かけて50万平方メートルで実施
・アボボの住民「昨日までは戦地のようだったが、今ではアボボは平和で素敵だ。このまま維持してほしい」
・このプロジェクトはまだ続き、100人以上の若者が装飾に取り組む
Ivorian Abobo Town Gets a Sublime Makeover
http://www.africanews.com/2020/09/13/ivorian-abobo-town-gets-a-sublime-makeover-/

#アフリカ 644 2020/9/15 【カイロの合唱団 コロナの中で希望のメッセージ】

カイロの合唱団の音楽ビデオ。
コロナでコンサートが出来なくなり、各メンバーがスマホで撮影したものを合わせて、手話付きの音楽ビデオに。
洋服もカラフルで歌も明るく、途中エジプトぽい歌も混じり、良いですよ。
編集大変だったろうなと思ってしまいますがw



・エジプトの合唱グループはコロナでコンサートをキャンセルすることになったが歌は止めない
 
・カラフルで明るい歌は8月以降FBページで32万回以上の再生回数
 デジタル音楽プラットフォームやエジプトのラジオでも流れている
 
・3月に2つのコンサートが中止になり、合唱団の設立者で監督のNagui氏は仕事がなくなった
「ロックダウンの間、この歌だけに取り組みました。希望を広めるために」
・合唱団のメンバー、ソリスト、ミュージシャンはそれぞれのスマホで個別に録音、エンジニアが編集して動画を作成
・聴覚障碍者にも伝わるよう、映像には手話通訳者も
Cairo choir plays message of hope amid COVID-19 gloom
https://www.africanews.com/2020/09/14/cairo-choir-plays-message-of-hope-amid-covid-19-gloom-/
このアフリカニュース投稿について。
だいたい毎日、英語のアフリカニュース複数サイトから気になるニュースを1つ選んで
自分で日本語で要約して投稿してます。
ニュース鮮度は良いかと思いますが、翻訳間違いや内容間違いを含んでいる可能性があります。
主に自分のアフリカ情報収集と英語訓練目的で、多少皆さんのアフリカ情報のお役に立てればと思っております。
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