米国銃社会の歴史を紐解く:NRA全米ライフル協会【最新英語ニュース】【勉強会レポート】

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世界各地の英語ニュースを読んでみようというコンセプトで、だいたい毎週どこかの英語ニュースを読むイベントを開催しています。
今週は2021年4月21日水曜開催、アメリカの全米ライフル協会NRAを読んでみました。
Mさんから「米国の銃社会ついて、アメリカ人の銃を持っている人達の感覚を知りたい」とお題を頂いたのですが、ぱっと思いついた全米ライフル協会です。
感覚までは辿り着けないかもしれませんがまず第一歩として。
NRA(National Rifle Association)
https://home.nra.org/

会員獲得が重要なようで「JOIN NRA TODAY!CHOOSE YOUR FREE GIFT」とキャッチーな言葉とNRAグッズのプレゼントで会員誘致しているようです。
https://membership.nra.org/MultiStep/JoinToday
また資金流用とかでNY州から訴えられてテキサスへ移転するらしく、NRAも転換期なんでしょうか。
NRA Dumps New York to Reincorporate in Texas
https://www.nraforward.org/

気になった単語など

今回は2グループともNRAの歴史を読みました。南北戦争から始まり、若者を取り込み社会に入り込むNRAの活動の流れがよく分かります。
NRAの略史
https://home.nra.org/about-the-nra/
dismay n,v うろたえる、狼狽する
marksmanship 射撃の腕前、射撃技量
 marksman 射撃の名人、狙撃兵
Union n.団結、連合、融和
 the Union で連邦、アメリカ合衆国、(米国南北戦争当時の連邦政府を支持した)北部諸州、イギリス連邦
veterans 退役軍人、老兵
Col. colonel 大佐
Gen. General 対象、将軍
editorial a,n 社説、解説 編集の
charter 貸し切り、チャーター、宣言書、認可、法人団体設立許可(書)
fledgling 未熟者
Civil War 内戦、内乱
 大文字の場合はa.(英国の)Charles1世と国会との争い b.米国の南北戦争 c.スペイン内乱
Rhode Island ロードアイランド州 《米国北東部にある最小の州
fledgling 駆け出しの、ひな鳥
facet 面、切子面
rifle range 射撃場、ライフル銃の射程
 range 並べる、整列させる
match 試合、似合いのもの 他
deed n.行為、証書 v.《主に米国で用いられる》 証書にして〈財産を〉譲渡する
secretary n.秘書、事務官 大文字で(米国)省の長官(他国の大臣Ministerに当たる)
academy 協会、学会、専門学校 大文字で (通例universityより下級の)学園,学院
in full swing フル回転して、調子よくいって, とんとん拍子で
cornerstone 礎石、基礎、基本理念
legion 軍隊 a legionで多数の
royal 大文字で国王の 気高い、立派な
rangers  森林警備隊、レンジャー、騎馬警察隊員
rodeo ロデオ(カウボーイの公開演技) スペイン語から
adjutant 副官
smallbore 小口径の
high-power 高出力の、精力的な
keep abreast 博識な状態を保つ
abreast 相並んで、並行して
bill 法案(可決されるとbillがact(法令)となる) 請求書、広告、紙幣 等
lag time ラグタイム、遅れ時間
amendment 修正案、改善
the Second Amendment 合衆国憲法修正第2条
Legislative Affairs Division 法務部門
lobby ロビー、玄関広間 ロビーイストたち、院外団(議会のロビーに出入りして議員に陳情・嘆願をする圧力団体)、下[裏面]工作をする
(ロビーに来てたからロビーイストなんですね、そのままでびっくり)
mail out 郵送で送る
analyse v.分析する 英国はanalyze
名詞の「分析」はanalysis。文脈的には名詞が来るべきに思えるが、名詞形と動詞形をネイティブでも間違えるのか?
whereby (関係副詞) (それによって、それに従って)…する(手段など)
form 作る
plant 工場、植物、施設 他
industrial security 産業保全?
reload 再び弾丸を込める
ammunition 弾薬、(議論での)攻撃[防御]手段
war plant 軍需工場
incidentally 付随的に、ついでに
invasion 侵略、侵略
virtually 事実上
disarm 武装解除、やわらげる ここでは軍ではなく、一般人の話か?
enact 制定する
conjunction 結合、同時発生、接続詞
fish and game departments 「fish and game」で狩猟を意味するようです。生物保護系の部署のよう。
 game ゲーム、獲物 他
アメリカ合衆国魚類野生生物局 United States Fish and Wildlife Serviceなど
in existence 現存する
dedicate ささげる、専念する
solely 単独で、単に、全く
year-round 年中
province 州、省、地方、範囲、教区
mainstays 大黒柱
cater まかなう、要求を満たす
law enforcement 法執行機関、警察
reinstate 復帰させる、元に戻す

感想など

– 事前に思っていたことと、読んだ後で感想が変わった
日本でも射撃部がどの大学にもある。高校にもオリンピックにも射撃がある。
政治家の麻生太郎さんはオリンピック選手候補だったとか
->シューティングゲームやリアルのサバイバルゲームの流行
->日本、アメリカ、世界でも実は銃は身近なもの
 
– 10年前にマイケル・ムーア監督の映画「ボウリング・フォー・コロンバイン」でNRAを知った
口座開設で銃をくれる銀行や、食材のように弾丸を売るKマートなど ->Kマートからは撤去
– NRAの略史はきれいごと、プロパガンダのように思える
 NRAのインスタもあり、乱射事件はNRAメンバーが起こしたのではない等の主張をしている
 
– 素直に読んだ。南北戦争から歴史ある組織
 若者の取り込みに熱心
 合衆国憲法修正第2条、そこに固執する理由は歴史を紐解かないと分からないだろう
 アメリカの生の声を聴いてみたい
 
– いままでの良い取り組みを書いている。それはそれで銃世界の一面を理解するのに役立つ
全体を理解するには社会全体に目を向けて、バランスを取る必要がある
銃を安全に利用する面、乱用される面もあり、他の角度からも見る必要ある
自分の安全は自分で守る必要があったり、難しいところがある
 
– アメリカの国の成り立ちが影響している
イギリスの圧政に対して、市民は武力を持って王政を倒す権利があるという主張
「民兵」は銃を持つ権利がある。「市民」ではない
->実際に民兵は役立っていたのか?
->素人集団なのでそうでもなかった
->なのでNRAは当時としては画期的。ただ200年前のもの。本当に今も必要なのか?
 民兵の話が個人の話になっている。
 アメリカの保守主義が意固地なところがあるのでは。Abortion law(妊娠中絶法)なども。文化的背景がある
   
– 銃のことはピンとこない
マイケル・ムーアの映画を見てアメリカには住みたくないと思った
->それを国策で使うとプロパガンダになる?
->様々なことを言う人がいる。分からない国だな、と改めて思う
  
– いい勉強になりました。面白かった
– 権利と武器の規制の問題
歴史を見るとNRAは社会システムに組み込まれ、社会への貢献もあった
外からでは分かりにくいと感じる
時代が変われば火薬でタマを飛ばすこと、その規制も時代遅れになるのでは
麻酔銃のような死なない新しい武器が出来たらいいのに
  
– 若い人向けの銃プログラムがたくさんある。若い世代につないで銃が存在している
  
– 合衆国憲法修正第2条によって多くが殺される事件が起きる
->銃ではなくて個人のせいにする。いつまで続くのか
 
– コンベンションの映像で参加者を見るとみんな体格がいい
ソルトレイクで銃を触ったが重い。気力、体力が無いと日本人には難しいのが分かった
実際に触れて見ないと分からない
 
– NRAは偏っているが、まずは知ることが大事、勉強になった
 銃に陶酔したようなアメリカ人の感覚、撃つと恐怖感が消えるという感覚が知りたい
– 銃保持はアメリカ人の半分くらいという
田舎の人は持ってる。無いと生きていけない。都市は持ってない
北海道の猟銃会は鹿の間引きをしている。必要なもの
 
- パキスタンを訪れた際、自動操縦持った兵隊が多く、恐怖を感じた
– 合衆国憲法抜粋
修正第1条[信教・言論・出版・集会の自由、請願権][1791 年成立]
連邦議会は、国教を定めまたは自由な宗教活動を禁止する法律、言論または出版の自由を制限する法律、 ならびに国民が平穏に集会する権利および苦痛の救済を求めて政府に請願する権利を制限する法律は、こ れを制定してはならない。
修正第2条[武器保有権] [1791 年成立]
規律ある民兵団は、自由な国家の安全にとって必要であるから、国民が武器を保有し携行する権利は、 侵してはならない。
“A well regulated Militia, being necessary to the security of a free state, the right of the people to keep and bear Arms, shall not be infringed”
– 「ボウリング・フォー・コロンバイン」の話題が出たのでWikipediaを見てみると
https://ja.wikipedia.org/wiki/ボウリング・フォー・コロンバイン
「本作では銃規制を訴えてはいるが、しかしカナダはアメリカ以上に銃の普及率が高いのに、銃犯罪の発生率が低いのはなぜなのかという今まであまり疑問を待たれずにいた謎についても、ある程度核心に迫る探求を試みる。そして、アメリカ建国の経緯に大きくまつわる先住民族インディアンの迫害・黒人奴隷強制使役以来、アメリカ国民の大勢を占める白人が彼らからの復讐を未来永劫恐れ続ける一種の狂気の連鎖が銃社会容認の根源にあるという解釈を導き出す」
とのこと。なるほど…
ちなみにこのときのNRA会長チャールトン・ヘストンは、ベン・ハーの俳優さんですね。世界史の時間に先生がベン・ハーを見せてくれたのを思い出しました。
– アフリカの紛争でもこういう話を聞くのですが、支配階級になっても被支配階級からの転覆や復讐を恐れて虐殺や抑圧につながるという見方があって、アフリカとアメリカが同じ「恐怖」で動いてるとは思いませんでした
– アメリカ西部劇は派手にドンパチやって良いガンマンが悪いガンマン、しばしば原住民インディアンをやっつけるというシナリオで日本の少年達にも人気だった。このDNAがまだ米国社会に残っているのか?
因みにスイスは個人の銃保有率が米国並みに高い国ですが銃犯罪は少ない。そのかわり銃で自殺する率が最も高い。
– ボウリング・フォー・コロンバインをオンラインでみんなで観る会とかあったら、(ウォッチパーティ?)楽しそうですね。観ながら、コメントをアップしたりとか。
– ワシントンDCの米国人に聞いてみましたが「多くのアメリカ人はNRAをよく理解していない」と言ってました。そういうものなのかも

次回は

次回は2021/4/28 水曜19時半です。読むサイトは前日には決める予定です。
聴いてるだけ、日本語の部分だけ参加、などなど自由ですので皆さまお待ちしております!
イベント詳細・お申込みはこちらからどうぞ
https://www.meetup.com/Language-Exchange-言語交換-with-英語-フランス語-Meetup-東京神谷町/events/cbcjhsyccgblc/

このページはイベントレポート兼、勉強会メモです。参加された皆さんの発言などをまとめて編集しています。
単語の確認は主にhttps://ejje.weblio.jp/サイトを利用しています。
ご意見、ご感想、ご指摘等も頂けますとありがたいです。
 
  

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