2021年10月2週のアフリカニュース:アフリカ映画産業と職、タンザニアノーベル文学賞&議論、Googleアフリカ投資、マラリアワクチン、トラウマにダンス、マクロンの計画

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2021/10/6-2021/10/12にシェアしたアフリカニュースです。
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アフリカ映画産業ノリウッドが沢山の職を生み出す可能性ありとユネスコレポート、
ノーベル文学賞にタンザニア出身のグルナ氏、そして政治難民で英国在住の彼とタンザニア・ザンジバルの関係性を巡る議論、
GoogleがアフリカITに10億ドル投資計画、そしてアフリカへの法人税の議論、
アフリカ幼児へのマラリアワクチンをWHOが認可、
コンゴ火山噴火後の子供らにダンスを、
仏マクロン大統領のアフリカ政策など。

#アフリカ 1008 2021/10/6 【アフリカ映画産業は2000万人分の仕事を生み出す ユネスコ】

アフリカの映画産業には多くの雇用を生み出すポテンシャルがあるとユネスコのレポート。
機材も手頃になり配信手段も広がり、可能性が広がったようです。ノリウッドのナイジェリアは年間2500本も作っているそうで、全部は見きれないですね
https://twitter.com/UNESCO/status/1445373297303097351

・国連のユネスコは火曜に発表
 ->アフリカ映画産業が花開けば多くの雇用を生み出せる
・現在約500万人がアフリカ映画産業に従事。アフリカ大陸のGDPに50億ドル貢献
・ナイジェリア映画産業がアフリカで最大。年間2500本の映画
・手頃なデジタル機材、新しいオンライン配信プラットフォームが新しいチャンスに
・一人当たりの映画館はまだ少ない
・海賊版、表現の自由が妨げられているのも課題
・アフリカ54カ国中、映画製作者への経済支援がある国はたった19カ国
・公的支援と投資が必要
African cinema could create 20 million jobs: UNESCO
https://www.africanews.com/2021/10/05/african-cinema-could-create-20-million-jobs-unesco/

#アフリカ 1009 2021/10/7 【2021年ノーベル文学賞 タンザニア出身のグルナ氏へ】

ノーベル文学賞はタンザニア出身でポストコロニアル文学のグルナ氏へ。
難民として英国に来て、イギリスの大学で英語と植民地後文学を教えていた方だそう。

・タンザニア人小説家アブドゥルラザック・グルナ(Abdulrazak Gurnah)氏73歳が受賞
・1994年出版の「Paradise」(楽園)は20世紀初頭にタンザニアで育った少年の物語
・「ステレオタイプな表現ではなく、知られざる東アフリカの多様な文化に目を向けさせるもの」
・タンザニアで生まれ、イギリスへ難民として渡る。イギリスの大学で英語と植民地後文学の教授
 「難民の危機と植民地について議論されることを期待」
Nobel Literature Prize 2021: Abdulrazak Gurnah named winner
https://www.bbc.com/news/entertainment-arts-58828947

#アフリカ 1010 2021/10/8 【Googleがアフリカに10億ドル投資 法人税はどこへ?】

Googleがアフリカに10億ドル投資の決定をしたようですが、そもそもアフリカに法人税払わないの?という話にもなってるようです。
世界的にはオペレーションしてる国に税金を払う流れになりそうですが、国を超えてつながるネットに対して国ごとに課税するってなかなか難しそうにも思いますね

・Googleがアフリカのデジタル化に今後5年で10億ドル投資すると発表
 ->ネット回線、アフリカテック系スタートアップ支援などに
 南ア、ナミビア、ナイジェリアへの海底ケープルプロジェクトも
・アフリカで税金を払うべきか?という疑問も
 ->Googleがアフリカに税金を払えば投資よりもプラスになりそう
・Google、Facebook、マイクロソフトは途上国にもっと法人税を払うべきだというNGOの活動も
・6月のG7では売上において1割以上を利益を上げた国で課税できる、法人税は最低でも15%にという合意
・ケニアは今年、本国の場所を問わずすべてのデジタルサービスに1.5%の課税
Google’s $1bn Africa investment sparks tax debate
https://african.business/2021/10/technology-information/googles-1bn-africa-investment-sparks-tax-debate/

#アフリカ 1011 2021/10/9 【ノーベル文学賞のグルナ氏を巡るタンザニアの議論】

ザンジバル出身のグルナ氏がノーベル文学賞を受賞しましたが
ネット上で議論にもなっているよう。
難民として渡った英国での生活が長いからかと思いましたが、歴史的にタンザニアとザンジバルの政治的な関係も難しいみたいですね。グルナ氏自身はタンザニア人だと自認してるようなので良いのかなと思いますが、先日のノーベル物理学賞の真鍋さんの時なども日本人って何だっけ?と思ったりしました。

・タンザニアではグルナ氏のノーベル文学賞を巡り賞賛と議論
・グルナ氏はザンジバル生まれ、難民として渡英、今でもイギリス在住
・作品の素晴らしさは当然だが
多くのタンザニア人の疑問は「我らタンザニアの小説家だと主張できるのか?」
・タンザニアの大統領と半自治のザンジバル大統領は即祝福
・グルナ氏自身もタンザニアとのつながりを強調
・タンザニアとザンジバルの関係は政治的に難しい面もあり
 ネット上では所属、アイデンティティを巡り熱い議論となった
 
・英語のグルナ氏の本をスワヒリ語に訳すザンジバル人も
・タンザニアは読書文化に乏しいがこれを機に読書や作家が育つのを期待
In Tanzania, Gurnah’s Nobel Prize win sparks both joy and debate
https://www.aljazeera.com/news/2021/10/9/gurnahs-award-stirs-both-celebration-and-contradictions-at-home

#アフリカ 1012 2021/10/10 【アフリカの子供を守るマラリアワクチン 歴史的進展】

大きなニュースとしてあちこちで取り上げられてましたが、アフリカ向けマラリアワクチンが治験を経てWHOが承認したようです。
マラリアってコロナよりもワクチンが難しいみたいです。
効果4割のワクチンでも歴史的進展だそうで、人間と病気の戦いはまだまだ続きそうですがひとまず良かったです

・未だ多くの子供の命を奪うマラリア。蚊が媒介
 2019年にはアフリカで26万人の子供が死亡。感染の94%がアフリカ
・ガーナ、ケニア、マラウィでの治験を経てWHOはマラリアワクチンRTS,Sを承認
・幼少期に4回接種が必要。実用的かという疑問も
・費用対効果は高い
 「科学的見地からもこれは大きな成功。マラリアワクチンを100年以上も探してきた」
 対マラリアは難しく「たった4割の効き目だが素晴らしい進歩」
 
・マラリアの種類が異なるため、このワクチンはアフリカ以外の地域では使われない
Historic go-ahead for malaria vaccine to protect African children
https://www.bbc.com/news/health-58810551

#アフリカ 1013 2021/10/11 【コンゴ火山噴火のトラウマにダンスを】

コンゴの火山噴火から5か月、家を失っていまだに避難民の人々。その子供たちにダンスを教える大人がいて、動画が非常にかわいいです。
あまり言うとステレオタイプかもしれませんがチビッ子たちのダンスが非常に上手くて、楽しそうです

・5月のNyiragongo火山噴火から数か月たったが多くは避難民のまま
・Kasoleneさんはコンゴ民主共和国の地元でダンス会社を経営
 子供たちにダンスを教え、火山のトラウマを乗り越える手助け
 「子供たちをダンスに没頭させ、希望と愛をあげたい」
 「みな部族も違うが一緒にやっていく大切さを」
 
・国連によれば噴火で30名が亡くなり、3500名が家を失った
‘They have dreams’: How dance helps child victims of Congo volcano beat trauma
https://www.africanews.com/2021/10/03/they-have-dreams-how-dance-helps-child-victims-of-congo-volcano-beat-trauma/

#アフリカ 1014 2021/10/12 【アフリカの若者に追い詰められマクロン大統領の関係修復計画】

マクロン大統領がアフリカの若手を招待してサミット開催。
フランスのアフリカ政策ポリシーがどこに向かっているのか興味があるのですが、やっぱりよく分かりませんw
とりあえずやってるように見せつつ、本質はあまり変わらないというのがこの記事の趣旨のようです

・フランスと旧植民地との関係改善のサミットをフランスのマクロン大統領が主催
 アフリカの若者を招待
・FrancAfriqueという負の遺産:フランスの政治家とアフリカ人エリートらのつながり
 脱植民地でのフランス支配を維持するもの
 
・マクロン大統領:植民地時代について本当の評価を約束
  ルワンダ虐殺についての調査、アルジェリアの問題、美術品返還、フランの再編成など
 ->フランス批判をかわすものに過ぎないとの批判も
・中国、ロシア、トルコがアフリカへの影響力を強めている
Cornered by African youth, Macron intends to repair FrancAfrique
https://www.aljazeera.com/news/2021/10/12/cornered-by-african-youth-macron-intends-to-repair-francafrique
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