今回はダカールに住むファミリーのお話。Pikineのファミリーの一員ですが、ママと十代の子供2人という若い家庭で、英語もある程度通じ、セネガルの今を少し理解できた感じ。
ダカールのマンション6階ベランダから。海が近い。
奴隷貿易拠点だった観光地Goree ゴレを翌日訪れるため、ダカール前泊という流れでお世話になった。いきなり驚いたのが、Pikineの家から私と5歳児のアブライの2人でお世話になるという。5歳児1人でママと離れて一泊って大丈夫なの?絶対泣くよ、と思ってたんですが、全くの杞憂でした。丸一日ママと離れてたのにケロッとしており、子供強いな、、、と感心。
手前がそのアブライ。家の人達にご飯時などに「Risa, come」と言われていたので、アブライも真似して「Risa, come」を連発し、家の中を連れまわされてたのは良い思い出(笑)。
そして、次にびっくりしたのが、子供たちが家の事をよくする、という点。5歳児が泊まりに来て面倒を見ていたのはこの2人。
弟13歳、お姉ちゃん15歳。学校に行くとこをパチリ。賢い2人。
この2人で5歳児をお風呂に入れたり、ご飯食べさせたり、寝かしつけたり。それも親に指示されるわけでなく、2人で当然のようにしているので、本当に感心してしまった。
ちなみに、週2回2時間、数学の家庭教師が来て、2人一緒に勉強している。彼らのママが言うには、2年間家庭教師に来てもらっており、二人ともすごく成績上がったと。家庭教師を頼む家庭は多くは無いようだけど、「日本のように”塾”が無いから仕方ないのよー」と。塾の存在は羨ましいようで、ダカールで塾ビジネスは有りかも?
弟は将来はコンピュータのエンジニアに、お姉ちゃんは医者になりたいとのこと。「癌の人達を助けたいの」。「伝染病じゃないんだ?」と思ってしまった私は、本当にアフリカへの偏見が。。。ニュースでは伝染病が大きくフォーカスされるけど、現地の人にとってはそうじゃないんだなあ。そういえば、癌や糖尿病が多いと聞いたことがあったかも。
彼らのパパはだいぶ昔に亡くなっているようで、もしかしたら癌だったのかあ、と勝手に思ったり。未来のある2人は夢に向かって頑張って欲しいわ、とすっかり親戚のおばさんみたいな気持ちになったり。
そして、ダカールの学校の校長先生をしているダカールのママ。
いつも素敵な服とゴージャスなアクセサリーを身に付けててすごく素敵なのに、まともな写真撮ってなかった。。。
彼女は去年Jicaのプログラムで日本を訪れ、日本の学校訪問をしているけど、「女性の校長ということでびっくりされたよ」と。
セネガルも昔は、女性で出世してる人は少なかったけど、いまは女性でも政治家や高い地位についてる人も当たり前のように居るとのこと。「どうやって変わったの?」と聞いたら、「うーん、女性でも学歴をつけるようになったからかな。海外の有名大学に留学する人も沢山いるし」との回答。彼女自身もマスター二つ持ち。
日本で女性の社会進出の足かせと言われる子育てが、とか、家事負担が、という話は全く出て来ず。これだけ自立して家の事をする子供達が当然だとしたら、納得かな。
ちなみに、子供二人にも大学は海外に行ってほしいようで、「校長といっても公立学校だから給料高くないのよ。大学や留学でこれから教育費が大変よー」とぼやいてました。
Jicaのプログラムでは日本の教育制度を学び、「とても有意義で、帰ってきて同僚たちにもシェアしたよ!」とのこと。日本にいると日本教育の問題点ばかりが取り上げられるけど、日本がお手本になる面もちゃんとあるんだなあ。
そしてみんなで近所のスーパーへ。
化粧品コーナー。
野菜コーナー。左手の後姿は綺麗な服のダカールママ。
普通に綺麗な店で何でもある。カゴから棒を伸ばしてカートにする方式はパリと一緒。スタッフは店内に沢山いて、レジはイケアみたいに自分でカゴから出す方式だけどスタッフがやってくれたり、車まで荷物運んでくれたり。高級デパート的なおもてなし。
(そういえばセネガルには、日本の「おもてなし」と同じ意味の「テランガ」という言葉があり、ホスピタリティにあふれる国というのが彼らの誇りでもあるみたい)
買い物終えて、うちに帰ってまたびっくりしたのが、お姉ちゃんが当然のように買ったものを冷蔵庫にしまう。その間、ダカールママはソファに座って携帯でずっとおしゃべり(仕事の電話かもだけど)。子供はよく働き、ママは楽!(失礼)
そして、ダカールママと私は夜遊びの予定があったので、お姉ちゃんが自分達のご飯を準備。ちゃんと勉強して家の事もやって、ほんとえらい。
料理はコンロでしていたけど、火鉢?を出してきて、何かと思ったら練った薬草的な物を入れ。家の中が良い香りになるお香だった。おしゃれー!
ダカールママがこれの準備を「ちょっとやってみなさいよ」とさせてくれたのだけど、何をどうして良いのかなにも分からず、生活力の無い日本人の姿をさらしてきた笑 私よりここの子供達のほうがよっぽど生活力あるわ。。
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