この固いタイトルに固い表示だが、予想外に非常に面白かった。
歴代天皇総覧―皇位はどう継承されたか (中公新書) 新書 笠原 英彦 (著)
昨年末に「正月に一般参賀に行く」という話をしていたら知人が貸してくれたもの。
ということで読了に足掛け4ヶ月掛かったw
面白いんだけど、スラスラ読めるものでもなかったので、少しずつ進めていてこんなにかかってしまった。。
第一代の神武天皇から第124代の昭和天皇まで、1人1、2ページ、長くても3ページほどの天皇毎の解説がある。
1人の人生、それも政治に絡んだ様々な浮かんだり沈んだりがある人生を1~3ページに収めているので、
説明は簡潔だが、その背後にあったであろう色々なドラマを想像すると、
一大スペクタクル歴史ロマンの物語集ですよ。全くすごい。
遠い昔から人々が蠢いて、政治の制度を作って、人を騙したり陥れたり、戦ったり、殺したり殺されたり。
嫁に出したりもらったり、子供が出来たり死んだり。
そんなことを遠い昔から延々と繰り返していて、「はあ~すごいな~」ってもう
お腹いっぱいというか。
神武天皇とか実在したかが疑わしい人たちもいるけど、史実かどうかはさておいても、
こうやって連綿とつづく歴史があって、
政治をつかさどる幕府と2系統で、幕府はあれこれ変わっても、天皇制度はずっと続き。
幕末の小説を読んだりしてても感じる、「天皇ってなんだろ?なんでみんな立ててるんだろ?」という疑問も感じながら、
明確な答えはどこにも無いらしく、不思議な仕組みで延々と続く。
幕府が変わっていくものであるとして、人々の拠り所として強力な唯一神もない日本においての
拠り所なのかしら?ほんと不思議。で面白い。
歴史詳しい人にとっては良く知っている情報かもしれないけれど、
そうでもない方にはおすすめの本。面白かった。
と言いつつ、いまだ歴史が頭に入っていないので、いろんな角度からの歴史本を複数読みたいと思う。
(積読本が積みあがるばかりで減らなくてストレス。。)
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