マルタの公共バス(タリンジャバス/Tallinja Bus)の乗り方や最新料金、スムーズに移動するためのコツをお伝えします。
マルタには電車や地下鉄がないため、バスが重要ですが癖があります。バスで困らないように、と長い記事になりました。目次から必要な項目へ飛んでくださいね。
所詮はただのバスですから気楽にどうぞ。
情報は2026年3月現在のものです。様々なことがちょいちょい変わりますので、最新情報はタリンジャの公式サイトを参照ください。
タリンジャ(tallinja)バスとは
マルタの公共交通の要、タリンジャのバス。まずはメリットとデメリットから特徴を掴みましょう。
バスのメリット
・早朝から夜まで走っている
・手頃な料金
・新しい電気自動車車両が多く、走行音が静か
バスのデメリット
・時間通り来ないことがある
・混みすぎて乗れないことがある
・時間がかかる
・運転が荒い(タクシーも自家用車も荒いですが)
バスを使える時は使い、状況によってはタクシーやツアーバスを活用するのが、ストレス少なくマルタを楽しむコツです。
マルタのタクシーについてはこちらの記事をどうぞ。

マルタのバス料金
タリンジャバスの料金は、ルートや距離によらず一律です。(例外あり。特別料金はこちら)
冬場は2ユーロ。(1ユーロ180円として360円程度)
2時間以内なら再乗車可能です。
ですので、バスを乗り間違えても経済的ダメージは少ないです。
2025年は10月19日から6月13日までが冬料金でした。毎年それくらいの時期で夏冬料金が切り替わると思います。
支払い方法
支払い方法は、現金、クレジットカード、タリンジャカードです。
現金
現金はお釣りをもらうのに、大抵モタモタと時間がかかります。
ぴったり小銭があればベターだと個人的には思いますが、こちらの人はモタモタしてもあまり気にしないようです。
クレジットカード
コンタクトレスのVISAカードの場合、タッチ&ゴー決済が可能なのでスムーズです。
VISA以外のクレカでは、運転手にカード払いであることを伝えて、支払い用の端末を出してもらって決済します。
サイト上には「現金かコンタクトレスのカードが利用可」とあるので、「タッチ決済できないカード」は使えないかもしれません。
スマホのウォレットを使えるようにしておくと安心です。やり方はこちら。

現金、クレカ決済とも、レシートを受け取りましょう。たまにチケットチェックがあります。
また、2時間以内は無料で別のバスにも乗れますが、その際はレシートを提示します。
タリンジャカード
タリンジャカードとは、回数券もしくは乗り放題形式のカードです。空港の到着ゲートを出たところなどに券売機があります。
2、3日程度の短期滞在の方は、タリンジャカードではなく、現金やクレカでの都度購入で充分だと思います。
1週間程度の滞在や、複数人の場合は、「12回分回数券」がオススメです。
普通のマルタ観光だと、バスに乗るのは1日1往復(2回乗車)か、頑張って2往復(4回乗車)程度かなと思います。
【コスパよし】12回分回数券 (12 Single Day Journeys)
料金: 19ユーロ(1回あたり約1.6ユーロ)
特徴: 1枚を複数人でシェア可能。2人旅ならこれ1枚買えばOKです。
タリンジャのバスと、スリーマ・バレッタ間のフェリーで使えます。
注意点:使った回数は表示されないので、スマホのメモ帳などでカウントしておきましょう。
また、夜間バス(N系)や快速(TD系)は「2回分」としてカウントされます。
【乗りまくる人向け】乗り放題カード (Explore Flex)
4日・7日間の乗り放題パッケージ(21ユーロ〜)です。バス以外にも乗れるようです。
注意点:他の人とシェアはできません。
慣れないマルタで「元を取るほど効率よく乗る」のは難易度が高いです。このカードを使うよりは、ツアーバスや船のツアーとタクシーを活用する方が、費用は掛かりますが、効率良くストレス少なく楽しめると思います。
【長期滞在者用】居住者用カード (Personalised Tallinja Card)
数ヶ月以上滞在するなら、手に入れておきたいカードです。
料金:登録時に25ユーロ
メリット: 通常料金のバスが無料になります。
カードにトップアップ(チャージ)も出来るので、チャージしておくと特別料金のバスもこのカード1枚で乗れます。
作り方: オンラインで申し込み、郵送でマルタの指定した住所に届きます。届くまで2週間程度とありますが、そんなにすぐ来るかは分かりません。余裕を持って申し込みましょう。詳細はこちら。
これらのカードではレシートは出ません。2時間以内の再バス乗車は同じカードを使えばOKだと思います。
タリンジャカードの詳細はタリンジャ公式サイトへ。
フェリーといえば、スリーマ・バレッタ間のフェリーの乗り方はこちらの記事で。

バスの仕組み
ルートによってバスの番号が決まっています。
バス停とバスの前面部のルート番号を確認しましょう。

バス停

タリンジャのバス
A地点とB地点を結ぶバスがルート99とすると、
A → B行きも、逆方向のB → A行きも同じ番号99なので、間違えやすいです。
「ルート99 A行き」と行き先名もセットで確認しましょう。ただ、その表示されている行き先も知らない地名のことが多いです。
Googleマップで方向を確認するのと、バスに乗る際に運転手に確認するのが確実です。
行き先だけ「バレッタ?」と尋ねるとか、「Going to Valletta?」とか簡単な英語で大丈夫です。
私もいまだに、慣れない場所に行く時は逆方向のバスに乗ってしまうことがあります。
バスの乗り方
待ち方、止め方
バス停で待ちますが、待っているだけではバスは止まってくれません。
乗りたいバスが来たら、手を挙げて運転手に合図します。
上に挙げるのではなく、前方に突き出す感じですね。ヒッチハイクの手の挙げ方みたいな感じです。
指の形はどうしたらよいのか分からず、私はいつもタリンジャカードを握ったまま手を挙げています。
他にも同じバスを待っている人がいる場合は神経質にならなくても大丈夫ですが、自分だけ待っている場合は要注意です。
スマホを見ていてバスに気付かず、散々待った挙げ句にバスを逃したことが何度もあります。
乗り方
バスは、バス停のポールぴったりには止まりません。
だいたい、ポールを通り過ぎたところに止まるので、バスが減速して入ってきたら、バスに合わせて移動します。
そして、ドアの前に居た人から乗ります。最初から待っていた人が乗る、というルールはないようです。
バスの前方のドアから乗り、支払いを行います。前払い制です。
バスが混んでいると、運転手に「後ろから乗って!」と言われることがあります。そういう時は支払いを済ませてから一度降りて、後ろのドアから乗り直します。
降りる時
降りる時は、ブザーを押して後ろのドアから降ります。
前のドアが開けば、前のドアから降りても大丈夫です。
たまに、運転手が忘れるのか、ブザーを押してもバス停で止まってくれないことがあります。
声を挙げると止まったりしますが、私は咄嗟に声をあげられず、黙って次の停車場まで乗ってます。
「ストップ、プリーズ!」とか、パッと大きな声を出せれば良いのですが、なかなか難しいです。
降りるよ、という意思表示のために、停車地が近づいてきたらドア近くまで移動するようにしていますが、効果があるかは分かりません。
Googleマップとタリンジャアプリの併用で
バスのルートを調べるには、普通にGoogleマップで大丈夫です。
どのバスに乗ればよいか、Googleマップで出てきます。
乗車中も、ルート上のバス停が確認出来るので、目的地まであといくつのバス停かチェックできます。

Googleマップのバス停
Googleマップの乗り換えに注意
Googleマップで調べると、バスを乗り換えるルートを提案されることが多々あります。
乗り換えはできるだけ避けましょう。
どうしても必要な場合は、バレッタなどの大きなターミナルを利用しましょう。
というのも、乗り換え予定のバスが来ないことも多く、思い通りの乗り換えが難しいのです。
辺鄙なところで下車すると、なにもできずに待つしかなくなります。
バレッタなどバスが多いところであれば、別ルートのバスに切り替えるなど、多少出来ることが増えます。
Googleマップでバスが消える
Googleマップのもう一つの問題は、時刻表通りの情報しか出てこない点です。(Googleマップの問題というより、バスの問題ですが。)
Googleマップの表示する時間に待っていてもバスは来ず、次のバスの時間が表示されることがあります。
これを「バスが消えた!」と言います笑
タリンジャのアプリの使い方
そこで必要になるのが、タリンジャ(Tallinja)のアプリです。
App Store/Google Playで「Tallinja」で検索すると、緑のバスのアイコンで出てきます。

タリンジャアプリ
このアプリで、実際のバスの運行状況が分かります。
アプリを開き、Servicesで「Bus」を選びます。
バス停のマークを押すと、バス停の番号が出るので、自分のバス停の番号を探します。

タリンジャアプリ。このバス停番号は1039
例えばこの写真だと、
Spinola停留所、バス停番号は1039
ルート番号13A、San Giljan(経由の) Valletta行きが 2分以内に来ます。
バス停番号は、バス停の看板の右下にあります。

バス停。このバス停番号は1039
詳細を見ると、もっとたくさんのバスが来るのが分かります。

タリンジャアプリ
ルート14のバスも2分以内に来ますね。その下の +30min というのは、時刻表の予定から30分遅れ、ということかなと思います。
15分とか19分という表示だと、なかなか時間が縮まらないこともあります。
どのバスも数十分後だったり、一向に時間が縮まらない場合は、諦めてタクシーに切り替えた方がストレスは少ないです。
バスでフリーWifi
バスの中ではWifiが使えます。
接続画面が出てきたら、(使用許諾だったと思いますが)チェックを入れてOK、で簡単に使えます。
バス停やバスを降りたら使えませんので、やはりeSIMなどは用意しておいたほうが安心です。(マルタで使えるeSIMはこちら:eSIM
)
マルタのカフェやレストランでは通常Wifiが使えますが、バスを乗り間違えて想定外の場所で降りることもありますので、eSIMやレンタルWifiはあるほうがよいです。
また、スマホ用のモバイルバッテリーも生命線ですね。持っておきたいです。
特別バスの料金
通常のバスの他に、料金の異なるバスがあります。
ルート番号にTDが着いているもの
快速バスなので、急ぎの場合は便利です。3ユーロ。
ちなみに、14Aなど後ろにアルファベットがついているルートは通常料金です。
エアポートダイレクトバス
TD系バスの1種ですが、空港へのバスで、スーツケースをバス下の収納庫に入れられます。3ユーロから3.5ユーロ。
タイミングが合えば便利で快適なのでオススメです。
これも時刻表どおりには動きませんので時間には余裕を持ちましょう。
30分に1本程度のバスなのに、バス停で30分以上待ったことがあります。
予約は不要です。
夜間バス
頭にNの付く番号です。これも3ユーロ。
マルタバスの注意事項
知っておくと安心の注意事項です。
バス停が移動する
マルタではあちこちで工事しているので、バス停が移動していることもあります。
Googleマップではバス停の移動まではカバーされないので、バス停があるはずの場所にない場合、周りを見渡して張り紙や、人が待っているところに行ってみましょう。
「仮設バス停」(Temporary bus stop)というような張り紙があったりします。
また、お祭りやらなにやらで、バスのスケジュールが変わったり、迂回ルートになったりで、そのバス停に来ないこともあります。
張り紙があることもあれば、なにもお知らせがないこともあります。
タリンジャのアプリを確認したり、場所を移動してみたりしましょう。
Googleマップやバスの時刻表を信じすぎないほうがよいです。
バスに無視される
バスがすでに満員の場合、バス停で待っていても止まってくれません。
ドライバーも「ムリムリ!」みたいな顔で通り過ぎるだけで、すみません的なものはありません。
2、3台あとに空いたバスが来ることもありますし、ずっと混んだバスで乗れないこともあります。
他のバスもすぐ来るようだったら少し待ってみたり、ダメそうだったら諦めてタクシーに切り替えましょう。
車内でのチケットチェック
時折、タリンジャのチケットチェックの人が乗り込んできて、乗客のチケットをチェックします。
ちゃんとチケットを買って乗車していれば心配する必要はありません。
混んでいてもドライバーは結構ちゃんと見ています。新しい車種だと運転席でカメラ映像が見れるようです。
混んだバスで、どさくさに紛れて後ろのドアからお金を払わずに乗り込んだ人を見かけたことがありますが、ドライバーはちゃんと見ていて降ろしていました。
最後に:バスを使いこなして、楽しいマルタ旅を!
混みすぎるマルタのバスですが、タリンジャは新型バスもたくさん投入していますし、状況改善に向けて頑張ってはいます。
ちなみに、タリンジャはバスのブランド名で、運行会社はMalta Public Transportです。
地下鉄、メトロを作ろうという案は古くからあるようですが、地盤が硬すぎるとか、掘ると遺跡が出てきてしまうとかで、すぐには実現しそうにありません。
フェリーのルートを増やすという話は進んでいるようで、マルサスカラにフェリーターミナルを建設中というニュースを見ました。
とはいえ今のところは選択肢が限られていますので、タリンジャのバスとタクシーや現地ツアーを駆使して頑張りましょう。
ホップオンホップオフバスもたくさん走ってますので使えます。

現地ツアーはストレスなしで楽しいです。体験記はこちら。

たのしいマルタ滞在を!