英語圏の人と話しをしていて発見したのですが、英語の「Kamikaze」は日本人が知っている「神風」とは違う意味を持っています。ものすごく驚きました。
英語でのKamikazeの意味は?口論に発展!
以前、アフリカ人の知人と英語で話をしているときに、ふと自爆テロのニュースが話題に上がりました。
その時、その知人は Kamikaze(神風)だね、と。
多少は日本語を知っている人だったので、日本語の単語を使ってみたのだろうと思い、
「Kamikazeって使い方間違ってるよ!」と指摘したところ、
「間違ってないよ!」と。
「いやいや、だって神風って直訳したらGod Windだし、使い方間違ってるよ」
「間違ってない!」とやや口論に。
しまいには相手が「ちゃんと辞書に載ってるから英語の辞書調べて!」と言うので、
「なんで日本人が日本語の単語を英語辞書で調べないといけないの!」と
文句を言いつつも、念のため辞書をチェックしたところ、もう衝撃!!!
英語の「Kamikaze」が持つ、予想外のネガティブな定義
「kamikaze の主な意味・・向こう見ずな、自殺的な、無謀な」(レベル17)
(weblioより)
えええー?!どういうこと???と、かなり衝撃を受けました。
間違ってる!と言いたかったのですが、辞書に載っているということはそれなりにメジャーな用法なのでしょう。ショックです。
英語の世界ではKamikazeはそんな意味になっていたのでしょうか。
スラングだとも書いていないので、正式な英語ということでしょうか。
日本語「神風」と英語圏で定着した言葉の乖離
日本語の「神風」にはそんな意味はないはず、と不安になり、
念のため日本語の方を確認したところ
「1 神が吹き起こすという風。特に、元寇 (げんこう) の際に吹いた激しい風。
2 第二次大戦末期、日本軍の特別攻撃隊に冠した名称。神風 (しんぷう) 特別攻撃隊。→特攻隊
3 《2から転じて》その行為が向こうみずで人命を粗末にするたとえ。「神風運転」 デジタル大辞泉(小学館)」
(コトバンク)
似た意味が無くはないですね。3番目の意味が誇張されて英語になってしまった感じでしょうか。
でも、日本人は神風という単語に対して、一般的にそういうイメージは持っていないと思います。
wikiによると神道用語だそう。
元寇のイメージでしたが、日本書紀にも出てくるそう。
そんなに古い大事な言葉が、英語では違う意味になってしまっているのは、やはり納得がいきません。(ウィキペディアはこちら)
どう受け止めるべき?英語と日本語のズレを考える
時代的には、きっと神風特攻隊の時に英語 Kamikaze が出来たのかと思います。
最近の風潮的に、英語圏の人達に「使い方間違ってるから!意味違うから!」と訴えるのもアリかもしれません。
一方で、彼らがそういう受け止め方をしたんだなあ、というのは一旦認識してもいいのかもしれません。ナイーブすぎるでしょうか。
この単語に限らず一般的に、相手がどう捉えるか・認識するか、を自分がコントロールするのは可能か・あるべきことなのか、とか考え出すと正解がどこかは難しいですね。
英語圏相手にだったら、主張したほうが良いような気はします。
特にこの単語においては、「違うよ!訂正して!」と主張しても良い気がします。日本の神様の用語です。
ややセンシティブな話題ですが、神風/Kamikazeを目にするたびにモヤモヤしています。
「Tsunami(津波)」という言葉に感じる、もう一つのモヤモヤ
モヤモヤといえば、Tsunamiもそうです。
2011年の大震災以降、日本人にとっては津波という言葉が非常にシリアスで重いものになったと思います。
「津波」という言葉も英語で使われているのですが、単に「いっぱいあって大変」というような文脈で気軽に「Tsunami」が使われていると感じます。
辞書的には純粋に「津波」という意味しかないようです。(weblio)
「いっぱい」的な意味は新しめの使い方なのかもしれません。
例えば、最近のAIブームで仕事が減っているという文脈で、イギリスのサイトはこういう見出しを付けています。
「Young will suffer most when AI ‘tsunami’ hits jobs, says head of IMF」(リンクはこちら)
ここでは、「AIの津波が雇用を襲う」という使われ方です。
AIで仕事がなくなるのは問題ですが、だからといってそこで「AIの津波だ」と簡単に使われるのは、違和感があります。あんなにたくさんの人が亡くなったのに、という気持ちになります。日本のメディアだったら「AIの津波」なんて言えないと思います。
一度、「Tsunami」を無神経に使っている海外のニュースサイトに抗議のメールをしたことがありますが、なんの反応もありませんでした。ジャーナリストやジャーナリズムでさえ、そんなもんなのか、とがっかりしました。
もう少し、オリジナルの国や文化を理解し、配慮して言葉は使ってほしいなと思います。
文化といえば、古い本ですが、ルース・ベネディクトの菊と刀。
日本を訪れたことのない、アメリカ人文化人類学者が日本を解説する本です。
現在とは変わってしまっている部分もありますが、外部から説明されてみて「そうだったのか」と驚き腑に落ちた点もたくさんありました。面白い本でしたので機会があればおすすめです。
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せっかくなのでマルタについても読んでいっていただけると幸いです。


(2026年3月加筆修正しました)